海洋プラスチックゴミ問題
ご購読有難うございます。
今回は皆さんに大事な海洋プラスチックゴミの問題について記事を書きましたので是非、この記事を最後まで読んで頂けると幸いです。
プラスチックゴミの国内年間排出量
いきなりですがここで問題です。
世界で年間どのくらいの量のプラスチックゴミを排出してると思いますか??
正解は
『およそ2億トン』
なんと年間で2億トンものプラスチックゴミを排出しています。
日本では
1人年間約75kgの使い捨てプラスチックを消費しています。
この使い捨てプラスチックゴミは毎年少なくとも世界で
『800万トン』
が海に流出しているのが現状です。
プラスチックによる海洋汚染
プラスチックゴミの問題点
■分解しない→ ずっと残り続けるので海で漂流し続ける。
■軽い→ 拾えない所に行ってしまう。
■動物や植物への悪影響
■小さいゴミの増加→ 水産品への混入が深刻に
などが挙げられます。
プラスチックはなんと言っても化学物質でできているので、自然に還る事ができません。
なので、海に流れ出て行ったプラスチックゴミは海に残り続けます。
海に流出して行ったプラスチックはその後どうなるのでしょう?
実はこれが今大きな問題なのです。
海の水面漂流しているしているプラスチック ゴミは太陽の紫外線や波浪の衝撃で劣化、破片化しどんどん細かくなっていきます。
そして、目に見えなくなるほどに小さくなったプラスチックゴミを
『マイクロプラスチック 』
と言います。
このマイクロプラスチックがとても危険なのです。
マイクロプラスチックは海中にある有害物と一緒になりやすいのです。
これにより、有害物を吸収したマイクロプラスチックを魚などが食べ、消化しきれずに亡くなってしまうのです。
そして、私たち人間も知らない内にその有害なマイクロプラスチックを食べている魚を食べている事になります。
プラスチック ゴミが原因で亡くなる海洋生物達
プラスチック ゴミは海洋生物にとって害でしかありません。
プラスチックゴミ は体内に入っても消化できないのでそれにより魚などは亡くなってしまいます。
そのほかにも、様々な悪影響を海洋生物に与えています。
■漁網に絡まり亡くなる。合成繊維のロープのため抜け出せずウミガメなどが被害に遭いやすい。
■ビニール袋などをクラゲなどの捕食対象と間違えて食べてしまう。
など多くの悪影響を与えています。
さらに、現在問題なのが私たち人間が環境保護のために環境保護区として指定し、人の立ち入りを禁止している島などがありますが、結局人が入れなくても、そこの島に有害物質を吸収したプラスチックゴミ が漂着してしまうのです。
人が居ない島なのでそのプラスチックゴミを誰も処理できず、大量に漂着したゴミをその島の鳥たちが食べてしまい、現在それにより多くの鳥が亡くなってします。
北西ハワイのミッドウェイ環礁で見つかったコアホウドリの死体の体内を調べた所、体の中から大量のプラスチックゴミ が出てきました。
このコアホウドリから見つかったプラスチックゴミ を調べると19種類ほどのプラスチックゴミ が出てきて、そのうちの18種類が日本製のプラスチックゴミでした。
G7サミット
2018年 シャルルボアサミット(カナダ)で行われたG7サミット。
この時に世界をリードする7カ国で環境問題について話されその中で海洋プラスチックゴミの問題について議題になった。
殆どの国が海洋プラスチックを減らす為の
『海洋プラスチック憲章』
に合意し署名をしていく中、日本とアメリカだけ署名をしませんでした。
しかもこのアメリカと日本は世界で1、2位のプラスチック ゴミ排出国なのにです。
これにより、今までプラスチックゴミ受け入れをしていた中国がプラスチックゴミ 受け入れを拒否。
アメリカと日本は中国にお金を払ってプラスチックゴミ を処理していましたが、これができなくなり困りました。
さらに、世界的にも日本国内からも署名しなかった事に批判が出てしまい、環境省は2019年に大阪で行われたG20大阪サミットで海洋プラスチック憲章に合意する事を推奨した。
しかし、大阪サミットで実際に日本が下した決断は2050年までにと合意を先延ばしにした。
海洋プラスチックの問題が世界規模で深刻になる中、様々な国がプラスチックゴミ を減らそうと努力しています。
海洋プラスチックゴミを減らすためには個人では無理です。
国の中枢の政府を動かし、
『しくみ、ルールを変える』
意外に解決方法は無いのです。
いかがでしたか?
私たちが住んでいる日本がここまでプラスチックゴミ を出している事に少し驚かれたかと思います。
そして、私たち日本人は世界で一番魚介類を食べる国なので、マイクロプラスチックの影響を一番受けるのです。
自分たちが犯した過ちは必ず自分たちに返ってくる。
今一度、プラスチックゴミ を減らす事について考えて頂けると幸いです。
ではまた!
¡Pura Vida!
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