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みらい奥様ストーリー【3】

「他の女にヌイてもらったら?」
「そ、それは駄目だろう!!」
 悩みに悩んだ俺は、恥を承知でタバコ休憩に信頼する社員に相談してみた。
 会社立ち上げ時にいた俺と同い年の営業部長である。
「あ、不倫思い浮かべた?」
 彼の答えを即却下すると、ニヤニヤした顔で俺を見る。
 図星だった俺は、誤魔化すために火をつけた煙草を吸い、煙を吐き出した。
「まー、ようちゃんには不倫は早いて。奥さん、子供の面倒見てくれるし、弁当だって毎日作ってくれるんだろ」
「ああ。今日も作ってくれた」
「セックスしてくれないのは、ただ子育てと家事が忙しいからだと思うよ」
 家族関係は彼の言う通り、良好である。
「でもさ、ママ友のランチとか買い物とか――」
「息抜きってやつじゃない? 俺たちが煙草吸ってるみたいにさ」
 既婚者であり、子供も中学に上がった彼が言うのだから間違いない。
「それに口出し始めたら終わりだね。ようちゃんが捨てられる」
「えっ、そうなの!?」
「だから、無駄な喧嘩起こす前に他の女にヌイてもらえって言ってんの」


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