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読書。日本古典文学をざっくり。

 405回目です。φです。

 今朝温度計を確認したら、28℃で驚きました。夕方でも29℃!もう夏ですね…梅雨どこ!

 近年の異常気象、地球温暖化の進み具合を実感します。私たちが未来のために何をやっていくか、環境を修復しつつ経済が回るようにするか、が今後の課題だと思う。

 経済を中心に考えたら、森林や化石燃料なんて伐採のための資源に過ぎない。そこをどう変えていくか、がキーポイントなんじゃないかなぁ。

 自然なしに生きていける生物はいない。私はそう思います。自然大事。

 最近私は野生に帰っていないので、猛烈に恋しさが募っています。今年はタケノコ掘りもできなかったので、野山を駆け巡る機会が本当になかった…。おかげで家で逆立ちばかりしています。

やっている私が言うのもあれですが、低血圧の方はあまり逆立ちしない方が良いです。それか短時間。経験からお伝えします(笑)

 さて、今日も読書。古典への第一歩に私はこれを選びました。


 「あらすじで読む日本の古典」です。

 古典文学の名作が2時間がわかる!という怪しげなサブタイトル付きですが、まぁざっくりとした内容把握、ということでしょうね。私のような懐疑主義があるひねくれた人間的に「古典の名作たちが2時間で理解できるわけないでしょー!」と思います(笑)

 誰も理解って書いてないし、「あ、そういうストーリーかぁ」くらいのソフトなものを紹介してくれる、ということだと思う。実際読みましたが、そういうことでした!3分間でプレゼンせよ!ができる感じに書かれていました~。

 本というものは例え短くても、考察や背景の理解、一言に込められた思いや暗示するものを考えていくと本当に人生掛けられると思います。例えば「星の王子さま」は短い本ですが、あれは考えているうちに1年は必要とするだろうと私は思う。

 時々「これはこういう意味が…?!」と思ったりすることも私でさえあるのですが、しばらくして「…そこまで考えられてないかー!深く考えすぎかなー!」とぽいっと放置してしまう私です。真剣に向かい合い続ける本もあるけれど(笑)

 さて、古典文学って学校の国語もしくは古文の授業で習って、「とりあえず名前だけ暗記して内容も1行程度にまとめられる」、な人って結構いるんじゃないかな。私はそんな感じ。年代別に分けたりできるけど。とにかく「受験用」な覚え方。

 私が3分の2くらい読み終わって思ったこと。日本の古典ってはっちゃけてるね?!

 現在、多くのヒットした小説はドラマや映画化がなされます。アニメ化もありますね。しかしながら、この古典たちはできそうにない…できたとしても「はいカットォォォ!!!」なシーンがありまくる…それかかーなーり、省略しないといけない部分がある…と、思いました。はっちゃけてるよ昔の日本人。

 私は中学生の頃読んだ源氏物語でも「え…光源氏って趣味そんな…犯罪じゃない…」とドン引いたのですが、まぁそれを軽ーく上回る作品たちがいらっしゃる。びっくりですよ。びっくりでしたよ!!

 私はロシア文学を読んで「みんな怒り過ぎだし怒って死に過ぎ…感情爆発してますねぇ…」という感想を持っていたのですが、それを超えてますね一部。憤死しまくってるし。驚き。わぉ。

 意外なことに、奥ゆかしそうな(?)恋愛事情も奥ゆかしくないというか、ダイレクトでした。現代人もそんな演出しないよ。歌贈らないよ。隠しているようで露骨だよ。わぉ。

 なんというか、駆け抜けていきました日本古典が私の脳裏を。何かと激しい。面白い。

 そんなことを1作品につき5分も読まずして知りました。インパクト的に言ったら5分間シャトルランした気分。余談ですが私は大学のシャトルランで女子トップに立ちました全体の残り5人くらいまで残った!

 で、そんな作品の中でも穏やかに読むことができた作品があります。「徒然草」。隠者文学の代表作ですね。

 めちゃくちゃ暇な隠居した人がつらつら書いた。

 私はそんなイメージを持っていたのですが、良いことちゃんと書いてありました(笑)

 特に興味を持ったのが、この部分。

 ”人の身にとって、どうしても欠かすことのできないものは、第一に食べ物、第二に着る物、第三に住む家である。飢えず、寒からず、雨風に侵されず、閑かに暮らせること、これが楽しみというものだ。ただし、人間には病がある。病気にかかれば、苦しく、つらい。だから、医療は欠かせない。食べ物、着物、住家、これに加えて医薬。この四つを手に入れることのできないことを「貧しい」という。この四つを手にすることができることを「豊か」というのである。この四つ以上のものを求めようとすることを「ぜいたく」というのだ。”

 本文より抜粋。

 衣食住、これが揃っているだけで「豊か」。確かにそうだと思う。あと医薬もね!

 ついでに私が加えたいのは、友人だなぁ。人とのつながりもほしいものです。ぜいたくになっちゃうかな(笑)

 しかしながら、多くの人はこれらを十分に手にしていても、「足りない」と思う。もっとほしいと願うし、満足感が得られない。誰かが自分より物を持っていると羨ましいと思う。そして自分を比較する。

 人間だから、欲深いのは仕方がないことかもしれない。無欲でいようとしても、なかなか難しいものです。

 実際には、この徒然草の書く通りなのかもしれない。生きるためのものが最低限あること、それで豊か。

 欲張りな心を捨てて生きると良いのかもしれない。欲がないとできないこともあるけれどね。その欲を自分がどう捉えているかにもよるかなぁ。

 さてさて、みなさんの心にはどう響いたでしょう?ぜいたくってなんでしょうね。

 …ここまでのんびり豊かさとぜいたくについて書いていますが、猛烈に兼好さんに申し上げたい。「それら揃ってても健康な体がないとやっていけないんですけど!」って(笑)

 衣食住+医、揃っていても困るよね。医薬でまかなえない系ってどうするの。私は山奥へ隠居したいと願うけど隠居したら病院ないから無理!で諦めた人ですよ!!

 薬で治らないものもあるよね。まぁ時代的に違うものがあるから仕方がないけどね。多分。

 私現代だからこそ今まで生きているのであって、多分江戸時代辺りにいたら「やっちゃった☆」で天へ召されている系だと思う…ぽっくり死にそう…。

 あ、みなさんは江戸時代辺りにいたら生き延びる自信ありますか。私はない!(笑)

 この本、まだ3分の1残っています。次は私にどんな驚きを与えてくれるのでしょう。楽しみ。

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