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サッカー観戦旅 SENDAI 2021

2021年12月5日13時、みやぎ生協めぐみ野サッカー場・Bグラウンド。
今年のJFLの奈良クラブのシーズン最終戦。

シーズンの途中、アウェイいわきFC戦や、同じくアウェイHONDA FC戦を観戦するうちに、今年は絶対最終節の仙台に行くという強い決意みたいなものが出来上がっていきました。こういう思いに至ったのは、今シーズンは引き分けの試合が多く、結果になかなか結び付かないことが多い中、崩れず辛抱強く戦い、選手が高い集中力を維持し、チームが本当に素晴らしい(総じて理にかなった)サッカーをし続けていたからです。そうなると今年のチームの最終進化形を見届けて、今シーズンのメンバーをねぎらいをもってスタンドから応援したい!!!、ってなりません?。

こうなるとまたもや旅の計画を練りに入ります。これがいつもながら楽しい。今回は往復を新幹線でと目論見ましたが、「えきねっとトクだ値」の扱いとなるチケットが確保できなかったために行きの行程を夜行バスに変更です。東北への夜行バスとなると、バスタ新宿乗車かと思っていたら横浜駅東口から乗れるものがあるんですね。といことで行きは"ドリーム仙台・新宿/横浜号"に乗車決定。帰りもバスでもいいのですが、22:25発のWILLER EXPRESS1便を除いて、すべて23時台出発。昨年の天皇杯(天皇杯準々決勝、ブラウブリッツ秋田vs.福山シティFC - 19:00 Kick Off)で味わった夜の仙台の寒さを避けるために新幹線で帰ることにします。

仙台から先、みやぎ生協めぐみ野サッカー場までの公共交通機関を調べると東北本線利府駅から徒歩およそ40分らしい。仙台に朝着くとなると奈良クラブサポ必勝祈願部の活動も部員としてぜひ行いたい。ということで仙台ではシェアカー利用での移動とします。ざっと必勝祈願の神社・寺院を7か所調べてGoogleドキュメントにしまい込んで現地で臨機応変に対応することにします。

以下、旅の計画のGoogleドキュメントを紹介

12月5日 JFL 第34節
ソニー仙台FC vs. 奈良クラブ
観戦ツアー

12月4日(土) 22:55 JR横浜駅
東口バスターミナル(そごう1F) 17番のりば
ドリーム仙台・新宿/横浜号 ≪115便≫1号車
横浜・新宿⇒長町・仙台
3列独立シート★車内トイレ付★車内除菌済
便コード:ZJRH10001601150101

12月5日(日) 05:50 JR仙台駅 東口

06:00 タイムズカー タイムズ仙台駅西口第1https://share.timescar.jp/view/station/detail.jsp?scd=EN05

大崎八幡宮
https://www.oosaki-hachiman.or.jp/
宮城縣護國神社
gokokujinja.org
青葉神社
https://www.aoba-jinja.com/
仙台東照宮
s-toshogu.jp
愛宕神社
atago.org
賀茂神社
kamojinja.org
秋保神社
akiu.org

11:30 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bコート
横断幕掲示

13:00 試合開始
JFL 第34節 ソニー仙台FC vs. 奈良クラブ

15:00 試合終了

19:31 仙台駅
はやぶさ42号
==列車情報==
列車名:はやぶさ42号(東北・北海道新幹線)
区 間:仙台(19時31分)→東京(21時04分)
座 席:3号車 9番E席
IC番号:PB30C317022400XXX

21:04東京駅

プチ親父Googleドキュメント

12月4日、得点王を分け合うがっぷり四つの戦いを見た日産スタジアムから帰宅して、十分休息を取ったら、いったん横浜駅へ出て北へ出発です。

バスに乗ってしばらくすると、車内アナウンス。東北道の宇都宮ICと矢板ICの間の火事のため通行止め。それにともないその区間を高速を降りて迂回して仙台に向かうため、到着が遅れることが予想されるとのこと。翌朝、実際、仙台には15分ほど遅れての到着。無事の到着に浮かれる50半ばのオッサンは、仙台駅東口の自由通路のアンパンマンとツーショットを残します。てっきり石像と思っていたらFRP製だそうです(プチ親父調べ、インターネットより)。

