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洞窟の深淵に潜る;AI作曲の意味

どうやら出口はもうすぐらしい。


良いメロディを自分で書く意味

この自作曲が生まれた背景についての解説です。1年前に作ったものですが当時の心境は結構覚えているもので、不思議ですね。

この曲のメロディラインは毎度のごとく鍵盤を弾いて完成しました。
自分でも結構良いものができたと思っているのですが、しかしメロディ自動生成プラグインやそもそも全楽曲のAI生成など、一瞬であらゆるものが生み出される時代において、僕がメロディを書くことに一体何の意味があるのだろうかという悩みに直面しました。

とかいいつつ僕もAIを使っている

とかいいつつ、自動系のプラグインはバンバン活用しています。

公開している楽曲のドラムやビートのほぼ全てはLogic Pro(作編曲ソフト)の"Drummer”という曲に合ったリズムを自動で刻んでくれるもの、ボーカルはAI合成音声、ギターは「Virtual Guitarist」。マスタリングはLogic内蔵のもの。

他にも色々あります。これらがないとあまりに面倒なので制作する気が起きません。それくらい頼っています。ちなみに詞は自分で書いています。

なぜメロディやコード生成プラグインを使わないのか、それは今のところ自分で鍵盤を弾く方が早いように感じているためです。

ただ、↓の超長い記事のとある箇所に書いたように

AIで曲を作ったり文章を書いたりすることはできるけど、そういった結果だけを求めているのではなくて、創作するプロセスそのものが楽しすぎてどうしようもないんですよね。

だから代替されたとしてもなるほどそうかとしか思わないし、使えるものは使っていくだけです。

ということを強く感じているので、もし仮にメロディを自分で書く意味もなくなり、そしていつしか完全に全ての創作活動をAIで行うことができるようになっても、どうにか工夫して「作ることの楽しみ」を見出そうとするんだろうな、と思っています。

だって現代でもマニュアル車が好きな人はそれに乗っているし、そろばんが好きな人は弾いています。そういうことじゃないでしょうか。

そもそも機械やコンピュータに人間が張り合って勝てるわけがないので、得られるメリットを最大限享受しつつ、自分にしかない個性をそこに出していければ良いね、という考えに辿り着きました。

あともう一つの論点として、「人間は人間が作ったものでないと満足できないのではないか」ということがあります。これに関しては概ね同意していて、だからこそ全てのものは最終的に人間の目を通すべきであって、そしてそこで人間味や個性を出していけば良いのだと考えています。

ところで、この文がChat GPTを使って書かれたとしたら今どう感じますか?

…ちなみに全て自分で書いています。書くことが好きなので。この記事に限らず、他のnoteや自分の創作関係は全て自分で書いています。

最後に曲の背景を解説

先にAI関連について言いたかったので書きました。最後に「洞窟 / Cave」が生まれた経緯を紹介して終わります。

タイトルや曲の構成自体は「洞窟物語」というインディーゲームからかなりの着想を得ています。暗い雰囲気だったり、電子音の感じだったり。あとは制作しながら考えました。
考えたといっても当時は今よりDTMの技術がなかったので、改めて確認し直してみたところEQは触ってないし、コンプレッサーもかけていないし、と抜けているところはあるもののまぁ楽曲として成立しているし、味ということでオッケーにします(゚∀゚)

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