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AIを活用して夢を生成、未知の体験を提供する「夢生成装置」の舞台裏(AIで記事を書いてみたver)

ピラミッドフィルム クアドラが制作した、あなたが今晩見るであろう夢をAIを用いてビジュアライズする装置「きょう、この夢を抱いて眠る」。
AIを使ったコンテンツということで、制作メンバーへのインタビュー記事もAIを使って書いてみようという試みをしました。そこで次のような流れで記事を作成。

・AIに質問項目を考えてもらう
・AIが考えた質問項目でインタビュー
(ただし、人の手を入れないという意味で深ぼってインタビューはしない。ただ質問を投げかけて回答してもらうだけ。)
・インタビュー内容を書き起こす
・書き起こしをAIに投げて記事を作ってもらう

そしてできあがったのがこの「AIで記事を書いてみたver」となります。

AIで記事作成ができるというのはよく聞く話だと思いますが、「実際やってみるとどうなの?」と気になっている方にはぜひ読んでいただきたいと思います!

別途、インタビューの録音データを基にライターに書いていただいた記事も公開中です。AI執筆記事とライターさん執筆記事と読み比べつつ、ご覧いただければと思います!


(ここからがAI執筆記事の本編です)

ピラミッドフィルム クアドラ(以下、クアドラ)は、AIを駆使して夢を予測・生成するコンテンツ「きょう、この夢を抱いて眠る」(以下、「きょう夢」)を制作しました。このコンテンツは、あなたが今晩見るであろう夢をAIを用いてビジュアライズする斬新なアイデアが詰まったものです。第13回コンテンツ東京にも出展し、テレビ東京系列のニュース番組「ワールドビジネスサテライト」に取り上げられ、2023年11月には、2023アジアデジタルアート大賞展FUKUOKAの「一般カテゴリー / インタラクティブアート部門」で入賞するなど、その斬新性が高く評価されました。

このインタビューでは、夢とAI技術の融合により生み出された新たな体験の舞台裏に迫ります。未知なる夢の領域を切り拓くこのコンテンツが、どのようなアイデアと工夫から生み出され、制作されたのか、その全容を垣間見ていきましょう。


メンバー紹介

左上から、山口大地、濵銀
江藤楓、鵜飼陽平、高橋綾乃

江藤楓(えとうかえで)
プロデューサー
2019年新卒入社。Web制作を中心に担当し、2021年〜ジェイアール東日本企画に出向。代理店での業務経験と強みであるコミュニケーション能力を生かし、日々アカウント業務を行う。

濵銀(はましるば)
プランナー / ディレクター
2022年中途入社。前職では大手エレクトロニクスメーカーの製品プロモーションイベントや製品展示などを手がけ、企画から空間設計、制作まで幅広く携わる。現在クアドラでは前職での経験を活かし、インタラクティブコンテンツから、Webゲーム、プロモーションサイトなど多岐にわたる企画ディレクションを担当。

鵜飼陽平(うかいようへい)
インタラクションデザイナー
2016年中途入社。現状クアドラのプロトタイプを独りで切り盛り。視覚に頼らない体験を模索中。実装スタイルは使えるものはなんでも使う根無草スタイル。右投げ右打ちの右脳派。

高橋綾乃(たかはしあやの)
エンジニア
2013年新卒入社。Webを中心に活動しつつ、近年はUnreal EngineやUnityにも挑戦中。実装スタイルはスピード重視。興味の幅が広い文系。

山口大地(やまぐちだいち)
プロジェクトマネージャー
大学卒業後、商業空間の設計から施工を行う企業で約3年間従事。案件の企画・立案から施工までを担当。2021年4月より建築からデジタルへ活動の幅を広げるべくクアドラへ中途入社。プロモーションサイト、筐体制作などの制作進行を担当。

AIを活用したアイデアの誕生

━━このコンテンツのアイデアはどのように生まれましたか?

鵜飼_企画の中でAIを活用することを決定し、ChatGPTに相談してアイデアを出しました。そこで夢の概念が浮かび上がり、夢を予測・生成する企画をスタートさせました。夢に関する調査を通じて、記憶から夢を生成するロジックを構築。最近の印象深い写真を使ってプロンプトを作り、夢をビジュアライズしました。濵くんのディレクションで質問やロジックを整理し、夢を体験に結びつけ、実際に今晩見る可能性を裏目標にしました。ボタンなどのフィジカルな要素も取り入れ、体験を強化しました。

濵_夢のメカニズムについてはまだ明確ではないが、直近の記憶の整理が影響する可能性があると考え、その要素を取り入れました。体験の時間制約やフィジビリティ(実現可能性)を考慮し、細かい動画ではなくモーフィングしたイメージを使用。体験者が待つ時間も設定し、断片的にシーンごとに見る流れを組み込んでいます。初めに体験者の最近の印象深い写真から始まり、過去から未来への流れを構築しました。