まずは朝のお勤めのためにトイレへ。その後、駅から少し離れたシェアカーの駐車場まで徒歩。その駐車場の手前に河北新報社が建っています。歩道と敷地の間の壁には、ガラスで隔てられた新聞の掲示板?があります。ガラス越しのスポーツ欄でベガルタ仙台のJ2降格の記事を確認。ベガルタ仙台のサポーターも大変だ。んっ!、サポーター?。奈良クラブサポーターとして自分も何か大変なことが起こってないか?。そう!、重大なことに気がつきます。駅のトイレにゲートフラッグの棒を忘れていることに……。ここまで来て戻る自分にかなりの残念感を感じつつ、トイレに戻ると、オッサンが立てかけた姿そのままに置いてありました。バスが遅れた上にさらなる時間ロスです。旅は予定外にあふれ、プチ親父は相変わらずのポンコツぶりです。

ゲーフラの棒を取りに戻ったため、心理的ダメージ受けつつ、シェアカーに乗り込んだのが、すでに7:30近く。予定から1時間以上の遅れ。このため、奈良クラブサポ必勝祈願部の活動は、メインを秋保神社として、それに時間を合わせて近い順に時間の許すかぎり巡ることにします。

ピックアップした7か所で仙台駅西口から一番近いのは愛宕神社。社殿自体は丘の上にあるのですが、近くの丘へ登る道の手前まで来て、駐車場がわからない。大きな鳥居の手前に駐車場があったのですが、そこは大満寺のもの。車をここへ停めさせていただいて、大満寺さんにお参りして、そのまま愛宕神社へ行くことにします。

大満寺の石階段を上った先に虚空蔵尊が祀られているお堂がありまして、仙台最初の奈良クラブの必勝祈願です。そこからわずかに西に歩くと敷地つながりで愛宕神社でした。こちらでも #奈良クラブサポ必勝祈願部 、部員のお勤めを果たし、今日の試合の勝利をお願いします。帰りは愛宕神社の参道を戻ったのですが、丘へ登る坂道の中腹に愛宕神社参拝者用の駐車場があります。

車に戻るとナビに次の近いお参りの地、宮城縣護国神社を入力して出発。護国神社は青葉城跡地に隣接して建つために、城郭を登っていく形になるのですが、途中、ほぼ山道の坂を蛇行しながら登るので、街の中で突然味わえる山岳ステージの楽しいドライブです。

まずは、護国神社お参り、まだ9時前でしたので、絵馬の奉納はあきらめて、お隣の青葉城跡地へ。有名な伊達政宗像に4回目の仙台訪問にして初めてお目にかかります。ここからの眺めも素晴らしく、いにしえの時に伊達政宗が見た風景と同じものを見ています?。

ここまで急ぎ足でまわってきましたが、ここで早めにちょっと離れた秋保神社へ向かうことにします。それにはちょっとした理由があります。この日、第101回天皇杯の準決勝、決勝のチケット発売日。川崎フロンターレが進出を決めている準決勝のチケット販売が10時。チケット販売サイトにアクセスするための時間を少しゆとりをもって待つために、もう一か所回るのを断念して秋保方面に車を走らせます。

勝負の神社として有名で、ソニー仙台戦を前に必ず訪れようと考えていました。その秋保神社、仙台市街地から離れて、のどかな対向2車線の道を走らせていると突如現れる感じがとっても趣きがあります。鳥居から社殿まで奉納されたのぼりが、勝負にかける人たちのその熱い思いを感じえずにいられません。全国的な有名な高校の運動部や誰しも知っている有名アスリートなど、奉納した人の名を確認しながら進みます。勝負の神様に奈良クラブの勝ち点3を願ってお参りです。

秋保神社を離れてほどなくして、わき道に入ったところに車を寄せて、第101回準決勝チケット、無事確保。

来た道を戻り仙台地市街地を経由して北東方向へ。余裕をもって断幕張りが始まる時間前にみやぎ生協めぐみ野サッカー場到着。ここで奈良クラブサポーターさんたちと合流。さすが最終節、北の地、仙台と思えないちょっとした人数です。サッカー場は中央にちょうどま横から見てハの字の形に2つのメインスタンドがあり、その両側にそれぞれサッカーフィールドがある、コンパクトで素晴らしい場所です(ヘタ絵を参照願います)。

みやぎ生協めぐみ野サッカー場は大まかにはこんな感じ!

