30代|HSP|ノンセクシャル|看護師になりたくて会社員を辞め大学へ|大学入学後にうつ…

30代|HSP|ノンセクシャル|看護師になりたくて会社員を辞め大学へ|大学入学後にうつ病・強迫症を発症|医療保護入院、自宅療養を経て復学・・・日々感じるモヤモヤを言語化して整理するための記録です。

マガジン

  • うつ病患者の就職活動

    うつ病の看護学生を採用してくれる場所なんてどこにもないと思っている

  • 看護学生がうつ病になった話

    国立大学で看護を学んでいます。看護師になるつもりだったのに、図らずも患者になってしまいました。

  • 精神科に入院した話

    初めて入院した精神科病棟で見たこと、感じたこと、考えたことを綴ります

  • CBT(認知行動療法)のページ

    「苦しい・死にたい・楽になりたい」しか感じられなくなったわたしが、「好きだ・できた・楽しい」の感覚を磨くための実践とその記録

最近の記事

うつ病患者、採用面接を受ける

ゴールデンウィーク初日に、病院の採用面接がありました。この日のために大学のキャリアセンターで面接の練習を重ね、カウンセラーから「今のあなたなら、十分勝負できる」と言って送り出してもらいました。学生相談室の心理士からは、病気はセンシティブなテーマなので、持病に関してふみ込んだ質問はないだろうと言われました。 さて、実際はどうだったのか。 ふたを開けてみると、うつ病が業務に及ぼす影響について想定を上回る突っ込んだ質問を浴びせられました。その面接の一部始終をここに記録して(ぶち

    • 自分のために生きるってなに?

      1月下旬。産科での母性看護実習が終わり、臨床で指導にあたった教員との個人面談がありました。 なかなかクセの強い先生で、指導はそれなりに厳しいけれど、的確な助言をくれると評判の人です。ただ、彼女はこちらのプライベートな部分に平気で踏み込んでくるところもあって、HSPのわたしはこの人と話をするとかなり消耗します。実習中も、わたしが社会人入試で入ってきたこと、看護師になろうと思ったきっかけ、最終学歴と専攻、将来の計画、挙げ句の果てには婚姻の有無まで矢継ぎ早に質問を浴びせられました

      • 綱渡り

        大学3年生のすべての科目を修了しました。来月には4年生に進級できると思います。 6月の訪問看護実習にはじまり、精神、地域、小児、母性の各領域の実習を終え、成人と老人、統合実習を残すのみとなりました。就職活動は夏休みにインターンシップ2回と病院見学1回をこなし、この春休みにも合同就職説明会とインターンシップ2回を予定しています。自己分析と病院比較を進め、3月中には志望病院を絞り込んで書類作成に着手したいと思っています。 表面上はうまくいっているように見えます。でも、水面下で

        • - 入院4日目 - 入院生活でつらいこと

          入院生活でつらいこと。 それは時計が手元にないこと。腕時計は危険物とみなされ没収されてしまったので、時間を知りたければホールまで行って壁の時計を確認しなければならない。夜中に中途覚醒しても何時かわからないので、ナースコールで眠剤を頼んでいいのか判断できない(眠剤を飲めるのは午前3時まで)。 いったい全体、腕時計のどこが危険だっていうの? 文字盤を覆っているガラス? 文字盤を壁に打ちつけてガラスを砕き、鋭利な破片で手首を切るとか? 可能性としてはあり得るけれど、やろうとは

        うつ病患者、採用面接を受ける

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        記事

          - 入院3日目 - 閉鎖病棟の1日

          6:00 起床。廊下と病室の電気がついて、患者が動き始める。共同の洗面所でめいめい顔を洗い、ひげを剃る。ホールのテレビがつく。 7:40 朝食。給食室から大きなワゴンに積まれた食事が運ばれてくる。ナースに名前を呼ばれ、自分のトレーを受けとる。食事は薄味だけど、質素な感じはしない。心配なのは、病棟から一歩も出られず運動もできないのに毎回白米が200gも出てくること。エネルギーをとりすぎないようにご飯は半分残す。食べ終わったら服薬の時間。ナースに自分の名前を名乗り、その場でカプ

          - 入院3日目 - 閉鎖病棟の1日

          うつ病患者の就職活動

          4月から大学3年生になります。病院実習が本格化する一方、秋から冬にかけて徐々に就職活動が始まります。 先日、97歳の祖父に聞かれました。大学を卒業したらどうするのかと。 わからない、と答えました。 うつ病という不確定要素を抱えているせいで、1年後、2年後に自分がどうなっているのか予想がつきません。なにより、持病のある30代の学生を採用してくれる組織(病院・施設・会社)なんてこの世に存在しないと思っています。もしわたしが採用担当者だったら、精神疾患のある学生は採りません。

          うつ病患者の就職活動

          心がざわついたときは

          今日、人を2人殺しました。 男性1人と女性1人。 ことの起こりは地元のワイナリーでした。年に1度、ここでワインフェスティバルが開かれます。地域の醸造家が自慢のボトルを並べ、お客さんはワイングラス片手にいろいろなワインを飲み比べるという粋なお祭りです。リピーターの両親に連れられて、今回わたしも初めて参加しました。 その男女に会ったのは、会場から引き上げようとしていたときです。お客さんの多くは収穫が終わったぶどう畑の間にめいめいレジャーシートを敷き、そこでハムやチーズやスイ

