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【カメラレビュー】FUJIFILM X100VI 転売ツール?

こんにちは。フォトグラファーのnonです。
海外の街や風景、スポーツ撮影を生涯のライフワークとしています。毎日、生活のすべてにカメラが欠かせません。
写真は記憶を確かにしてくれるだけでなく、時にはその写真が今を生きるための力を与えてくれるものになります。
これまでに所有したカメラとレンズに関する個人的なレビューを中心にカメラについて語っていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今なお、入手が困難なカメラとして話題の富士フィルムのX100VIについて。
何故こんなに入手できないのか所説ありますが、一つに転売需要があると思います。カメラに興味のない人たちが、単なる運用商品として、これをゲットすればフリマサイトで転売することで販売手数料を控除しても数万円の儲けが出ることで参入していることもあるかと思います。
最初の頃のように25-28万円のカメラを40万円で買う人はさすがにいなくなりましたが、まだ34-35万円程度で買う人がいるようです。

大手量販店が店頭販売を行わず抽選販売を行ったことで、店頭に行かなくても良い分、ネットの操作で簡単に転売ヤーに渡ってしまっているとも考えられます。個人的には、ハガキで応募にすれば、ある程度手間が発生するため、多少は防げるのではと思うのですが。。

私自身は、初期ロットは逃しましたが、二度目の抽選チャレンジで奇跡的に当選しました。抽選10連敗後に奇跡の1勝を得ました。

このカメラの評価をされる方の中には、写りではなくデザインや撮影スタイルを楽しむという方もいますが、私の場合は写りが良いことが必須です。写りが悪いと、他にもカメラを所有しているため間違いなく使わなくなります。

写りの中には、センサー、画像処理エンジン、レンズの描写、AF、機構ブレ(シャッターショック)の有無、フラッシュといったものが含まれます。
先ず、センサー、画像処理エンジンについては、既にX-H2を使用しており満足していますので問題ありません。

次にレンズですが、富士フィルムのXFレンズの大部分をこれまで所有してきましたが、4000万画素に実際耐えうるレンズは少ないです。メーカーが推奨する4000万画素カメラ向きのレンズ一覧の中でも、自分自身が本当に満足できるものはさらに少ないです。従って、このレンズが4000万画素に耐えているのかどうかが一番心配なところでしたが、心配無用の驚きのレンズ性能の高さでした。XFレンズと比較しても間違いなく最上位グループだと思います。近距離(1.5m)から遠距離で絞り開放F2から両端がシャープ、四隅も実用的です。F4で画面全体4000万画素を解像しています。開放F値から端までシャープで、手振れ補正も備わり、例えば薄暗い美術館での絵画の撮影にも最大の威力を発揮します。

機構ブレ(シャッターショック)については、元々富士フィルムのカメラはメカシャッターを使用しても問題は発生しません(他社のAPS-C機は発生します)が、本カメラはレンズシャッターなので問題ありません。

フラッシュについては、記念撮影において日中シンクロ・スローシンクロを多用するため必須ですが、お気軽旅行・お出かけでは荷物になる外付けフラッシュ&電池は携行したくないのと、そもそも本カメラではホットシューにサムレストを装着しており、いちいち外して外付けフラッシュを装着するのは現実的ではないため、フラッシュ内蔵は必須項目となります。また、レンズシャッターのため、同調速度がSS1/4000秒までとなり、使い勝手が非常に良いです。

ということで、本カメラ自体の満足度は想定以上のものでしたが、欠点を上げるとしたら、富士フィルムのカメラ全てに言えることですが、背面液晶の写りが実際よりも良く写り過ぎることです。素晴らしい作品撮りができた!と思い、後でPCモニターで見るとそこまでではなかったということが多々あります。その逆が1世代前のSONY機ですが、撮影現場で良く撮れていない気がしても、後でPCモニターで見るとちゃんと撮れていたということが多く、もちろん撮影者には後者の方が良いのですが。

あと、再生時の拡大率が100%とならないため、撮影現場で遠景のピントが合っているのか、ポートレート撮影で瞳にピントが来ているのか正確に確認できないことです。感覚的には60%程度の拡大率止まりですが、それは一体何故でしょうか。不思議でなりません。

あと、富士フィルムのカメラ全体についてバージョンアップによりシャッター数が確認可能となり、カメラでの簡易表示とスマホアプリ上でメカシャッターと電子シャッターのカウント確認が可能なのですが、本カメラについては正しく反映されません。電源ON/OFF、OVF/EVF、再生モード表示切替え、設定変更等でカシャカシャ音がしますが、これらの動作も実はメカシャッター数にカウントされています。電子シャッターのみで撮っていてもその他の作動でメカシャッター数として別途カウントされます。特に気にしない人には欠点でもなんでもありませんが。

少しだけ撮影者によって工夫が必要なカメラですが(富士フィルムのカメラ全部。工夫の不要なカメラは他社にもそもそも存在しませんが)、メリットが多くお気に入りの1台となりました。画質に関しては、併用するリコーGRIIIよりも明らかにシャープで透明感があります。その分大きくて発売時期も異なりますが、久しぶりに納得いく画質が備わった、デザイン良し、操作感良しのカメラに出会えました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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