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曖昧日記(定期購読)

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2022年4月の記事一覧

近況:片目が開いた気がする

近況:片目が開いた気がする

去年12月から3月くらいまでは本当に体調がずっと悪かったのだけど、4月くらいからようやくマシになってきて活動できる感じになってきた。よかった。もういろいろ終わってしまったのかと思っていた。まあ何もできない状態もそれはそれで悪くないか、どうせ自分の人生はこんなもんだ、とも思っていたのだけど、元気になるとやっぱり元気なほうがいいなと思う。あの状態には戻りたくない。でも、また調子が悪くなったらそれを放置

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[個人史]人には闇の部分があるということ

[個人史]人には闇の部分があるということ

 高校生になっても僕は相変わらず暗い人間のままで、学校は何も面白くなかった。本とゲームくらいしか楽しみがなかった。そして、そんな自分を特別だと思い込むために、ヤバい本を探していた。
 高校生の頃、「鬼畜系」と呼ばれる本が流行っていたのでよく読んでいた。鬼畜系というのは1995年に発行された『危ない1号』という雑誌から始まったムーブメントで、死体、犯罪、ドラッグなど、世の中で眉をひそめられるような悪

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[個人史]中二病から始まる読書

[個人史]中二病から始まる読書

 思春期の頃というのは、もう子どもではなくなってきているけれど、まだ力もお金も自由もなくて大したことは何もできなくて、でもそんな中で何とかして自分を特別と思いたくて、変で異常な本や音楽を好んだりすることがある。俗に言う中二病というやつだ。
 僕の中二病は筒井康隆から始まった(当時は中二病という言葉はなかったけれど)。
 中学2年のときになんとなく図書館で借りて読んだ『虚航船団』という小説を読んで、

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[未発表記事]ダメ人間の系譜

[未発表記事]ダメ人間の系譜

そもそも僕がテレビに取材されたりするようになったのは、「京大卒ニートがシェアハウスに住んでネットを駆使して暮らしている」というのがキャッチーだったからだと思う。
ネット経由で、ごはんを奢ってくれる人を募集したり、シェアハウスに住む同居人を探したり、ほしい物リストから物を贈ってもらったり、そういうのが世間には目新しかったのだろう。「新しい生き方」みたいな感じで、いろいろなところで取り上げられた。

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