【Phidias Trio vol.8 “Journey, Wander…”】作品紹介: 黒田崇宏 《journey, wander; haziness, fogginess》
2023年7月1日にPhidias Trio の定期公演が行われます。
今回Phidias Trioは、ロシアの作曲家ガリーナ・ウストヴォリスカヤ、デンマークの作曲家ペア・ノアゴー、そして黒田崇宏さんの委嘱新作のプログラムを演奏します。
公演に向けて演奏作品について紹介をさせていただきます。
黒田さんによるプログラムノートを引用します。
この曲を初めて音を出した時に感じたことは"呼吸"でした。
独特の時間の流れの中で感じる"呼吸"は時には一緒になり、時には別々になります。そうしてクラリネット、ヴァイオリン、ピアノは別の人生を歩んでいます。
この曲はその人生の時間の一部を取り出したように感じます。(Phidias Trio)
公演詳細
Phidias Trio vol.8 “Journey, Wander…”
2023年7月1日(土)
15:00開演(14:30開場)
KMアートホール (渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
一般3,000円 / 学生2,000円
プログラム
ペア・ノアゴー:
Grooving for Piano (1967-68)
Within the Fairy Ring - and Outside for Clarinet (1999)
Libro per Nobuko - Sonata « The Secret Melody » for Viola (1992)
ガリーナ・ウストヴォリスカヤ:
Trio for Clarinet, Violin and Piano (1949)
黒田崇宏:
journey, wander; haziness, fogginess for violin, bass clarinet and piano (2023 委嘱新作)
独自の音楽語法や哲学を追い求め、作曲家たちは終わりのない旅に出る。
北欧の先達や中央ヨーロッパの前衛の潮流を受け継ぎつつも、それを新たな技法や神秘的な世界観に昇華させたノアゴー。師ショスタコーヴィチの影響を打ち破り、強靭な個性をむき出しにするウストヴォリスカヤ。極端なまでの静謐な音響から、独特な時間感覚を編み出していく黒田崇宏。
書かれた時代も背景も異なる3人の音楽が、フィディアス・トリオの視点を通して交差する。
出演
Phidias Trio (フィディアス・トリオ)
ヴァイオリン・ヴィオラ 松岡麻衣子
クラリネット 岩瀬龍太
ピアノ 川村恵里佳
2017年に結成。これまでの主催公演では、現代の優れたクラリネット三重奏の作品を取り上げるとともに、 オーストリア、アルゼンチン、ブラジル、チリ、トルコ、韓国、日本の若手作曲家の新作を初演し、 好評を博す。また、ハニャン現代音楽祭(韓国・ソウル)や、日本作曲家協議会主催「日本の作曲 家2021」等、数々のプロジェクトに招聘されている。2021年12月に出演した日本現代音楽協会 主催「ペガサス・コンサート vol.3」の公演の模様は、NHK-FM「現代の音楽」にて、2週に渡って放送された。
https://phidias-trio.com
お問合せ
phidias.trio@gmail.com
主催:Phidias Trio
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