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多様化する食の選択肢と、食文化。

 447回目です。φです。

 今日は久しぶりに大型スーパー、イオンモールへ行ったのですが、面白いものを発見しました。ヴィーガンの方向けチーズ。

 …97%って微妙では?3%なに?何が100%にさせないの?

 と、非常にその場に固まる理由を私に与えてくれました。このチーズ。

 これのお隣には、こちらがあって。

 こっちは100%。

 まぁヴィーガンの方も100%の方が嬉しいよね、と個人的に思いました。なかなか食生活に規則を持っている方に「3%くらいは良いよね」と思う方は少ないような…私の考えですが。「3%程度ならいい」と思う方もいらっしゃるとは思います。

 しかしながら、ヴィーガンやベジタリアンのための食品ってココナッツ多いなぁ。私はココナッツに若干のアレルギーを持っているようなので、手が出しにくいものです。1日ダウンすることは多々あります。それでも「ココナッツが食べたいかもー?!」の勢いで食べてはダウンしています。ノリでやっちゃう。

 機内食でココナッツミルク使用のグリーンカレーが出て、「アレルギーって言っておけばよかった…ココナッツなんて出るんだ…」と凹んだこともそういえばありましたねぇ。とりあえずカレーの中に浮かんでいたチキンを鳥のようにつまんで食べていました(笑)

 チーズの3%はなんぞ、と思いましたが、色々なスーパーで植物性のものを見るようになりました。良い傾向じゃないかな、と思う。食の多様性が認められているような感じがします。

 植物性を謳っているだけで、めちゃくちゃ「え、植物油脂って何使っているの…何で構成されているの?」と疑ってしまうような原材料のものも増えてはいるような感じもしますが。本当に体に良いものなのかな、と思うこともある。

 安全かつ多様性が認められる食品が増えることを願います。日本って意外に着色料とかの基準が甘いし、海外では使用不可のものだって使っていたりする。劇薬ってわけじゃないけれど、長期的な視点で考えると体には良くないものがあったりするのです。考え方にもよるかもしれないけれども。

 科学が発展するにつれて、赤身肉は体に良いだの、悪いから摂取すべきじゃないだの。植物性タンパク質をたくさん摂りましょうだの、植物性タンパク質では不足する栄養素が出てくるだの。毎日のように健康と食に関しては更新され続けているけれど、まぁ自分に合ったものを苦労せずに購入できるという状況は進んでほしいものです。

 偏食で色々と食に関しては胸を張ることができない私ですが、みなさん食は健康を作りますので、しっかりと栄養を摂って毎日過ごしてくださいね~。最近チェックしたら明らかにタウリン足りていない私が言うのも説得力皆無ですけどね~。

 さて、今日はヴィーガン向けチーズに興味を持ったので、食文化について書いていこうかなぁ。色々と各地の文化と根付いている食だけど、おそらく問題も抱えていると思う。


 今欧米を中心に、環境問題に関心のある方が多く、また政策としても環境問題を常に率先して扱っている国は食文化を変えつつあるようです。

 たとえばドイツ。彼らは彼らが誇るソーセージ(ウインナー、ドイツ語ではdie Wurst)さえも植物性のものに変えているのだとか。ハムなども。

 私が行ったウェールズのスーパーでも、テリヤキ味の豆腐はありました。めちゃくちゃ高かったけど。普通の豆腐も500円くらいしたなぁ。

 余談ですが、豆乳はそこまで高くないんですよね。SoyMilk。何が違うのでしょうね…にがりが手に入りにくいとか?

