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問診という名の難関。

 449回目です。φです。

 今日は「THE 夏空!」の空でした。入道雲でしょうか。どんなパレットでも作り出せないようなクリアで鮮やかな青に、真っ白の雲が良い感じに配置されていて。

 私は雲が動くのを見るのが好きです。すごく地味な趣味かもしれないけれど、あんな場所にも風があって動いているんだなぁとか、雲って触ったらどんな感じなんだろう、動かしたらどうなるんだろ…と感じます。触れないけど、触れたら面白いだろうなぁ。

 パンチひとつで大きな雲が数キロ飛んでいったら面白いのに!と謎の発想をしたり。空は見ていて飽きないものです。忙しいときは見ている暇すらないけどね。

 夏の空だ、と思ったけど、それもそのはず。もう7月で、半ばも過ぎた20日です。

 なかなか通常に戻らないし、緊張感だって続いている。通常に戻らなくても、新しい道を見つけていきたいものです。あと、この緊張感はどうにか落ち着いたものになってほしい。

 Twitterで知ったのですが、まだ大学はオンラインのようですね。どうして大学だけ、と思うけれど、それなりに理由はあるのだと思う。大学生たちにとって、心を病んでしまう、痛めてしまう時期にならないことを祈ります。

 さて、今日は私が苦手で苦手で、ほんとできることなら避けたいこと=内科への受診をしてきたことについて書こうと思います。苦手なんですよ、どの科よりも。


 私は昔から病院にはお世話になっている人間です。大学になって知ったけど(笑)

 世の中、みなさんそんなに通院していないようで…しょっちゅう怪我していたので外科や整形外科、皮膚科はなんだかんだで通ってました。

 検診目的では、眼科は定期的に視力のチェック。歯科も定期的に。それから摂食障害の後からは婦人科。

 今では治ったけど、耳鼻科もお世話になっていますね…冬場には1年に1回は行くかな。

 心療内科、神経内科、は半年か1年に1回。手続きに必要な書類のための受診って感じ。

 そして…内科。薬のため、1か月に1回来るようになっているのです。これが私にとってめちゃくちゃ苦痛。なにを検査するわけではないのだけれど!

 検査しないからこそ苦痛なのです。質問が分からない。最初から最後まで分からない。けれどそれは必要な問診で、だからこそ毎回あって苦痛なのです。

 「調子はどうですか」「状態は変わりないですか」「食事量に変化はありませんか」「今日はどういったことで受診しましたか」

 です。まぁ、ありきたりの質問でしょうね。「嫌だー内科行くくらいなら…行くくらいなら最終段階になって救急車に運ばれた方が…」とか救急隊員の方に超絶にご迷惑をおかけすることを考えるくらいには、私は苦痛なのです(笑)

 調子はどうですか、と言われても、私自身が聞きたい。どうですか本日の私。お元気ですか。私しか分からないだろうけれど。

 状態が変わりないかどうか、はいつと比較しているのかよく分からない。そして私は今日の状態以外を今日の状態と比較ができない。やり方が分からない。

 食事量は常に一定なのです。なぜって、食欲不振になる要因としてあげられる「吐き気がある」「胃が不調」とか、分からないから。

 どういったことで受診、って薬をください!だけです。まぁそう言ったら、「薬を使っていてどうですか?」と聞かれるのですが。いやどうなのかって何がでしょう…難しい。

 内科って受診するためには自分の体の状態を理解していないと難しいのです。外科だったらレントゲンとか、見た目とかで分かるけれど内科は自己報告。レントゲンはあるのはあるけどさ。

 余談ですが、私は「状態はいつも通りっぽい」と問診で言って、触診も「いつも通りかな」と言われたのですが、レントゲンを撮ってみたら「おやまぁひっどーい」なことがあったりします。触診でも見逃される私、何者でしょうね(笑)

 自分の状態が「まぁ違和感があるようなないような?」くらいしか分からない私にとって、問診は東大受験の勢いで行かないといけないものです。東大受験したことないし、受験しようと思ったことすらないけど。イメージ。

 私、足の甲付近の靭帯切った後も走って半日遊んでいた人です。内出血で靴入らなくなってようやく気付いた人です。目から血を流して「うわー目がぁぁぁなにこれぇぇ!」となって瞼裏の血だまりに気づかなかった人です。

 …問診なんて不可能なんですよー私がいっそ「どうでしょう本日の私」って問診したいくらいです。ぱしゃっと写真撮ってスキャンしたら、体の状態全部分かる機械がほしい。「ベイマックス」という映画のベイマックスはそんな機能があるそうですね。どなたか実現させてください。買います。値段交渉しますが。

 ASDの特性に多い、「抽象的な質問の意図が分からない」というものも多少はある。「どうか?」という質問は、意図がすごく分かりづらい。この質問への答えとしていくつかの候補を持っていて、それを当てはめて考えようとしても難しいものです。「これはなんの意味を持つ『どうか』の質問なんだろう?」と私はぐるぐる考えます。

 ぐるぐるした結果、予想もしない答えをしてしまうこともあるようです…「いやそうじゃなくて」と言われることがありますし、そのときは「回転した結果砲丸投げで逆向きに飛んでいくスタイルの返事してたよ私ー」と思ってめげないようにしています。めげてたらキリがないでしょ!(笑)

 ASDではなく、先天性無痛無汗症ということでも内科の問診は難しいのです。体の状態、ほんと分かったことないのです。私にとっては「暑いですか?」の質問すら正直難易度が高い。「汗が出ているから、暑いのだろう」というおそらくは「反応(結果)→予測(判断)」という逆のプロセスで質問に答える必要があるからです。

 内科の質問って、大人になったら「私の今日の状態?…!分かった!」みたいな何かが答えを持って降ってくるようなイメージだったんですよ。お告げ的な。そう思っていた子どもの頃。現実は全然違いました(笑)

 YES・NOの質問ですら神経を削っています、内科受診中の私。内科行っただけでメンタルがえぐれる。「あああ今日も分からなかった…問診に立ち向かうための答えが降臨しなかった」みたいな。今日ももちろんちょっと凹み気味です。だから空を見つめていたのです(笑)

 いつか内科の受診の仕方が、スキャニングだけで終わってほしい。不調なときはAIか何かがアラーム鳴らして病院予約取ってほしい。そうだったらなぁ、と思いつつ、無事内科から帰還しました。

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