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公式マガジン『東京マサラ部、インドをつくる』

インドに行けない僕らが東京にインドを作り上げるまでの挑戦の記録。 カレーは手段ではなく、常に目的である。カレーを作り、カレーを食べ、カレーについて考え続ける。都内某所に存在する… もっと読む
・カレーシェアハウスのヒト、コミュニティ、家についてクローズドで配信します。 ・東京マサラ部室の活… もっと詳しく
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随時更新:『東京マサラ部、インドを作る』のガイドブック [index]

旅に出られない僕たちが東京にインドを作るために始めたカレーシェアハウス東京マサラ部室ですが、早いもので設立より半年が経過しました。まだまだインドは完成していませんが、少しずつカレープレイヤーの集まる場として機能し始めています。数字で言えば、いままでに500を超えるカレーが作られ、来客述べ人数は100人を超えました。 カレーシェアハウスで生み出されたカレー、遊びに来てくれた人、カレーの基礎研究レポートについて発信するカレーシェアハウス公式マガジン『東京マサラ部、インドを作る』

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写真で振り返る6月のカレー活動:カレー哲学の視点

日本は年々インドに近づいている。もはや俺が手を下すまでもない。気温は40度を自然と超すし、自然とスパイス料理を摂取したくなる。 沖縄へのビリヤニ遠征から始まった6月ももう終わり。今月はマサラ部室にまさかのナチュラルボーン食いしん坊イナダシュスケさんも来訪し、いろんなカレーを作りいろんなカレーを食べました。 撮りっぱなしの写真がたくさんあるので写真付きで振り返ってみます。 沖縄ビリヤニ合宿詳細はnoteに書きますが、ひょんなことから沖縄の東村という村の青年会とつながり、村

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世田谷でチェティナードはしごをした日。スリマンガラムA/C:カレー哲学の視点

世田谷にはチェティナードがある。 経堂スリマンガラムモーニングでティファンを食べ、インド映画『グレート・インディアン・キッチン』を観てから、夜はスリマンガラムA/Cでノンベジミールスを食べた徒歩旅行の記録。 チェティナード料理とは最近全世界でレストランが増殖しており、東京でも一種のバズワードと化している「チェティナード料理」であるが、そもそもどのような料理なのだろうか。 南インドタミル・ナードゥ州の「チェティアール」と総称される商業カーストコミュニティの人々は古来より東南ア

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カレーZINE Vol.3「カレーと遊び」できました。  #カレーのパースペクティブ

2020年、闇に乗じて突如爆誕したカレー界最大の同人寄書『カレーZINE』ですが、瞬く間にVol.3が出来上がりました。 今回はB6サイズ96ページとなり、Vol.1・Vol.2と比べてかなり分厚いです。ただ、紙は軽くて上質なものを選んでおりエアリーなZINEとなっております。 カレーZINE Vol.3元々はカレーに関する哲学対話をするプロジェクトだった「カレーのパースペクティブ」ですが、コロナ禍と重なったせいで開催が伸び、いつの間にか我々は3冊もZINEを作り上げてい

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東京のイドゥリ20皿+α【東京マサラ部活動レポート】

全てのイドゥリに物語がある。 熱くてふわふわのスポンジのようなイドゥリ。程よい酸味が食欲を湧き立てる。蒸しパン好きにはたまらない食べ物だ。 イドゥリとは南インド広域で朝食や軽食として広く食べられているイドゥリ(Idli/idly)はウラドダルと米のペーストから作られる発酵蒸しパンだ。歴史を遡ればそのルーツはインドネシアにある可能性が高い。1000年近く南インドの人々に食べられているという。 その魅力はなんと言っても美味しすぎないこと。というと誤解を招くが、毎日食べられる

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寿司というエスニック料理:カレー哲学の視点

スパパパパーン!!ゴタンダーにて、ジャーパーン・プラデーシュ州で伝統的に食べられているササリーフ・フィッシュ・ミールスを食べた。 美味しー!でも、なんて野蛮な食い物なんだろう。口には出さないが、食べるたびにそう思う。 チキンエッグを焼いて固めた具もあるが、基本的には白いスクイッドだったりツナフィッシュだったりが生の状態でヴィネガー・ライスの上に乗せられている。魚を切ってライスに乗せただけのものが、なぜこんなにもてはやされているのだろうか。 「ヘイオマチ!」 スタンディン

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マサランド妄想を現実にしたい。東京マサラ部室第2期(新大久保編)メンバーと大家さんを募集します

日本のインド「東京マサラ部室」からお知らせします。 カレーシェアハウス「東京マサラ部室」は今年の夏を目処に大久保周辺に拠点を移したいと考えています。 今の物件の契約更新の期限がこの夏に迫っていることと、大久保周辺のカオスの中に突っ込むことで更にカレー活動を加速したいというのが大きな理由です。 この機会に卒業するメンバーもいるため、一緒にシェアハウスを作り上げていく住民2名とコミュニティメンバー(準住民)、応援団を新たに募集します。 また、そんな妄想を実現できる場所を提供