コアサポさんの声掛けで集まった"繋がる"ユニフォーム。本日、身に着けた以外にこれだけ所持しているなんて、どんだけの奈良クラブ愛!。

セットプレー時に現れた、黒い3連星ならぬ、白い6連星。

Jリーグはとかくサッカースタジアムの規格にこだわるけど、個人的にはここもそうですが、石巻にしろ、都田にしろ、地域ならではのコンパクトなサッカースタジアムに惹かれます。

後半の選手交代によって、センターフォワードから右サイドに移った浜田選手のGOALが、この試合の唯一の得点、決勝点。右サイドに移るときに得点奪えないままの自分に対して悔しそうな印象に見えていたから、その思いを晴らすこのゴールに、このオッサンも大感動。今シーズンの開幕戦も、そして今シーズンの最終節も、試合を決めたのは浜田選手のGOAL。シーズン途中は苦しい時期もあったように想像してますが、まさにFWとして面目躍如。

ホイッスル!!。最終節、ソニー仙台FCから勝利!!!。

スタンドへのあいさつを終えた選手たちで、突如、クラブにとっての「伝道者」、個人的にはやっぱり「砦」の飯田真輝選手の胴上げが始まった。

どういうこと?、今シーズンで引退??????。

スタンドのファンに向けて、奈良ドーナならぬ、都並選手によるインタービュー。

続いて金成純選手にもマイクが向けられる。今シーズンでクラブを離れることが決まっている様子???。これらは仙台に駆けつけたサポさんに選手から特別の配慮?!。

最終節の勝利の余韻を味わいながら後片付けの後、後髪を引かれる思いをしながら、サポーターさんたちと別れ、みやぎ生協めぐみ野サッカー場をあとに。車を返すのにはちょっとだけ時間があったので、少し帰路を外れて青葉神社へ。今シーズンのお礼と来シーズンの発展、もとい、奈良クラブのJFL優勝を願いつつ、いろんな感謝をこめて必勝祈願。

車を返却後、食事らしい食事をしていなかったので駅で牛タンシチュー!!!。もうね、会計済ましたら、もう一回入りたいおいしさです。勝利のあとは、いうまでもなくなおさらです。

忘れてませんよ、第101回天皇杯決勝チケット。なかなかつながらなくて焦る思いをしましたが無事ゲット!。

駅構内の新幹線改札口へ向かう途中の展示。昔の撮り鉄のころ、熱中したヘッドマーク。上野駅までカメラ持って行ったっけ。まだ、今のような喧騒の中、撮影するようなことはなかった時代のことです。

夜の寒さを避けて早々、仙台を後に。

Postscript:
2022年1月31日。おそらく契約が切れると思われる日に正式に発表がありました。飯田真輝選手の引退。2015年7月29日、川崎フロンターレのアウェイ戦、松本のアルウィンスタジアムで見たあの飯田真輝選手が奈良クラブに加わる。個人的に昨シーズン前の移籍で最大のニュースでした。FCマルヤス岡崎で契約継続するものと思っていたのでなおさらでした。奈良クラブでの飯田選手も、砦オブ砦だった。試合前のスタジアムに現れた時に、にこやかに他の選手とボールを使いながら準備する姿が大好きでした。ベテランがあのような雰囲気を醸し出せば、チームもさぞかし良い雰囲気なことを想像していました。そしてピッチに立てば、奈良クラブの最終ラインに並ぶ姿はやはり頼もしかった。最終節、ソニー仙台戦の獅子奮迅の戦いぶりは忘れることはないと思います。わずかな期間でしたが、奈良クラブに来て下さり、ありがとうございました。現役生活お疲れ様でした。