マガジンのカバー画像

こんこんちきディスクガイド

93
偏屈3人組が、週刊を目標に、個人的おすすめ音楽を押し売りします。 【メンバー】●induction_heating:BEMANIを契機にダンスミュージックのつまみ食いを始める。/… もっと読む
運営しているクリエイター

#アルバムレビュー

2024年2月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が2月に聴いて良いなあと思った新譜について、感想とともにまとめておく記事です。 良かった新譜アルバムタイトルからsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! 1624 - No Buses やるせなさや怒りを単純な絶叫や爆音による発散に捨象せず(あるいはできず)、ミニマルなパーツが重なり合う構造に託す作風がこれまで以上に明確になった、言ってしまえば非常に内に篭った作品だと感じました。しかし「人を寄せ付けない」という

2023年11月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が11月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 今月はシューゲイズ系のリリースが熱かったですね。下記でも紹介しますが、年間ベスト級に良いリリースが目白押しでした。折しもこの記事を書く直前にAlvvaysやCoalter Of The Deepers、また10月にはexloversのライブを観てきたため、すっかりシューゲ耳になってしまった1ヶ月でした。 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsong

2023年10月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が10月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 先月の記事で「全然音楽聴けてない」的なことを書きましたが、大型のリリースが続いたこともあり、比較的ペースは取り戻せたんじゃないかと思います。とりあえずこの新譜記録も一年は続けたいところなので、あと2ヶ月この調子で頑張りたいですね。 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! Hack

2023年8,9月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が8月と9月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 これまで毎月単位で書いていたんですが、8月末のサマソニでコロナに罹患してぶっ倒れたり、個人的に音楽を作っていたりした関係で記事を書く時間も音楽を聴く時間も取れず、このような形になりました。まあそういうこともあるよね。音源割と良いと思うので良かったら聴いてね。 理想をいえば、音楽を聴く行為と作る行為のバランスをもっとうまいことやりたいところです。ど

2023年上半期 良かったアルバム25枚

こんにちは。2023年も半分が終わり、みなさまどんな感じでしょうか。大豊作だった昨年を経て、年始あたりでは音楽ファンの間で「不作」という声も聞かれましたが、そんな予想をいい意味で裏切る、たくさんの良作が我々を楽しませてくれました。ここでは、その中でも個人的に特に好きだったものをまとめておきたいと思います。 良かった作品大まかにジャンル別に並べています。アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! The Record /

2023年4月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が4月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 今月は記念すべき?社会人最初の1ヶ月でした。慣れないことも多くそれなりに気疲れする1ヶ月でしたが、特にしんどかったのが行き帰りの電車。研修期間中は片道1時間半かかる僻地の研修会場に通う必要があり、数年ぶりの満員電車で朝からHPをゴリゴリ削られる毎日でした。早くリモートワークさせて!! ただ、その分往復3時間を丸々音楽聴いて過ごすことになったので、むしろ

サブスクで曲を聴いていて今日もうまくいかない

はじめにサブスクリプションやってますか。私はやってます。Spotifyです。 Spotifyは他音楽サブスクと比較してキュレーションの精度が高いらしく、有名かどうかに関わらず類似曲をどんどんおすすめしてきます。1000再生未満の無名(?)曲も次々にやってきます。しかもどんぴしゃです。 苦労せずに曲を掘れる事自体はとてもいいのですが、いくつか気になることがあります。 うまくいかない①:好きな曲がいつ来るかわからないので気が気でないキュレーションが優秀なので、たまに「これは

2023年3月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が3月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 おかげさまで、学生時代も最後となってしまいました。そういうわけで卒業旅行やら送別会やらでバタバタしていてそんなに新譜を聴けてはいないのですが……。まあ継続が大事だと思って書くことにします。 良かった新譜10,000 gecs / 100 gecs 2019年の "1000 gecs" に続く、セカンドアルバム "10,000 gecs"。バカにして

音が重なると心地いいという話

はじめに今回は「Jacob Collierはいいぞ」という記事です。 普段は「ドラムパターンがすべて」「ベースが太ければいい」「日本の歌詞偏重主義に一石を投じるのだ」「303+808+909=2020」みたいな曲を聴くことのほうが多いのですが、Jacob Collierの曲にたまたま触れて「良い歌声はいいなぁ」「そういえばハーモニーって音楽の3要素の一つだったなぁ」とかいう当然の気づきに立ち返る事ができました。普段の窮屈な音楽体験から少し脱出できたかもしれません。 Jac

2023年2月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が2月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 今月は大型のリリースがいくつかありましたね。私はきたる新生活に向けた引っ越しで部屋の掃除に追われる1ヶ月でしたが、その作業中の音楽として流しては、時折手を止めて聴き入ってしまうこともしばしば。おかげさまで引っ越しもこの記事もギリギリです。 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! G

2023年1月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が1月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 個人的に、今月は修士論文の提出と口頭試問とで忙しめだったのですが、逆に言えばそれくらいしかすることがなかったので、音楽は(新旧問わず)割と聴けた気がします。こういう忙しいタイミングで聴いてた曲って後々その時期の記憶と結びついてくるんだよな、良くも悪くも…… 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちら

2022年ベストアルバム25

年ベスやります。個人的に、今年はTwitterの音楽アカを作ったりフジロックに行ったりして、音楽digモチベが本格的に再燃した年でもあったので、ちょっと気合を入れて選んでみたつもりです。digの深さでいえばまだまだですが。  それぞれにちょっとした感想コメントをつけて、また特に好きだった曲もひとつずつピックアップしてみました。各アルバムのタイトルまたはジャケットを押すとsongwhipのリンクに飛べるので、気になったものがあればぜひそちらからチェックしてみてください。

【アルバム紹介】FUJIN CLUB / 婦人倶楽部(2014)

はじめに本日はこちらのEPを紹介します。 Spotify以外の方はこちらから。 婦人倶楽部は佐渡島で結成された婦人(?)5名のグループ(http://fujinclub.fun/)。公式サイトやアルバムのアートワークなど、ゆる~い雰囲気がよくて聴いてみました。 日々の暮らしをそのまま切り取りました、というような雰囲気の楽曲だろうなと思って聴いてみるとそうではなく。削ぎ落とされて洗練されているな、という感想です。繰り返し聴くとそういう格好よさが顔をだすようです。 曲紹介

【アルバム紹介】5: Five Years of Hyperdub(2009)

はじめに本日はこちらのコンピレーションの紹介です。 Spotify以外をご利用の方はこちらをどうぞ。 Hyperdubはdubstep黎明期からあるレーベルで、主宰はdubstepを代表するアーティスト、Kode9です。 dubstepというと、どちらかというとSkrillexみたいな派手で強烈なサウンドを想起する方が多いかと思います。ただ、本来のdubstepはjungleとかdubとか2 stepとかがなんかこううまくくっついたやつで、地味です。前者をbrostep