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【2023本紹介シリーズ②】受験・受験生・塾がでてくる本!受験生の気持ち知りたい、受験業界を知りたい方へ。

こんにちは!
2023年の読書の中から、オススメをまとめるシリーズを書いていきます。

前回、第1弾は、「出版業界」に関わる本でした。

今回、第2弾は、「受験」にまつわるお話の本。
我が家は高校受験と中学受験の両方を経験中です。わざわざ選んで読んだ受験本、偶然であった受験本、両方あります。2023年読書本から、ご紹介します!

受験に挑む12歳と、その家族が出てくるショートストーリー

1.月まで三キロ(伊与原 新)
帯の紹介文には「科学のきらめきが人の気持ちを結ぶ六編の物語」と書かれています。短編集の中のひとつ、「アンモナイトの探し方」は、中学受験生の小6男子がスランプに陥り、夏休みに塾を休んで母親の実家で療養するお話。このお話、子どもの高校受験の国語の過去問に出てきて知りました。気象とか天体とか山とか、自然科学の世界で繰り広げられる人生ドラマの短編集です。

2.嘘つきジェンガ(辻村 深月)
こちらも短編集。コロナ禍の大学生が巻き込まれるロマンス詐欺、母親の心理を操る受験詐欺、本当にありそうでなさそうなサロン詐欺の3連発です。その中の「5年目の受験詐欺」では、受験塾に100万円の大金を払って、入学を取り付けた過去が、子どもが高校生になってから明るみに出ることになるお話。母親として12歳の子どもが受験に向き合うのを支えたい気持ち、そのことに対する後悔、一人で抱えてきた苦悩、今更な展開に対する動揺など、色んなものに共感しました。

リアル過ぎる受験ルポ

3.勇者たちの中学受験(おおた としまさ)
塾名や学校名が実名で出てくる、リアルすぎる3人の中学受験エピソードです。中学受験では、まぐれも奇跡も起きない、という事実。子どもの人生、受験がゴールではないという事実。受験に挑むご家庭は、読んでみるとよい一冊です。

レア?な高校受験作

4.高校入試(湊 かなえ)
中学受験に比べると、高校受験を舞台にした小説は少ないのではないでしょうか。私は我が子が高校受験生だった時に読んだので、子どもがおかれている環境、迎えるであろう受験当日、採点をする側のストーリーなど、興味深く読みました。

就活生の採用試験

5.六人の嘘つきな大学生(浅倉 秋成)
こちらは、受験といっても採用試験(就職試験)です…!最終選考に残った六人が、1名採用の枠を争い、お互いを信じ、疑い、騙し合う一日。そして、その日の回顧録となる後半パート。就活という儀式が学生と企業に与える負荷の意味を考えると、非合理なシステムだし、それは受験も同じ。
日本にはやはり人ではなく組織にフォーカスが当たる社会構造が強くあるのだと思った一冊でした。


以上です!
受験生に関わる皆さま、これから大詰めですね。今年は何年かぶりに、インフルエンザの猛威が気になります。すべての受験生を、応援します!!
これらの本が、見守る大人の皆さんの参考になれば幸いです。

また次は、別のテーマで、今年読んだ本を紹介していきます。

<補足>今年の私の読書について
10月時点で
・読んだ本:65(うち、Audible29)
・読んでいる本:5
・読みたい本:5

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