          心がざわついたときは

          CBT#0 「好きだ・できた・楽しい」を記録する

          3週間ほど前から、認知行動療法(CBT)を始めました。CBTといっても病院やクリニックで専門家と行う本格的なものではなくて、テキストに沿って取り組む自己学習型のものです。テキストは英国における認知療法の第一人者で、オックスフォード認知療法センターのメラニー・フェネル Melanie Fennell 博士による『自信をもてないあなたへ 自分でできる認知行動療法』(阪急コミュニケーションズ, 2004)です。 なぜこんなことになったのか 3月上旬に精神科病院を退院し、体調も精

          CBT#0 「好きだ・できた・楽しい」を記録する

          - 入院2日目 - これは治療か懲罰か

          昨日の夜は寒くて眠れなかった。窓のすきまから標高1000メートルの冷たい風がビュービュー吹き込んでくるし、暖房もあまり効いていない。とにかく寒くて、3枚重ねの綿毛布の中で縮こまっていた。夜中に看護師が懐中電灯を持って各病室を見回るのだけど、廊下で足音がするたびに、部屋の中を懐中電灯で照らされるたびに目が覚めた。 朝6時。廊下と病室の電気がついて、他の患者がゴソゴソ動き出す音が聞こえる。ベッドから起き上がり、手ぐしで髪の毛を整えたら、パジャマを着たままナースステーションへ私物

          - 入院2日目 - これは治療か懲罰か

          - 入院0日目 - 医療保護入院

          今日から精神科病院に入院していた間に書きためた日記を少しずつ整理して、文字に起こしていこうと思います。入院してから最初の1週間は筆記用具の所持が禁止されていたため、以下の文章は入院7日目に記憶をたどりながら書いたものです。なお、登場する医療スタッフと患者の名前はすべて仮名です。 :::::: 午前9時。母の運転する車で、紹介先の病院に到着。この病院はとんでもない山の中にある、とんでもなく古い病院だ。どのくらい山の中かというと、病院への道筋に「クマ出没注意」の看板が建てられ

          - 入院0日目 - 医療保護入院

          うつ病患者の頭のなか

          前回の投稿からずいぶん間が空いてしまいました。わたしは元気です、と言いたいところですが、残念ながら「元気」からはほど遠い状態です。 昨年1月から徐々に勢力を拡大してきた希死念慮がわたしの中に確固たる地位を築き、5月には自殺企図へと姿を変えました。この1年の間に『完全自殺マニュアル』を購入し、自死に向けた情報収集の時期を経て、10月までには自殺の手段・時期・場所がほぼ確定しました。実家の生前整理を済ませ、エンディングノートを作成し、賃貸契約書や生命保険証書をファイリングしまし

          うつ病患者の頭のなか

          学校に殺されないために作戦を立てる

          4月8日から新学期が始まります。 わたしは(3回目の)2年生。2018年に入学したので、本来であれば4年生のはずです。でも、そんなことはどうでもいいんです。大事なのは、わたしが自死せずにまだ生きているということだから。 新学期を迎えるにあたって、作戦を立てることにしました。題して、「大学に殺されない作戦」です。キャッチコピーとしては失格ですが、大衆のウケをねらうことが目的ではないので、あくまで愚直に作戦名をつけました。 実は4月早々に、大学のメンタルヘルス相談室に行って

          学校に殺されないために作戦を立てる

          「死にたい」 がとまらない

          半年ぶりに note に戻ってきました。 ただいま。 去年の8月に記事を書いてから、ずっと書きたいとは思っていたんです。でも、9月に大学の対面授業が一部再開されてからは、講義や課題や試験に追われて文章を書いている暇がありませんでした。今は春休みです。ようやくひと息つけるようになりました。 さて、ここからわたしの「死にたい」について書いていきます。冒頭から物騒な話で申し訳ないのだけれど、今わたしがいちばん苦しんでいるのが、死にたい気持ちなんです。 一般に、死にたい気持ちに

          「死にたい」 がとまらない

          うつになった前と後

          うつ病になった前と後で何がいちばん変わったかといえば、「目標やプライドがなくなったこと」かもしれません。 そのことに気がついたのは、図書館で日経ウーマンを立ち読みしていたときのことです。転職に有利な資格の勉強だとか、女性が管理職になるためのスキルだとか、資産運用だとか、組織でバリバリ働いてかつ退職後も安泰な人生戦略が濁流のごとく視界に流れ込んできたときに「ああ、これはもう無理だな」と感じました。 精神疾患にかかる前は、わたしにも明確なキャリアパスがありました。大学を4年で

          うつになった前と後

          わたしはセックスができない

          わたしはセックスができません。 最初におかしいなと気づいたのは大学を卒業して会社で働き始めたときです。若手社員の飲み会や同僚に誘われて初めて参加した合コンで、男性に親近感以上の感情を抱けないこと、性的な目で見られることに対して激しい嫌悪感を抱くことに気づきました。最初のうちは、わたしが男性に慣れていないせいだと思っていました。中学・高校は共学でしたが大学4年間を女子大で過ごしたため、20代前半は同世代の異性と触れ合う機会がありませんでした。だから、軽いカルチャーショックみた

          わたしはセックスができない

          お母さん、ごめんなさい。 もう「いい子」にはなれないよ

          ショックを受けて、過呼吸ぎみです。胸が苦しくてパニックになっているので、頭を整理するために書きます。役に立つようなことは何ひとつ書かないので、これから先は読まないでください。健常な人からすれば、そんなことで何騒いでいるの? と思うでしょうから。 母から聞かされた話です。日中、自宅で庭仕事をしていた94歳の祖父が熱中症で倒れたそうです。台所にいた母は「起こしてくれ」という祖父の声で異変に気づき、庭に出ると祖父が倒れていました。意識はあり会話もできましたが、視線が定まらず自力で

          お母さん、ごめんなさい。 もう「いい子」にはなれないよ