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「30分で納得 武士道」を読んで。

 411回目です。φです。

 目覚めからすでに「き、気力が失われているような…」と感じる状態で、いっそ面白かった(笑)

 気圧ですかね。気圧ということにしておこう。

 さて今日は自動車免許を更新しに行きました!ソーシャルディスタンスのための対策がたくさんありまして、足元にはマークが。

 私は横断歩道でも白いラインを目指して一歩を大きくするタイプなので、このソーシャルディスタンス対策たちは楽しくなりました(笑)

 自動車免許の講習自体は問題なく終わりました…と言いたいところですが、大変でした!(笑)

 「〇番に行って~…」という指示を出されて、2回聞き返したり、指で番号示して確認したり、近くにいる職員の方に聞いたり。大変でした…マスクしているし、周りも指示を与えている状況だと聞き取りって本当に難しい。

 講習中の「〇ページには…」は聞こえないので、ちらっとお隣さんを覗き見してページを見たり。ページは真っ白過ぎて見にくかったり。大変。

 一応更新できたので良かったということにしますが、なんでも「困難に感じない人」に合わせてあるんだなぁと実感。

 様々な場所で不便さって存在します。少しずつでも、なくなっていくといいなぁ。

 さて、今日は久しぶりに開いた本について書いていこうかなぁ。何年ぶりに読んだんだろう。


 この本です。ちょっとした暇つぶし用に買ったつもりでしたが、予想以上に楽しくて持っていました。中古として出そうと思っては手元に置いていた本。

 武士道です!!!かっこいいね!

 ちなみに私はこれの「禅」も持っています。いつか紹介したいな。

 さてさてこの本、武士道について長々解説してあるようで、現在でも十分に心に留めておくことが書かれています。武士道を通して。

 私は居合道を習っていましたし(今でもやりたいね!でも道場なくなっちゃったからね!悲しい!)、刀を通して学んだことってたくさんあります。多分、武士道も入ってはいたんじゃないかな。直接的には学んではいないけれども。

 武士道を正しく守る人とは何か。書かれていました、理想の武士。

 義・勇・仁・礼・信・忠・智・名誉・克己の揃った人だと、新渡戸稲造は考えたようです。これらについて解説しちゃったら、盛大なネタバレになりそうなので控えます(笑)

 新渡戸稲造曰く、武士道とは儒教・神道・仏教がルーツにあるそう。ひとつじゃないんですね、もしこれが他の国だったら、異教徒の信仰を云々、とか問題になりそうだなぁと思いました。土着の宗教に別の国の宗教を含ませるのだから。

 神仏習合の国ならでは、なのかもしれない。面白いですね。

 良いものは取り入れる。そのスタイルがあったのかもしれない。それか宗教への考えが独特なのか。侵略されていないからこそ、土着の宗教に、新しい考えの宗教を混ぜることができたのかもしれない。考えを改めろ!と強制的なものがなかったからこそ、柔軟に受け入れたかも。それか、神道と相性が良かったか。どちらでしょうね。それか他の要因か。

 武士的には「私は〇〇を信仰しています」とかあったのかなぁ。それとも「武士道に基づいて生きている」という考えか。ううむ。そこら辺に武士いたら聞くけど、このご時世に当時の武士はいませんね!(笑)

 武士道の基本について詳しく、かつ分かりやすく書かれています。知りたい方はぜひ読んでほしいな。

 そして武士と言えば…切腹ですね!ハラキリ。

 私は太平記を読みましたが、まぁ切りまくってますね腹部。ちょっとグロテスクな話になるかもですが、切ったところから腸とか出して投げてしまうんですもの。なにそのアグレッシブ。そんなもの投げられても困ります私なら。

 私は太平記を読んで、登場する切腹のシーンに「これはパフォーマンスか?それとも最期の度胸試しか?」と不思議に思っていました。どうしてそこまでして切る行為に執着するのか。なぜ求めるのか。

 その私の疑問への答えが、この本には書かれていました。曰く、「お腹=魂と愛情が宿るところ」、らしい。

 そして「私の魂の宿るところを開いて、あなたにその様子を見せよう。それが汚れているか、清いかは、あなた自身で判断せよ」という意味がある。自分の真心と潔白を示す最後の手段として、自ら腹を切って他人に見せる、のが考え方とのことです。

 「開いて見えても分かんないような…ただの血塗れのお腹だよ…」とちょっと私は思ってしまったのですが、これは現代人の考え方なのでしょうね。

 しかしながら、私はこの行為自体が「潔癖」だと思いました。この説明文を読んで。相手が潔白かどうか知るために取るこの手段では、口を用いることはできません。証明と同時に命はなくなっているのですから。判断も相手に任せていて、弁明もできない。

 「私は潔白だ!」と言わんばかりの行動の後、その人はもう何も言えないのです。清さを示すために命をなくす、なんとも潔癖だと私は思います。証明したかったら、ずっと口を使って述べ続ければいいじゃない。言葉なしに証明はできない。私はそう思うけれど、潔いとはみなされない行為なんだろうなぁ。言葉を述べ続けることって。

 言葉より行動。これが武士の優先順位なのかもしれない。

 さて、この本には新渡戸稲造の武士道以外にも引用された本たちがたくさん出てきます。私が「これは今こそ知るべき!」と思った室鳩巣の「名君家訓」についてちょっと書こうと思います。

 1.嘘を言わない
 2.利己主義にならない
 3.礼儀作法を正す
 4.上の者にへつらわず、下の者をあなどらない
 5.人の悪口を言わない
 6.約束を破らない
 7.人の窮地を見捨てない
 8.してはならないことをしない
 9.死すべき場では一歩も引かない
 10.義理を重んじる

 これは武士道云々より、「人として」大切なことだと思います。当たり前のことです。嘘をつかない、礼儀正しく、などなど。

 何かと西洋のものが優れていると見なされることがあります。まぁ先進的なものはたくさん世界にはあって、それが西洋や欧米のものかもしれない。それ以外にも、日本が世界水準から劣っていることももちろんあるけれど。

 例えば男尊女卑とかね。これも何かしらの面で考えてみたら、意外に世界変わらないのかもしれない。今、世界は人権問題に直面しています。肌の色での差別が最も焦点が当てられていますが、女性に関して、トランスジェンダーに対して、とにかく人の平等や尊厳への関心が高まっています。

 これらの動きを見ると、やっぱり人間は人間なんじゃ…と私は思うこともあります。日本もすっごく差別的なことがあるけれど、他の国でもあるのだと思う。差別云々は個人によるのかもしれない。国境国籍宗教、関係なしに。

 とは言いつつ、日本は大きな機関が男女差別してるしな~と私は思っています。全部じゃないだろうけれども。いや、そうであってほしいものです。

 話がそれましたが、この武士道、イラストもあって気軽に読めます。ぜひぜひ読んでみて!武士道なんて堅苦しい印象だけど、思ったよりも身近なものです。切腹以外はね!(笑)

 まだ売っているのかな…ネットでしか買えないかもですね。2016年ものですから。

 最後に余談。この本に登場する武士道太郎左衛門さんが「鍛錬を怠らない」ということで素振りをしているのですが、私は毎日500回振ってるよ!筋トレもしてるよ!負けないわ!と思いました(笑)

 そして武士もお弁当持参でお仕事していたそうです。日本のお弁当文化、長いですね…!面白い!

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