公務員からフリーランスに転身後、自分や不登校になった子どもと向き合い“本当にやりたい仕事”を見つけるまで【わたしのキャリアストーリー#06】
パーソルダイバースでは、「障害者雇用を成功させる。そして、その先へ。」をミッションに掲げ、多様な社員が活躍しています。
”わたしのキャリアストーリー”では、多様性を尊重する組織で異なるバックグラウンドや経験を持つ社員が、どのように活躍し自己成長を遂げているのか、社員のインタビューを通して紹介します。
6回目は、パーソルダイバース 雇用開発本部 雇用開発部に所属する 高橋幸代。
彼女は、公務員として20年間勤務。精神的な負担が重なりうつ病を発症。さらに、様々な理由からその後7年間は、フリーランスとして活動していました。この経験があったからこそ「本当にやりたいこと」を見つけ、それを実現するためにパーソルダイバースに入社し、活躍しています。
これまでのキャリアを振り返り、将来について語ってもらいました。
※2023年11月取材当時の内容です。
公務員としての20年間:フリーランス転身に至る背後にあった動機
ー公務員として20年も勤務した後に、なぜ真逆のフリーランスの道に進む決断をしたのでしょうか。
フリーランスの道に進む決断ですよね…「それしか、選択肢がなかったからです。」
私は、国家公務員として勤務していました。仕事では外部の方との連絡や調整が日々必要で、精神的にも非常に厳しい状況が続き、その中でうつ病を発症しました。それでも、20年間にわたり続けました。
さらに、2人の子供が不登校になり、子供たちが学校に行きたいと言うと、一緒に行きたい気持ちから最初は有給休暇を利用していましたが、休暇の残りが減少していくことに焦りと不安が増していきました。
退職を決意した理由は、私には「決められた時間に、決められた場所に行けない。」という制約があるということ。そのため、フルリモートの就業を目指して一般企業の転職活動も試みましたが、採用されず、フリーランスが唯一の選択肢でした。
―これからの生活やご自身のメンタルなど、多くの不安要素があった時期にフリーランスとしての決断。やる気を取り戻す力は何だったのですか?
それは、「怒り」です。
繰り返しになりますが、「単に決められた時間に、指定された場所に行けない」だけで、私の場合はたらくことができないという事実。不登校になってしまった子どもの場合も同様に、「学校に行けないだけで学べない」という事実に対して、怒りや違和感を抱いていました。
一方で、それが原動力となり、この状況から一歩踏み出す勇気が沸いたと考えます。
―フリーランスになってから、どのような仕事をしていたのですか?
まずは、クラウドソーシングに登録しました。文章を書くことには慣れていたので、未経験でしたがライティングの仕事からスタートしました。
当初はパソコンに対して苦手意識がありましたが、ExcelやWordなどの基本的なPCスキルを習得。さらにMacでデザインを学び、自分ができる仕事も徐々に増えてきました。
「私は、パソコンを触るのが好きなんだ」という、新たな気づきもありました。
―フリーランスの経験の中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
ある会社の社長秘書の方との出会いが、人生の転機になったと思います。
その方から、秘書室の業務サポートをやらないかとオファーを受け、プロジェクトマネジメントや事務局のサポートなど、これまで未経験の仕事に挑戦しました。
その会社の社長秘書の方は、私の能力を評価し的確な指示を与え、何ができているか、できていないかについてきちんとフィードバックしてくれる方でした。
パーソルダイバースへの入社が決まった際に、「自分が障害者であること」を伝えましたが、それでも以前と変わらず、私を認め、温かく接してくださり、入社することを自分のことのように喜んでくれました。
この会社での経験や人との出会いを通じて、成長を実感できました。それにより、メンタルの安定を築くことができたからこそ、次のステージに進む勇気につながったと思います。
パーソルダイバースとの出会い・本当にやりたかったことを見つけるまで
―7年間フリーランスを経験したのち、パーソルダイバースにはどういったきっかけで入社されたんですか?
子どもの学習環境や将来を見据えたサポート、今までの経験を活かしてステップアップするために 障害者採用の求人を探し始めました。結果は、7年前と同じ、どこの企業からも採用はありませんでした。
面接で、ITスキルを尋ねられた時に、どのレベルだと転職活動で有利になるのかがわからず、「ビジネスで通用する専門的なITスキルを習得したい」と考えるようになりました。
その時に検索をしていたところ、パーソルダイバースが提供するオンラインで先端ITスキルを学べる「Neuro Dive Online(ニューロダイブオンライン)」を見つけました。
私が実現したいと考えていた、「誰もが、時間や場所に制約されず、はたらき、学べる環境を提供したい」ということが実現できるサービスが既にあったことが衝撃的で、まずは、無料体験に申し込み、プログラムを受講しました。
最終日の振り返り面接で、私は「Neuro Dive Online」が提供するサービスに共感し、同じ志を持つ人達と協力して、自分が実現したいことを達成したいという熱意を伝えました。
そして、奇跡的に入社をすることができました。
―入社から1年が経過しましたが、現在はどのような業務を担当していますか。
現在、雇用開発本部の雇用開発部に所属し、新たな障害者雇用の領域や業務の発展に取り組んでいます。私は、障害者の就労支援に関わる事業所や支援員向けのオンラインセミナーの運営を担当しています。
このオンラインセミナーでは、就労移行支援の通所者の方が、退所後に企業で活躍できる人材になるために、それをサポートする側に求められる役割やスキルを学びます。また、参加者と共に将来の就労支援について協力しながら考える機会を提供しています。
仕事は、佐賀県の自宅から完全フルリモート。朝7時頃からパソコンに向かい、基本的には16時には終業するワークスタイルです。
事業部の皆さんとアイデアを出し合いながら形にしていくことがとても楽しく、充実した毎日を送っています。
―高橋さんが実現したいという夢に向かってこれから挑戦したいことはありますか?
障害者雇用に取り組むパーソルダイバースで、「誰もが、時間や場所に制約されず、はたらき、学べる環境を提供したいという夢」が実現できれば、社会に大きな影響をもたらすことができると信じています。
そのために、私自身がさまざまなはたらき方を示し、様々な場所で発信していきたいです。そのことが、制約を抱えている多くの人々にとって、はたらき方の選択肢を増やすことにつながればよいと思います。
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