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忖度のないバキバキビリヤニバトル:カレー哲学の視点(22/03/19〜22/03/26)

思った以上に冷え込んで、仕舞い込んだはずのヒートテックを取り出してまた着てしまった。そんなあなたに贈るニュースレター。 バキバキビリヤニバトルを開催先日、7人のビリヤニストが一堂に介してビリヤニを作り、忖度なしにフィードバックをし合う「バキバキビリヤニバトル」を開催しました。 それぞれのビリヤニに対し、固さ・香ばしさ・塩味・グルーヴ・油っぽさ・旨味・スパイス感・ギルティ度の軸を定めて評価しつつ、自由記述でコメントをし合うという有意義な会でした。 人によってこれだけのバリエ

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本能のカレーとガリガリのカレー:カレー哲学の視点(22/03/12〜22/03/18) 

自分はガリガリってほどガリガリじゃないが、ど田舎の選択肢が少ない環境で育ってきたことは自身の物事への屈折した取り組み方やカレーへの嗜好に大きく影響を及ぼしている気がする。高い材料を惜しみなく使う、それができたらそれだけで本能に訴えかけるカレーになる。 ガスタンドールをもらったよ先日、いきなり知らない人からガスタンドールをいただいた。 しかもわざわざ家まで持ってきてくれた。生きているとそういうことがあるんだなあ。 下の方は穴が空いており、ガス台の上にそのまま置いて火をつけ、

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生食用トマトと加熱用トマト、どちらがカレー作りに向いているのか?トマト実験Vol.2【カレーのカガク】

カレー作りに欠かせないアイテムであるトマト。世界中で10000を超える品種があり、日本でも240種類ほどが栽培されているという。 前回の実験でホールトマト缶について調査したが、トマトの選択肢はトマト缶以外にもトマトピューレ、トマトペースト、生トマトなどいくつかある。今回は生トマトにおける生食用トマトと加熱用トマトの違いについて比較してみた。 前回の実験↓ 生トマトには調理したときにおいしくなる調理用のトマトと、生でそのまま食べたほうがおいしい生食用トマトがある。日本のス

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ラージャスターン料理を作りながらダルマストーブでダルを煮る日々だった:カレー哲学の視点(22/03/05〜22/03/11)

カレーというのは世界の見方を定める一つのレンズであって、ある同じものをカレーと見ることもできるし見ないこともできる。取り外しができない程度に既にターメリックが染みついちゃっているかもしれないけど、日に当てれば褪色するから大丈夫だ。 エネルギーと時間不足を言い訳に週次ニュースレターを更新できていなかったがじゃんじゃん書いていきますのでお付き合いください。 ラージャスターンの粉食文化は砂漠の食だ3月はラージャスターン料理がテーマだった。 ラージャスターン州はインド北西部に位

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木槌で叩いて作るひき肉はおいしいのか?:カレー哲学の視点(22/02/26〜22/03/05

2月は飛ぶように短く、人生全体において2月の日数は少ない。少ないものが希少価値を持つというのならば、2月の日々は濃厚で貴重な日々だ。 濃厚といえばカシミール料理である。ほとんどが山岳地帯であり寒冷な気候のため生鮮な野菜が手に入りにくく、肉や脂がたくさん使われた料理が多い。ヨーグルトや乳製品を多用し、カシミールチリ、フェンネルパウダー、ジンジャーパウダー、ブラウンカルダモン、グリーンカルダモンを使うとカシミールっぽい香りになる。 寒い時期にちょうどよいので、2月はずっとカシ

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『インドの作り方』 #カレーZINE Vol.3 ラフスケッチ(購読者限定記事)

本稿は、2022年夏に刊行予定の『カレーZINE Vol.3』のラフスケッチです。Vol.3のテーマは「カレーと遊び」です。 プロローグ突然だが、2年前からインドにいけなくなってしまった。なので代わりに東京でインドを作っている。と言っても何を言っているのかわからないと思うので説明を試みる。 あえて抽象的に言うと、自分のやっていることは「インド料理やカレーを中心に据えつつ、日常生活から無縁で、ばかばかしく無意味で、無益・無用で役に立たず、無秩序で無軌道な遊びを作り出し、真剣

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壊すための素焼きチャイカップを焼いてきた:カレー哲学の視点(22/02/19〜22/02/25)

いつも踏み外さないように歩いていたって、あらゆるところに沼がある。 壊すためのチャイカップを焼いてきたレポ土の香りのするうつわ チャイカップを割るためにはまずは作るところから始めなければならないので、熱海の窯に行ってきた。 ヒンドゥー教の聖地であるインドのバラナシや、東インドコルカタでは素焼きのクルハルという器を使ってチャイが飲まれていることがある。いまはプラスチックや紙のカップで代替されてしまったが、素焼きの器は土の香りが付与されるうえに唇へのあたりもよくなるのだ。

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