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【イライラ】の正体は、体質

この記事は、Instagramの投稿の補助内容(おかわり養生)です。


漢方で考えるイライラの正体

漢方では「イライラ」は、こころに熱がある状態だと考えます。イライラを強く感じている時は、熱を冷ます食材で、こころを落ち着かせましょう
逆に、熱を生む食材は「イライラ」を助長させるので、控えるようにしましょう。

⚪︎熱を冷ます食材:きゅうり、チンゲンサイ、なす、トマト、白菜、バナナ、パイナップル、カモミールティ、緑茶など
×熱を生む食材:唐辛子、シナモン、山椒、こしょう、ニンニク、ウィスキー、焼酎など

こころの熱を発生させる原因

イライラの原因となる熱を発生させる体質は3つあります。それぞれのタイプに合わせた方法で、体質改善をし、全身の状態を整えていきましょう。

1.肝鬱化火(かんうつかか)タイプ

♦︎気になる症状
✔️ ため息が多い
✔️ 食欲がまばら
✔️ 胸や脇が張る
✔️ 月経不順
✔️ の便秘と下痢を繰り返す

ストレスにより、からだが抑え付けられ続けたことで、熱が発生しているタイプです。その熱が、こころをイライラさせています。

♦︎漢方てき養生法
ストレスが原因となっているこのタイプは、自分のゴキゲンをなるべく良くし、気分良く過ごすことが大切。嫌な気持ちになる情報や環境からはシャットアウトすることを心がけましょう。

また、柑橘類・香味野菜などの香りが良いものは、抑え付けられたからだを開放し、気分をスッキリとさせてくれます。食べなくても香を感じるだけでも効果があるので、柑橘系のアロマや入浴剤なども活用しましょう。

(参考)
柑橘類:みかん、金柑、ゆず、レモン、グレープフルーツなど
香味野菜:紫蘇、セロリ、三つ葉、春菊など


2.肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ

♦︎気になる症状
✔️ ほてる
✔️寝汗をかく
✔️不眠、よく夢を見る
✔️めまい、耳鳴り
✔️腰や膝がだるい など

このタイプは、寝不足や過労、加齢により、潤いが不足し、からだもこころもオーバーヒートしています。鎮火させるために潤いを補いましょう。

♦︎漢方てき養生法
潤い不足による不調は、単に水を飲めばよいというわけではなく、飲食物から作り出される潤いをとる必要があります。山芋やたまご、白きくらげなどの白色の食材で、潤いを補いましょう。潤いは、夜寝ている間に作られるので、できれば23時には寝るのがベスト。また、長風呂やサウナなどの過度な発汗は、潤い不足を助長するので、このタイプの人は控えてくださいね。

(参考)
白色の食材:山芋・白きくらげ・たまご・レンコン・豆乳・ホタテ・ヨーグルトなど

3.痰熱内擾(たんねつないじょう)タイプ

♦︎気になる症状
✔️ 頭が重く締め付けられる
✔️ 眠れない、悪夢を見る
✔️ 胸の不快感
✔️ 胃がムカムカする
✔️ 口が苦い
✔️ 黄色い痰が出る など

食生活や消化不良が原因で、老廃物がからだに溜まり、熱を発生させています。その熱がこころに影響し、イライラとさせています。

♦︎漢方てき養生法
老廃物を排出する食材として、緑豆・里芋・小豆・こんにゃく・あさりなどがありますが、このタイプは、食生活が原因となっていることがほとんどです。
まずは、アルコールや脂っこいものを控え、食生活の見直しをしましょう。もちろん暴飲暴食をすることもNGです。

また、消化不良を起こしている時は、消化を助けてくれる働きをもつ大根やグレープフルーツ、緑茶もおすすめです。食べたものをしっかりと消化し、老廃物を作らないからだづくりをしていきましょう

『心身一如』

漢方では古くから、「こころ」と「からだ」は一体であり、繋がっているという『心身一如(しんしんいちにょ)』という考えをとても大切にしています。

イライラしやすい、怒りっぽいというのは、単なる性格の問題ではなく、体質による不調のひとつと捉えます。

イライラした後は、「こんな性格嫌だなぁ‥」と自己嫌悪に陥ることもありますが、性格の問題ではなく、体質の問題がほとんどですから、安心してくださいね。

体質を改善し、本来の自分の「こころ」と「からだ」の元気をとり戻していきましょう。

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