内緒の関係　のどか奥様のストーリー②

　内緒の関係越谷店。
俺が今一番多く利用しているデリヘル店である。いちいち調べるのが面倒なので番号は既に電話帳に登録してあった。迷うことなく電話をかけると、コール音が一周しないうちに担当者が出てきた。
「内緒の関係越谷店でございます」
　落ち着いてはいるが愛想のいい話し方をする店員だ。俺はデリヘルを頼みたいとの旨を告げ、現在スケジュールが空いている嬢はいないかどうか尋ねた。あいにく前回相手をしてもらった子は休みらしい。
「あー…じゃあおすすめの子とかいます？」
　別に特定の女に深入りする趣味はない。軽い気持ちで聞いただけだったのだが、その後勧められた嬢の名前を俺が忘れることはなかった。
「のどか奥様はいかがでしょうか？清楚で気品の高さを伺わせる、大変お美しい奥様でございます」
　サイトの中から彼女のプロフィールを探し、読んでみる。俺より10は年上なのに、プロフィールには抜群のプロポーションを誇る身体が映っていた。
「のどかさん…っと。その子でお願いします」
　軽く待ち合わせ場所の指定などをしたのち、電話を切る。どんな子が来てくれるだろうかと少し期待しながら、俺は家を出るべく身支度を整えた。