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写真二人展 a cone cell 後記

おはようからおやすみまで、おはようございます。
シヴサワです。

6/18と19の2日間、ホンダアヤノさんと二人展をしました。

今日はそのお話について。

・彩悩という副題

今回、色をメインテーマに展示をしようということになり、展示タイトルで何かいいのがないかな、と思ったのがこれでした。

才能というものに悩む人を彩をもって表現すること、そんな感じのやつです。
人生で一回くらいは才能というものについて考えたことがある人、多いんじゃないかなと思って。私はよく考えます。才能だとか、センスだとか、ふわっとしてよくわからないものについて。

継続してきたこと、悩んで乗り越えたこと、そういうことをふわふわした言葉で片付けられてしまったことも何度かあります。
まだやってもいないのに、形にもなっていないのに才能がないだとか言われたこともあります。
どうなるかなんて誰にも分らないし自分にもよくわからないのにね。
へんだね。
でもなにか手を付けるときはずっとわくわくしていたいなと思います。
たのしいことしたいからね。

今回は絵の具を使いたいだとか、白背景だとか、衣装、小道具は自分で用意しましたが、色に何を使っていくか、細かな調整や順番などは、Wiz_nicc(@wiz_nicc)にディレクションに入ってもらいました。
たぶん今回やりたかったことに一番ハマったのが彼で、彼じゃなければ全く違うものになっていただろうなと思います。
実際撮影終了してからデータを見返せば見返すほどにうまく言語化できないこともしっかり撮れていて、思い描いていた以上にいい撮影ができました。

一緒にできてよかった…

・写真展示で言いたかったこと

写真展では当然場所の制限があるので、展示したいもの全部展示するというわけにもいかず、選別するのに多くの時間を費やしました。
(200枚くらいから全然絞れなくなった。)

結果19枚にまで絞ることができましたが、本当はもっともっと出したかった写真がたくさん。

それでも一つの流れとして成立するように、表現したかった才能というものについてひとつの答えを出せたかと思います。

「才能とはある個人の素質や訓練によって発揮される物事を成し遂げる力」

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と辞書には載っています。
神から与えられたものでもなく、努力をせずにいつの間にか備わっている万能の力でもない。しかし、世にささやかれる才能という言葉は努力を否定し、さも選ばれた存在かのような、ギフトのような印象がありました。

きっとそうじゃない、才能とはもっと泥臭いもので、もはや才能という言葉さえ似つかわしくないほどに苦悩と挫折にまみれたものではないか。

いろんな経験をして、花が開いたと思ったらほかにもっとすごい人がいて。
認められなくて、ほかに手を出してはまた挫折する。
それでも経験は、やってきたことはきっと無駄にはならなくて、最後に残ったひとかけらのことを才能を言うんじゃないか。
そのひとかけらをもって戦う人たち、いまも戦っている人たち、これからそうなっていくであろう人たちに見てほしかった展示でした。

すごい遠くから来てくれた人やSNSで見てくれて足を運んできてくれた人たちの糧に少しでもなれたらいいなと思います。

4年ぶりの展示になりましたが、やりたかったこと、伝えたかったことを展示という形にできたことは私にとってもよい経験になったのでまた機会があれば展示したいと思います。4年後かなあ

・フォトブックについて

今回の展示内容を含めた(展示しきれなかった写真も含めた)ブックを制作する予定です。ブックという形に残しておきたいほど、私にとっても大事な作品群なので絶対作ります。
発刊日は未定ですがなるべく早めがいいなと思っています。

一枚一枚出しても伝わらないようなテーマで、19枚の展示でも果たして伝えきれたか…?
という気持ちがあるので、より完全な形にしてブックを作りたいなと思っています。
ちゃんと作ろうと思ってて、費用もそれなりにかかってしますので販売にはなってしますのですが、お手に取っていただけたら幸いです。
(まだ作ってないけど)
いっしょうけんめいつくります。

けれども、大きい紙に印刷して、ギャラリーという空間に並べるという写真展という贅沢、臨場感などなどは手に収まるスマホやブックでは味わえない感覚かなと私は思います。
実際にいろんな人の展示に行ったりしますが、既出、新作問わず空間に、ある種こだわりをもって展示されたものというのはスマホで流れてくるものを見るより、デジタルのデータより。深く深く刺さるものがあって私は好きです。
私の推しクリエイターはどんどん展示してほしい。

イヤホンで音楽を聴いててもいい曲だなとは思うことはあっても、音楽したい!という気持ちにはなかなかならないけど、ライブに行くと自分もやってみたい、そんな気持ちにさせられてしまうのと少し似てるなあと思いました。


・さいごに

たぶんまだまだ写真は撮り続けるだろうし、これからもこういう機会があればいいなと思っています。
展示とはいかなくても一年に一度くらいは何かしらの形にできたらいいなーなんて思ってます。公開しなくても。

今回2日間という短い会期にも関わらず足を運んでくれたひとたち、ほんとうにありがとうございました。

時間やお金をつかって、わざわざ見に来てもらえることのありがたさ、ほんとうは来てくれた人たちみんなと一日中話していたいくらいには感謝しています。

そんないろいろを本当は作ることで返せたらなあとおもうのでこれからもがんばります。

今まで使っていた名前から少し変わりましたが、これからもよろしくおねがいします。



シヴサワヒカリでした。

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