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ひとりコンサート。自分のためのピアノの音。

555回目です。φです。

キリが良い数字ですね。余談ですが私は5が好きです。奇数が好き。5が好きすぎて、掛け算で5の倍数だけは何よりも素早く覚えました(笑)

さて、今日はHalloweenですね。10月31日。ハロウィンよりも、「もう10月終わる…?」の方が衝撃的です。今なら何者が土から蘇っても恐れない気がします私。明日は11月っていう方がホラーです。

ハロウィン、安全に楽しんでくださいね。あと本日は満月で、ハロウィンと満月が重なるのはかなり珍しいそう。お月見しつつ、ハロウィンをお楽しみあれ!

お月見ってお団子をピラミッド型に組み立てて、ススキ刺して月を見る行事だと私は思っていますが、一度もやったことがありません。あのお団子が漉し餡か粒餡か、餡なしなのか、ずんだ餡か、芋餡か。それすらいまいち知らない。何入りでしょうね?

これ以上白くて丸いものに思いを馳せていると、なぞの展開をしそう。ということで、本題に入ります。本日私はピアノをしまして、思ったこと。


ほこりを被っていそうなくらいに昔使っていた総譜を引っ張り出しました。小学生の発表会で弾いた曲、練習曲、気まぐれに練習した曲が収録されている総譜。難しくはないけれど、少々練習をサボっていた私にはちょうどいいかも、と思えるレベル。

初見で弾けるくらいのレベルが、久々の状態の私にはちょうどいい。本来の推奨されているテンポよりはかなりゆっくりに、ピアノの音を確かめるように弾く。1回通して弾いた後、音が気に入ったらもう1回。そのときは好き勝手にクレッシェンドもするし、デクレッシェンドもする。勝手にドルチェっぽくもする。

私がこの曲に合うと思うから、アレンジする。別にそれが音楽的に正しいかどうかとか、本来のものとは異なるとか、そういったものは関係ないのです。審査員がいるわけじゃないし、誰かの価値観に合わせるものではない。私が私のために弾く。ひとりだけのコンサートです。

あんまり覚えてないかも記号、と思いながら30秒くらい楽譜を読んだ後、指を動かす。指番号にしたらめっちゃくちゃなものもある。私はどうも中指を曲げるのが苦手で、すぐに薬指を使ってしまう。関節が柔らかすぎて反りかえってしまう中指。第1関節が曲がりやすくて、第二関節は曲がりづらい。

ずーっとピアノをやっていたけれど、私の指の動きのトリッキーさは先生たちを不思議がらせていました。指番号で動かすと下手になって、自分で指番号を決めると滑らかになる。20年くらいピアノ教室に通ってやっても、推奨される指番号は私には馴染まなかった。

今回も親指はやたら活躍するし、中指はサボタージュするし、ドからソの和音は親指と人差し指でやっちゃうし。自由極まりない弾き方をした。

記号もなんとなーく読む。意外に覚えているものです。身に沁みついていたのかもしれない。

「昔は上手く弾けてたのに!」と私は一度も思わなかった。自分の昔のレベルを覚えていないのかもしれないし、どうでもいいのかもしれない。私がピアノを弾くことで満足できればいい、それしか基本的に思っていないからかもしれない。

落ち着くなぁ。とひたすら思いながら弾く。私がテンポの速い曲を好まないのは、ピアノに落ち着きや安らぎを求めているからかもしれない。

ピアノを弾く方々、その音に何かを求めていますか?どうでしょう。私はピアノを長くやってきたけれど、ピアノの音について、なぜ弾くかについて、誰かと話したことはない。どう思っているんでしょうね。

泣きながらピアノ教室に来る子もたくさんいた。みんな辞めていった。今、彼らはピアノをしているんだろうか。

楽器なんて、仕事にしない限りなくても生きていけるものです。楽器が壊れたからもう人生終わった、とかないし。買ってもらえなかったから自分は人生詰んでいる、とかもない。楽器に救われた、という人はいるかもしれないけどね。

弾かなくても生きていけます。生きていけるけど、ふと弾きたくなる。弾いたら満足する。何か心が埋まる。CDやYouTube、テレビで音を聴くのでも良いときもあるけれど、自分で弾きたいときもある。弾けもしない曲を聴いたとき、「ピアノ弾きたい!」って思うときもあるものです。同じ曲は弾かないし、弾けないけどね(笑)

楽器とは不思議なものです。余裕がないと演奏する時間を作れないけれど、余裕を持つために演奏する時間を作った方がよいときもある。それに、楽器がなくても人間生きていけるだろうに、人類ははるか昔から楽器と生きてきた。どの国でも伝統の楽器があって、どこかの国に影響を受けたとしても、必ずと言っていい程独自の楽器を持っている。

どの楽器を使った音楽が、その国や地域の人の心の琴線に触れるのだろう。別の国の楽器に心を魅了される人ももちろんいるけれど。

私は日本の伝統的な楽器の音を聴いたとき、魅了されました。しかしながら、馴染んでいて落ち着くのは西洋のものだとは思います(笑)

パイプオルガン、ピアノはおそらく一番耳にした音を持つ楽器だろうと思う。オーケストラの楽器たちも。自然と落ち着く。反対に日本の楽器には魅了される。なんというか、魅惑の音をしているんですよ。不思議で、籠っているようで響いて、どこまで伸びるんだろうと思わせる音。神秘的。

気が乗ったので2時間続けてピアノをして、なんだかすっきりしました。ピアノ毎日チャレンジと称して、11月を過ごすのも面白いかもしれない。

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