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りっかこの世渡り大作戦っ!

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いつも元気なりっかこの「明るく可愛く怒らない」処世術を、思いついたままに書いていきますっ!
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キノコな彼女

キノコな彼女

鼻から空気を吸ってみたら、紙のにおいがした。
ここは本屋。
きっと長い間このにおいに包まれていただろうに、まさかはじめて息をしたのか。

なにか悪さでもした後のように、わたしはそっと本を棚に戻して辺りをきょろきょろと見回した。
ここに入ってきたときには近くに姉がいたはずだった。

わたしを見下ろすような本棚たちの間を、ひとつひとつ覗いてみる。
気がつくと足取りは子どものようになり、わくわくしていた

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彼のiPhone

彼が決してこっちを見ないと確信したので、じっと見つめてみる。

左手でiPhoneを熱心に見ながら、右手にはグラスを持っている。

さっき手探りでグラスを持ったとき、空だよと教えてあげた。
グラスの中を確認して顔をしかめた彼を見て、わたしは笑った。

それから数分たったのに、彼はまだグラスを持っているし、グラスは空のままだ。
それほどまでにiPhoneをいじくるのに夢中な彼のことを、常日頃から不可

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ナスと挽き肉

ナスと挽き肉

‪わたしは実家にいると毎日ごはんを自分で作る。
と言っても、毎日おなじものを食べる(たいていは)。

ナスと挽き肉を炒めて、しょうゆとみりんとごま油で味付けをして白米にのせたもの。
日によってみそ汁やとん汁がつく。

挽き肉はコストコで大量に買ったものを冷凍してあり、ナスは祖母がよく送ってくれる。
(言い忘れたけど、挽き肉は豚のもの)

今日も、昨日や一昨日とおなじように、ねこが入らないようにそっ

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忘れたくないこと  20170424

忘れたくないこと 20170424

「ここのコーヒーおいしいの。」
「ここの卵かけごはん食べてほしい。」

ただそれを伝えるだけなのに、堪えきれないという風に笑います。

駅でまちあわせだと思っていたのに、着いたら「まず南口を出て歩きます」とメッセージを送ってきて自分のいるところまでわたしを歩かせます。

おすすめのメニューをたんと頼んでおきながら、「ご飯を食べてきたわけではないけれど気分的に食べたくない」といってわたし

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