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カレー哲学の視点:ビリヤニの過剰評価

11月はビリヤニ月間のため毎日のようにビリヤニを食べていますが、ビリヤニを毎日食べるのは結構しんどい。塩と油と炭水化物の塊を食べすぎるとモロに身体に出ます。ビリヤニキビできた。

そういえばとある本にこんな言葉が載っていた。

誰かに自身のことをウプマのように扱わせるな。あなたはビリヤニだ。

一体、ウプマに何の恨みがあるというのか。ここには、ウプマは日常料理でありビリヤニは特別な日の料理であるという暗黙の前提がある。ビリヤニはやたら特別扱いされるけど、誰も彼もビリヤニを過剰評価しすぎではないだろうか。

ウプマというのは朝食で食べられるお粥みたいなティファンの一種であるが、家庭でも毎日のように食べられるものなので嫌われがちだという。

自分はどちらかというとウプマ擁護派だけど、ビリヤニは美味いんだよなあ。寿司のように、何か特別なことがあると食べたくなってしまうよね。対してウプマは派手ではないが毎日たべられる地味な美味しさがあり、コツコツタイプで飽きがこないので好感が持てる。

たまにはウプマのことも考えよう。

「カレー哲学の視点」は不定期で更新する2000字くらいのニュースレターです(ニュースレターなのにね)。少しお休みしていましたが再開したいと思います。基本的には金曜日の夜に更新します(ちなみに今回は既に土曜日でした)。

ニュースや更新記事などを最初に書き、私的な事柄は基本的にマガジン購読者限定パートに書きます。

マサラ部室関連ニュース

第二回バキバキビリヤニバトル開催予定

今月の19日(土)、東京マサラ部室に10種類のビリヤニが集結する「第二回バキバキビリヤニバトル」が開催されます。
それぞれが戦わせたいビリヤニを持参し、忖度ないビリヤニフィードバックシートに記入して高め合う企画です。DUM専(作り手)も食べ専も締め切りました。

前回のレポートはこちら。


11/20 いにしえのインド料理を作る会

高円寺のカレー屋さんかりい食堂さんと2000年前のインド料理を作る会をやります。
元ネタは『チャラカの食卓』ですが、クシーラウダナとクックタユーシャという料理をかりい食堂さんのアレンジレシピで作ります。興味ある方ご連絡ください。

当時のインド亜大陸で使われていたスパイスはどんなだったのでしょうか。例えば唐辛子が入って来たのは16世紀であり、2000年前には使われていませんでした。宗教も今よりも原始的なものであり、暮らしと密接に結びついていたと思います。

こういったルーツを辿る行為というのは荒唐無稽に見えるかもしれないが本質的にそれが何なのかを理解するために非常に役立ちます。自身のピラミッドをでかくするために、ベースとなる裾野を広げて積み上げていきましょう。

INDIA GATEご来印

京都INDIA GATEの山縣さんがマサラ部室でビリヤニを炊いてくれました。

和の創作ビリヤニのイメージが強いけど、ハイデラバーディビリヤニなどオーセンティックなものに関しても相当なこだわりがあるお店です。ただ、サンバレーホテルの完成されたビリヤニを食べたときに振り切って和の創作ビリヤニに向かうことを決められてそちらの方向を究めています。

この日は季節物の秋刀魚と舞茸のビリヤニを作るということで買い出しから同行させてもらいその一部始終を見せてもらいました。

自分のチニグラハッジビリヤニも同皿させていただいた

11/14(月)〜渋谷偏愛食堂では日本酒とペアリングするビリヤニ御膳を提供されるそうです。

ビリヤニに関しての更なる情報はメンバーシップ内で情報共有します。


最近更新した記事


近況:「人格者」とは何か。

今日、鹿のビリヤニを食べながら「人格者」とは何かという話をした。

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