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映画「レリック -遺物-」観ました

「レリック -遺物-」観ました。

なんという気品のあるホラー!!

無駄な血飛沫も、魔物も、驚かしも無く、
象徴や不安を煽る[映像美]で、
人間が迎える朽ちた終焉と、
孤独と、
[綺麗毎ではない、心もとない僅かな愛]
を描いていく。

まるでの様な作品でした。

私はこれ大のお気に入りです。
ここ2~3年で観たホラーの中で
最も好きな作品かもしれない。
ただ、私が好きな作品な時点で、
つまり地味です(笑)
一般受けはしないし、
エンタティーメント性はそんなにありません。
難解な短編文学に近いとお考え下さい。

認知症という
人間がまるで別人になっていく哀しみと恐怖をテーマに、
最後は失い、朽ちていく
命の残酷さ
を見事に表現した文学ホラー。

「ミッドサマー」とか
「ライトハウス」とか
「コクソン」などと並んで、
新しい時代のホラーを感じますね。

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