 フィンランドでは私の愛すべきオーナーと娘さんがベジタリアンだったこともあり、タンパク質としてエンドウ豆のコロッケを一緒に3℃のお外で食べました。めちゃくちゃ湯気出てたよコロッケ(笑)

 私自身ベジタリアンであった時期もあるし、「食事には肉が必要!肉をくれぇぇ!」というような本能は持っていないので、エンドウ豆はなかなか好きでした。コロッケが嫌いなので判定は微妙だけどね!揚げ物って口がべたつくから嫌いです(笑)

 イギリス・フィンランドは共に環境問題への関心が高い。スーパーにはたくさんのヴィーガンやベジタリアン向けの食品が売られていました。ちょっと羨ましかった。

 なぜ彼らが肉食を避け始めているかと言うと、さくっと言えばおそらくは環境のためです。他には動物愛護の考えや、肉の栄養としての問題を気にするから、という理由もあるだろうけれど。

 環境のために、肉食をやめる。代用の肉を使う。なぜ肉が環境と結びつくかと言うと、まぁコスト面ですよね。食用の動物たち、つまりは家畜にはもちろん餌は必要だし、水も必要。また彼らは生き物なので、呼吸によって二酸化炭素を吐き出します。

 家畜を運んだりするにはそれなりの馬力を持った乗り物が必要で、それらにはガソリンを使用します。二酸化炭素がここでも排出される。

 私の説明では分かりにくいかと思うので、おしゃれかつ分かりやすくまとめてあるVogueの記事を引っ張ってきました。ご興味がありましたらぜひご覧あれ~。

 動物への愛として肉食をやめたことに関しては、まぁ文字の通りですが。良さげな記事があったので、こっちも張り付けておこう。

 まぁそんな理由があるこれらの食生活です。環境問題を本当に根本から解決できるのなら、私は賛成です。環境問題は年々深刻になっているし、少しでも確かに改善する余地があるのなら、良い食生活と言えるのではないでしょうか。

 しかしながら、この環境問題へ特化した食生活を強制してしまうと、失われる文化も存在すると私は思います。

 肉食はどこかの文化でもあります。前述したように、ドイツは歴史的に肉食です。彼らには誇る肉の加工品があります。フィンランドではムースの肉を使った料理があって、それも彼らの文化ならではのものです。

 これらを「環境に悪い、動物が可哀そう」として禁止してしまったらどうなるか?文化がひとつひとつ失われていきます。歴史になってしまいます。過去のものになってしまう。

 それは惜しいなぁ、と私は思う。文化は今日明日作ろうと思って作れるものではない。長い時間をかけて生まれ、長い時間をかけて育まれ、そして今もなお受け継がれているものです。

 良いとは言えない文化だって存在はします。けれど、どの文化も完全に悪いとは言えないと私は思う。良いことではないかもしれないけれど、悪でもない。

 それに、「はい全世界よ!今から肉食は禁止します!」になってしまったら、どうなるか。

 業者さんが困りますね!大人の事情で!今までの収入がゼロになるわけです。困りますよ。

 食用の牛はだめ。乳牛だけ良い。そうなったら、食用として改良されてきた牛たちはどうなるのでしょう。業者さんは廃棄せざるを得ないでしょうし。牛たちは絶滅でしょうか。それは本当に動物愛護か?

 業者さんたちは仕事がなくなるし、施設だって破棄しないといけない。広大な牧場はどうなるのでしょう。

 少し浮かぶだけでも、かなり多くの人が失業するし、動物たちも行き場を失う。短期的に見ても被害は多いのです。

 文化だけではなく、別のところでも失われるものがある。それを目指すことが、本当に良いことなのでしょうか。

 私は「賛同するなら賛同。賛同できないなら賛同しない。でいいじゃない。」と思っています。肉食を完全に廃止ではなくて、選択肢を増やす。代用肉なり、食べる肉の量を減らすなり。受け継がないといけない文化ってあると思うのです。

 規模を縮小しても選択肢としては食文化を守って続けてほしい。食文化には関連したものがたくさんあると思う。信仰なり、言葉なり、工芸品なり。食なしに人間は生きてこられないわけだから。

 これから増えるであろう食の選択肢、食文化、排除されるものがない未来であってほしいものです。地球や環境、動物を守りつつ、人間の受け継いできたものも守る。まぁ、私がその結果を見る日は来ないと思うけれども。

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