操作の手順と体験の流れ

━━ユーザーが使用する際の手順や操作方法について説明してください。

濵_AIの企画に着手する前から、筐体の制作において体験を重視していました。コンテンツの名前は「きょう夢」ですが、裏設定として「REM(Re-Dreaming Emulate Module)」を夢を生成するデバイスとして構築しました。物理スイッチを通じてユーザーが楽しむ設計やユーザビリティはデザイナーと協力して検討しました。デバイスの使用方法には、画面を見て直感的に触れる要素を組み込んでいます。

江藤さん_ユーザーはスタートボタンを押して同意し、説明を読んで質問事項に進みます。質問事項では画面の質問に対応するボタンを選択し、次の画面に進みます。最後にユーザーが最近の記憶に残っている写真を選び、生成ボタンを押します。全80枚の画像がモーフィングされ、夢が生成されます。生成中には夢に関する情報や夢診断が表示され、待ち時間もユーザビリティを考慮しています。

コンテンツの開発プロセス

━━コンテンツの開発プロセスはどのように進みましたか?

鵜飼_1月にスタート予定でしたが、いくつかの事情により3月にずれ込みました。

濵_3月からプロジェクトが本格的に始まり、1か月で企画を決定し、4月から検証作業に入りました。夢のイメージを生成する前に、具体的なプロンプトを書く作業が必要でした。しかし、この段階では何が生成されるのかが全く見えていませんでした。そのため、引き続き検証を行い、5月中旬前にはフィジビリティチェックを行い、最終的に企画が確定しました。

鵜飼_その後、夢のイメージを生成する方法や、生成時間を短縮するために必要なPCのスペックについて、高橋さんに引き続き検証をお願いしました。同時に、質問内容の検討も進め、PCのスペックが高いため予算的に難しい状況から脱するため、PCはレンタルすることに決めました。質問がなかなか決まらず、会期の2週間前ぐらいにやっと質問が決まりました。筐体のボタン開発やデザインは、1週間前に決まり、10日前から本格的に制作を始め、当日にようやく完成。会期中には少しずつアップデートを加えました。

コンテンツ開発過程での課題と困難

━━コンテンツの開発過程で直面した主な課題や困難は何でしたか?

江藤_予算が限られており、高いスペックのPCや筐体制作など、さまざまな要素に心苦しさを感じました。今回はロジックが重要視され、頭を使う部分が多く、何度も話し合いながら進めました。

山口_予算が限られており、鵜飼さんと高橋さんにコスト削減の相談をしました。決めなければいけないことが多く、決定が次々と連鎖するプロセスで、会期に向けて急ぎ足で進めました。スケジュールが常に不安でしたが、皆さんの協力を得て何とか間に合わせることができました。

濵_予算とスケジュールの制約の下、クオリティをどこまで保つかの折り合いをつけることが難しかったです。質問内容の検討も難航し、体験者が腹落ちするアウトプットにする必要があり、これが大変でした。また、体験時間やビジュアルの検討も必要で、最終的には折衷案を考えながら進めることになりました。

鵜飼_企画と開発の両方に関わり、頭を使って進める部分が多かったです。ロジックの検討に時間がかかり、ボタンや質問の数をどう調整するかなど、やりたいこととできることのすり合わせが必要でした。筐体制作も自社で行い、社内にあるレーザーカッターや他の機器を駆使してクオリティを向上させました。

濵_会期中にバグや破損は発生せず、筐体は優秀でした。

高橋_AIを使ったコンテンツ作りが初めてであり、AIが本当に使えるのか不安でした。「画像生成はオフラインでも使えるっぽい」、という“っぽい”という情報だけがあったんです。画像に関してはなんとかなるのではないかという希望的な話があり、まったく見当がつかない中でしたが、実際に試してみたらできました。

コンテンツの改良と展望

━━今後の展望として、このコンテンツをどのように改良または発展させる予定ですか?

鵜飼_個人的には、もっと深く夢を追求していきたいと考えています。夢研究の学者と協力して、本当に夢の中で見ているような体験にしたいです。今はAIとPCのスペックに頼っていますが、ロジックの面でより優れたものを目指しています。まだエンタメ寄りの感覚がありますが。

高橋_私はAIのアップデートを進めたいです。現在はStable Diffusionを使用していますが、動画を生成するAIも登場していますので、それらも取り入れていきたいです。

濵_コンテンツ東京後も、AI技術は急速に進化しています。例えば母親の声で語りかけてくるなど、夢はパーソナルなものだと考えているので、体験者にとってよりパーソナルなアウトプットを目指したいです。クライアントのプロジェクトで筐体を使用する場合、生成されるビジュアルについてもっと突き詰め、夢以外でも質問に答えてイメージを生成するような、シンプルな発想を基本に、様々なエンタメに展開できれば良いと思います。REMを使った基本的なシステムでそれが実現できるのではないかと考えます。

江藤_アテンダントなしで楽しめるコンテンツにできれば、商業施設の一角に置いてもらったり、イベントの一部として配置されたりする可能性があるかもしれません。内容もクライアントに合わせてカスタマイズし、イベントでの貸し出しも検討できるようになれば、クライアントワークに発展できると思います。

(この記事の内容は2024年2月1日時点での情報です)


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