リスニング力を効率よく上げる方法

はじめまして。Phoebeです。英米文学を学ぶ修士課程の学生です。

前回は、スピーキング力向上の方法を紹介しました。やはり、自分が話せるだけでは会話は成り立ちません。ということで、今回はリスニング力向上方法について紹介したいと思います。ぜひご参考にしていただければ幸いです。

そもそもなぜ聞き取れないのか

では、さっそく本題に入りましょう。端的に言うと、英語が聞き取れない一番の理由は自分の想像していた発音と、実際の発音が大きく異なるからです。
こう読まれるだろう、と思っていたものと発音が違うと、その語や文章が認識できないのです。例えば"better"を「ベター」と発音されるものと思っていると、アメリカ英語で「ベラ」のように発音されてしまうと、betterとして認識できません。単語だけではなく、英語のリズムや文中の強弱なども想像と異なると、聞き取れなくなります。

英会話教室の生徒さんとリスニング問題を解く時、聞き取れなかった部分のスクリプトを読み上げるように言うとこれが顕著に表れます。
聞き取れない部分を読み上げると、ある語の発音が間違っていたり、文中の強弱のつけ方、文の区切り方がおかしいのです。つまり、発音の方法を間違って覚えている、間違って認識しているのてす。

答え合わせが肝心。想像上の発音とのギャップをなくそう!

では、その認識違いをなくすにはどうしたら良いでしょうか。私がいつも生徒さんにおすすめしているのは、スクリプトを見ながら音声を聞くという方法です。とても単純で、ありきたりに思えますがとても効果があります。
なぜ、この方法が効果的かというと、発音の"答え合わせ"ができるからです。今、目で見ている文章と、耳から入ってくる音声を一致させることで、単語や文章の正しい読まれ方を知る事ができます。こうする事で、頭の中でイメージしていた発音と実際の英語の発音のギャップを埋めることができるのです。
また、実際に自分で声に出して発音してみることも効果があります。一文ずつ音声を聞く→発音する、これを繰り返す事で英語のリズムに慣れる事ができます。この時大事なのが、ただ文章を読み上げるのではなく、リスニング音声の読み方となるべく同じように読むことです。モノマネをするつもりで、アクセントの位置や声のトーンなどをコピーしましょう。また、正確に真似できるように、1パラグラフごとではなく、1センテンスごとに発音するようにしましょう。できる方はディクテーションをしても良いでしょう。

様々な実践方法

では、最後に具体的な実践方法を書いておきたいと思います。

①テキストを使う場合

TOEICなどの資格試験用のテキストを使う場合は、まず普通に問題を解いて答え合わせをしましょう。その後、スクリプトを目で追いながら(読まれている部分を指さしするくらいのイメージで)、もう一度リスニング音声を聞きましょう。聞き取れなかった部分は、何度も繰り返して聞き、どの音がどの語の音なのか明確に分かるようにします。その後、余裕があれば前項で紹介したように自分でも発音してみると良いです。

②映画やドラマなどを使う場合

英語の勉強のため映画やドラマを見ている方も多いと思います。映画などを使ってリスニング力を鍛えるのにおすすめの方法は、英語字幕で見ることです。この時重要なのは、なんとなく見るのではなく、字幕をしっかり目で追い、今どの語が発音されているのか意識して見ることです。①と同様、聞き取れなかった部分は巻き戻しをして、発音されている部分が特定できるようにしましょう。
少し話がそれますが、この時、わからない単語があったら必ず辞書を引くようにしましょう。スピーキング力の向上方法について書いた記事でも書きましたが、語学の学習には辞書を引くことが不可欠です。



まとめ

以上が私の考える効率のよいリスニング力の向上方法です。とにかく、想像している発音方法と、実際の発音のギャップを無くすことが大事です。そのために、スクリプトを目で追いながら音声を聞き、発音されている音がどの語の音なのか特定できるようにしましょう。

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