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やりたいことの見つけ方【書籍紹介】

こんにちは。
今回は趣旨を変えて、最近読んだおすすめの本の紹介をします。

やりたいことのみつけかた

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

この本を見つけた時、思わず、「うわぁ」と声が出ました。
まさに私が知りたかったテーマど真ん中だったからです。即決で購入しました。早速要点を紹介していきます。

1「大事なこと」を考えましょう
2「得意なこと」を考えましょう
3「好きなこと」を考えましょう

まずはここからです。 それぞれの定義はこのようになります。

大事なこと(Why) :どう在りたいか・どんな社会にしたいか
得意なこと(How) :他人がなぜ出来ないのか分からないこと
好きなこと(What):興味があること・知的好奇心が疼くこと
※得意なこと≠スキル

それを、この式にあてはめます。

【公式】本当にやりたいこと=大事なこと*得意なこと*好きなこと

これだけです。何と単純な仕組みでしょうか。
図にするとこうです。

やりたいことのベン図


この黄色の部分が「本当にやりたいこと」です。
次のような応用もできます。

【公式´】本当にやりたい仕事=大事なこと*得意なこと*好きなこと

大事なこと:なぜこの会社なのか
得意なこと:どうやってこの仕事で成果を出すのか
好きなこと:なぜこの業界・職種なのか

やりたいことのベン図2

簡単そうですね!
仕組みが分かったので、例を考えてみます。

エンジニア志望のIT業界未経験者(Aさん)が、転職活動中だと仮定します。応募した会社は「未経験者歓迎」「充実した研修制度」といったキャッチコピーをホームページに掲載しているIT業界の中小企業です。

Aさんは、心の中でこんなことを考えているとします。
「未経験でも、歓迎してもらえるんだ。会社に入ったら丁寧に研修してもらえそうだし、そのままの流れで何かサービスとか作れそう。スクールにも通って、ポートフォリオも作ったし、アピール材料はある。エンジニアって、仕事無くならないらしいし、ポテンシャル採用してもらえたらラッキーだな。内定さえもらえたら、今のつまらない毎日とはおさらばだ。よし!」

それでは、Aさんの状態を【公式´】にあてはめてみましょう。

【Aさん】本当にやりたい仕事=会社の研修を受ければ仕事ができるようになれる*
                研修を受ければ仕事が来るから考えなくて大丈夫*
                仕事が無くならない保証がありそう

.....お分かりでしょうか。Aさんは、実は「エンジニア」になりたい訳ではなかったのです。この条件を満たす仕事は、他にも沢山存在します。
では、ここからAさんが本当にやりたいことを見つけるにはどうすればいいでしょうか。

Aさんはそもそも、
「大事なこと・得意なこと・好きなことが何か分からなくて困っている」
状態ですね。
大切なのはこれです。これが分かっていれば、後は簡単そう。でもそれが一番難しい。どうすればいいのか。

有難いことにこの本は、感情的な啓蒙が目的ではありません。
大事なこと・好きなこと・得意なことそれぞれの答えを導き出す為の質問が、しっかり組み立てられているのです。

【大事なこと】
Q. これまでで最悪の上司は誰ですか?
Q. 一番仲の良い友人の、どんなところが好きですか?
Q. 死んだ後に周りの人から、どんな人だったと言われたいですか?

【得意なこと】
Q. 親や先生によく注意されたことは何ですか?
Q. 他の人よりも早く or 上手くできるように思えることは何ですか?
Q. 周りに感謝されたことは何ですか?

【好きなこと】
Q. 周りの人に必ず尊敬されるとしたら、何を仕事にしてみたいですか?
Q. これまで、どんなことに人よりもお金を使っていましたか?
Q. あなたがSNSでフォローしているのはどんな分野の人たちですか?

質問のほんの一部を紹介してみます。
これらの質問にひとつずつしっかり向き合ってみると、自然と答えが出てきます。フローに基づいてロジカルに「やりたいこと」を見つけられるのです。これが、この本の一番の魅力だと思います。

まあ、やりたいことじゃなくても仕事としてはそれなりにできているから。やりがいとかは無いし、このままでいいのか不安は尽きないけど。
そもそもやりたいことってどうやって見つけたらいいのか、はっきりわからないし。それを見つけることにこだわらなくてもいいかなって。
確かにやりたいことがあって、そこに向けて進んでいる人は憧れるけど。
私は無趣味だし、そもそもそんなに好きなこともないし。
食いっぱぐれなさそうだし、未経験歓迎らしいからエンジニアになろう。
とりあえず安定の為に大企業に就職してみようと思っている。
学歴が無いからもう仕事を選んでなんかいられない。
何となく思ってた仕事と違うから転職したい。
手に職がつけられれば何でもいいや。

等、どうしたいのかが明確にわからないまま、ただ漠然と不安を感じている方は沢山沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

私もその一人でしたが、この本を読んで、やりたいことを見つけられました。もちろん、読めばやりたいことができている自分になれる訳ではありません。ただ、間違いなく、スタートラインにこの本があれば、方向性を間違えずに進みだせます。

是非、漠然としたもやもやを抱えている、多くの方の許に、この本が届くといいなと思います。それでは。


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