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メキシコの風刺画家ホセ・グアダルーペ・ポサダの骸骨絵

こんにちは。
「墓の魚」の作曲家です。

私は、こちらのブログに引っ越す前に書いた記事の中で、
特に人気のあったものを
たまにこちらに再掲していますが、
以前、メキシコの画家について書いた記事を
こちらに再掲したいと思います。

という訳で、本日は
私の大好きなメキシコの風刺画家
ホセ・グアダルーペ・ポサダの絵を
紹介します。

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私達「墓の魚 PEZ DE TUMBA」は、
墓場を題材にした曲を作って歌う楽団ですが、
そもそもそういったLA MUERTEの芸術は、
南ヨーロッパや、
スペイン文化の広がった南米世界では
数多く作られているものなのです。

その一つが、このメキシコ
ポサダ骸骨の風刺画ですね。

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ポサダの絵は、政治批判や、
貧困に生きる庶民の暮らしからの風刺
の意味が込められた作品が多いのが特徴ですが、
もう一つの特徴として、
とにかく骸骨の絵が多いのです。

これは

「人間は死んでしまえば、
金持ちも、貧乏人もみんな同じ骨」

という皮肉の意味が込められたもの。

まさに「墓の魚」が日々歌っているテーマであり、
メメントモリ芸術
メッセージともかぶる主題ですね。

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メメントモリ芸術・・
つまり、
ヴァニタス(VANITAS)絵のシャレコウベにも、

どんな栄華も、名誉も、
いずれは消えてしまう虚しいものである。

という意味があり、

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腐乱した醜い死体の像を棺に彫る
トランジも、

死んでしまえば、皆、このような醜い姿になるのだから、
人間など、どれほどのものだというのか?
生者よ、驕るものではない。

という警告のようなメッセージを持っています。

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ポサダは、近代メキシコの画家なので、
直接メメントモリを語っていたかはわかりませんが、
同じメキシコで生まれた祭り「死者の日」と同じく、
大きな意味では
「墓場」「死」によって、現世を皮肉る
(あるいは生き方を問う)
南欧メメントモリ(死を想え)芸術
流れを受けた作品だと言っていいと思います

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(ちなみに、南欧ラテンだけでなく、
西欧イングランドにも
トマス・グレイを始めとする
「墓場派」(Graveyard Poets)と呼ばれる
詩人達の流れがありましたが、
その紹介はまた別の機会に)

ホセ・グアダルーペ・ポサダの絵↓

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「墓の魚」のラテン詩と、
メメントモリ曲の融合した
配信動画
「死んだ珪藻とマキシロポーダのミサ」
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