Photo.14 ~人がいて回る世~
↓↓前回の写真↓↓
仕事も千差万別
僕はホテルマンとして働いている。
人と関わることが好きで、ゲストと話をするなかで「この人はどういうことが好きなのだろうか」「話すのが好き?静かな対応が好き?」などといったことを考え、自分なりのおもてなしをしている。
表に立って直接ゲストと関わることで、仕事の内容というのが分かりやすいように思える。(もちろん裏でたくさん試行錯誤もしているわけですが…)
ただ、この世の中はそういった表立った仕事ばかりではなく、目には見えなくともなくてはならない仕事もたくさんある。
僕らの仕事も、そもそも建物を作ってくれる人がいなければ建物も用意できず、電気や水も管理している人がいなければ使えず、制服も…といったように、それをしてくれる多くの人がいて初めて世の中というのが回っている。
今回はそんな、なくてはならない「仕事」の風景を映した写真をご紹介。
僕らに旅を快適にする仕事
ある夏の日、江ノ島電鉄にのって江ノ島へと向かっていた。
たまたま電車の先頭車両に乗り、ぼんやりと窓の外を眺めていた時に見つけた風景。
海が目の前にあるので、もちろん海の景色にも見とれていた。
しかし、目の前から向かってくる電車を眺めた際に車掌さんの姿が目に入った。
この方がいてくださるから僕らも楽しく旅行ができているんだなと改めて思い、その後ろ姿と江ノ島電鉄を写真に収めた。
夕焼けとローカル電車、仕事をする人の後ろ姿がマッチして、日常を非常に感じる写真だと僕は思う。
何気ない風景のなかに人のありがたみを再確認することができるので、お気に入りの1枚である。
ちょこっと星野|個人的に気になる施設
~界 仙石原~
箱根仙石原にたたずむ温泉旅館。芸術や客室露天風呂を堪能でき、自然豊かな景色を楽しめる。
日常を支える人がいる
今回のように旅行に行くときの電車やバス、飛行機などもそれを動かす人がおり、宿泊場所を用意してくれ、ディナーを作ってくれる人がいる。
当たり前のことではあるのだろうが、僕はその当たり前に対して「恵まれているな・ありがたいな」と感じることがある。
例えば、大切な記念日でちょっと良いレストランに食事に行くとする。そこで食券機で食べたいものを買い、厨房に渡して自分で席までもっていくとしたら雰囲気はどうだろうか。
特別感が薄れるのではないかと思う。
そのため、特別感や上品さを作り出しているのは、それを演出する人がいるからだろうと僕は思う。
料理を運び、料理の説明をしてくれる。記念日と分かった際には祝いの言葉をくれ、デザートでちょっとしたサービスをしてくれる。
そんなサービスができるのは、やはりそれを「する人・してあげたいと思う人」がいるからだろう。
僕も1人のホテルマンとして、様々な人と関わってきた。
そんな関わった人の「特別・非日常」を演出することが僕の仕事であり、僕自身がしていきたいことだと改めて思った。
これからもホテルマンとして関わった人をもてなし、写真を通してより多くの人に土地の良さや旅の楽しさを伝えていきたいと強く思った昼下がり。
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