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9/6週の気になるニュース

今週は3本です。

リークも含めて解散総選挙の腹案がマスコミに漏れ、自民党内部から想像以上の反発が上がったあたりから、今までとは様相が違ってきました。すぐに菅さんは「今は解散できる状況ではない」と火消しに走り、小泉進次郎環境相と5日連続で会談して意見を仰ぐなど、迷走の度合いを深めているように見えました。この状況下で、小泉さんしか進言してくれる人がいないのかと不思議に思いましたし、そうだとしたら相当な“菅離れ”が進んでいると感じました。しかし表面上は強気の姿勢を貫いていたので、総裁選から降りるという選択をしたのは驚きました。よほど、助け舟がなかったか、安倍晋三前首相や麻生太郎財務相らの「菅おろし」の圧力がすさまじかったのだろうと察します。

→結局、党内基盤がしっかりしていなかったことがこの1年の迷走の原因なんだと思います。まず、党内基盤がしっかりしていなかったからこそ、民意をつまみ食いにして国民の反応を見ながら色々なことをやってみたり、反対があったら辞めてみたり、「ビジョンがない」と言われた政策の背景には党内をまとめるために国民の意見に寄り添っているというポーズを取るしかなかったんだろうと思います。しかし、人事権を行使するなど官僚に対しては影響力を持っている菅首相ですが、国民に対してメッセージを発信するのはあまり上手くなく、小池都知事や安倍元首相と比べても明らかに見劣りしてしまいます。つまり党内基盤がない菅首相にとって国民とのコミュニケーションが重要だったにも関わらずそこは彼の得意な領域ではなかった。そして、最後は色々な報道にあるように3Aや小泉進次郎にも強引な総裁選前の解散総選挙に反対されてなす術なしとなってしまったようです。

次の首相は石破氏が出馬となれば岸田氏と票を分け合って河野氏になるでしょうから、麻生派の力が強くなりそうです。

女性皇族が結婚後も皇籍を維持するよう求めた有識者会議の案を基に、天皇陛下の長女愛子さま(19)が天皇ご一家に残り、秋篠宮家の次女佳子さま(26)が秋篠宮家を継ぐことを念頭に置く。女性皇族の結婚後の身分、役割に直結するため、本人の意向に最大限配慮する内容とすることを想定している。関係者が5日、明らかにした。

→皇室典範はどうするんでしょうか?それとも皇室典範を変えない代わりに去年話題になった「皇女」という結婚後の女性皇族だけが就くことができる国家公務員の枠を作るのでしょうか。

おそらく悠仁様がいらっしゃる限りは世論を二分してしまうとのことで女系天皇の議論ができないはずなので、「女性宮家」の創設ではない道を模索するはずです。そうなるとやはり生前退位の時の特例法のように、皇女という役職を増やす立法をする可能性はあるなと思います。

また、付け加えれば皇族の公務負担を減らすことも検討するべきでは?と思います。もともと新嘗祭以外の行事などは明治天皇からのものが多いですし、行幸や祈祷など平成天皇が重要視した「生き生きと社会に内在するため」の活動は憲法に規定されている国事行為の範囲を超えているとも思いますので。

また、この辺の記事が皇室の議論についてわかりやすかったのでシェアします。


菅政権1年間の失敗とは、端的に言えば「安倍路線の継承」を謳っておきながら、保守派の想定する安倍的イデオロギーを全く踏襲しなかったことに尽きる。安倍的イデオロギーを完全に首肯する人々の存在は現実社会では少数ではあるが、実際にはそれが中道、中道右派に与える「空気感」は殊更大きい。安倍政権は、極端な右のイデオロギーを盤石にすることによって、その「空気」に依存する中道の有権者の意識を、「微温的に政権支持に改造する」という雰囲気を、有権者の皮膚感覚のみならず既存大メディアの側にも作り上げることによって数多の国政選挙で勝利してきた政権である。

→菅政権のコロナ対策の失敗を総括する記事が多い中で、保守派の支持という視点から菅政権を総括した良記事です。



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