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音が重なると心地いいという話

はじめに

今回は「Jacob Collierはいいぞ」という記事です。

普段は「ドラムパターンがすべて」「ベースが太ければいい」「日本の歌詞偏重主義に一石を投じるのだ」「303+808+909=2020」みたいな曲を聴くことのほうが多いのですが、Jacob Collierの曲にたまたま触れて「良い歌声はいいなぁ」「そういえばハーモニーって音楽の3要素の一つだったなぁ」とかいう当然の気づきに立ち返る事ができました。普段の窮屈な音楽体験から少し脱出できたかもしれません。

Jacob Collierは1994年生まれの音楽プロデューサーで、あらゆる楽器を演奏できかつ歌えます(最近そういう作曲家が増えてきている気がします。なんでもできるひと。)。

昨年来日公演があったらしいのですが逃しています。残念。。。

楽曲紹介

現在リリースされているアルバムは4枚です。

In My Room

1stアルバムIn My Roomは方向性がまとまっていて一番聴きやすいです。

1曲目Woke Up Today。ボーカルのハーモニーが気持ちいい。度肝を抜かれました。自然に聴けますが、曲の展開多いしコード進行は不穏だし。お気に入りはFlintstones。ほぼアカペラですが、このアルバムの良さ、ハーモニーとグルーヴが詰まった1曲になっています。

Djesse Vol. 1-3

Djesseは4部構成で、現在3までリリースされています。

Vol. 1よりWith The Love In My Heart。展開もりもりですが、特に中盤が好み。途中(3:00くらい)からノリがはっきりして気持ちいい。Vol. 2よりDun Dun Ba Ba。斬新なinterlude。「tribalもございます。」Vol. 3よりIn My Bones。ラップパートからの開放がいい。

おわりに

今回はJacob Collierの紹介でした。メジャーとかマイナーとかを超えた明るさが彼の楽曲にはあって、素直に前向きになれます。

彼の声質なのか意図的な編曲なのか、ボーカルの音が「硬い」気がします。緊張感があるとかマイナスな表現ではなくて、芯があってエッジの効いた音。これが今っぽさを生むのでしょうか(ここで好き嫌いがはっきり分かれるかも)。

それから、私がJacob Collierを知ったきっかけはこの動画でした。

Level 3の音大生が明らかについていけてないんですよね。欧米人の愛想笑いがツボで(こういうことあんまり言わないほうがいいんでしょうけど)好きな場面です。Level 5でのハービーハンコックとの「キーボードで語らう」ところもいい。WIREDの5 Levelsシリーズは好きでいくつか視聴しているのですが、この動画は特に「何言ってるのかわからないけどおもしろい」が詰まっている気がします。

この動画から「Jacob Collierの感覚は理論に裏打ちされている」ということもわかります。生業にするかどうかはともかくとして、そういう要素がなにか一つ自分にもほしい。


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