見出し画像

敷金が返ってこないのは普通じゃない。怒れ!取り返せ!

賃貸を退去する際には、保証金として預けた「敷金」は返ってくるのが普通です。

●7割の人が敷金の一部または全額が返却されている

●借りていた期間が長いほど多く返却されるのが普通

●ただし、全額返金されるケースは少ない

●退去後1カ月くらいまでには返却されるのが普通


もちろん部屋を傷つけてしまったり汚した場合はクリーニング代や修繕費をひかれるのは仕方ありません。しかし、普通に生活していて発生しうる程度の消耗は負担する必要はありません。

部屋を汚した身に覚えがないのに敷金が返ってこない場合はキチンと請求し、返金が無い場合は国民生活センターに通報することが大切です。


敷金が返ってこない原因とは?

敷金が返ってこない原因は様々あります。

一般的な理由として、部屋のクリーニングや修繕費用の未払い、契約書に違反したこと、または家賃未払いなどが挙げられます。これらの事項は、賃貸契約の解約時に確認しておくことが重要です。

まず、敷金の返還を妨げる主な原因は、部屋のクリーニングや修繕費用です。賃貸契約終了後、入居者が部屋を汚したり、壁や床にダメージを与えた場合、クリーニングや修繕の費用を敷金から差し引かれることがあります。しかし、この費用が明確に請求されていない場合、敷金の一部または全額が返還されない可能性があります。敷金の返還を受けるためには、入居前の状態との比較やクリーニングや修繕費用の請求内容を確認し、適正な対応が必要です。

次に、契約書に違反した場合も、敷金の返還が滞る要因になります。例えば、ペット禁止の部屋にペットを飼っていたり、家具の配置変更や壁に穴をあけた場合など、契約書に違反する行為があった場合、敷金の返還が制限されることがあります。契約書をよく読み、遵守することが重要です。

また、最も重要な要因の一つとして、家賃未払いが挙げられます。家賃の未払いがある場合、敷金から家賃の滞納分が差し引かれ、残額が返還されることがあります。家賃の支払いを怠らないようにすることは、敷金の返還においても大切なポイントです。

以上のように、敷金が返還されない原因は様々ありますが、契約書や支払い状況など、入居前から注意を払うことで問題を防ぎ、円滑な敷金の返還を受けることができます。入居時や退去時には、契約書や支払いの明細を確認し、トラブルを未然に防ぐことが不可欠です。


敷金が返ってこない場合の対処方法

敷金が返ってこない場合、大家とのトラブルが生じる可能性があります。こうした状況での法的権利と対処方法を考える必要があります。

まず、敷金に関するトラブルは頻繁に発生する問題であり、多くの家賃借上者が直面する困難な状況です。敷金は賃貸契約終了時に原状回復や未払い家賃等に対する保証金として利用されるため、大家側からの敷金の不当な差し押さえや返還拒否などのトラブルが生じる可能性があります。

まずは、敷金の返還請求をする際には、契約書や支払い明細など必要な書類を用意し、大家とのコミュニケーションを密にすることが重要です。もし大家からの対応がない場合は、法的手段を検討することが避けられません。

その際、まずは地域の国民生活センターや弁護士会などに相談することが重要です。 敷金が返ってこない場合、家賃借上者は民事訴訟を提起する権利があります。しかし、訴訟手続きは時間と労力がかかることもあり、精神的にも負担がかかるかもしれません。そのため、裁判所に提出する書類や証拠の準備を十分に行い、専門家の助言を受けることが肝要です。

さらに、敷金トラブルは単なる金銭的な問題にとどまらず、借上者と大家との信頼関係を損なう可能性があることも念頭に置いておくべきです。あらゆるトラブルは円満な解決が最良ですが、それが難しい場合は法的手段も有効な手段の一つであることを忘れないようにしましょう。

問題が発生した際には、冷静に対処し、適切な方法で解決を図ることが重要です。


敷金返還の交渉術!円満に解決するためのポイント

まず第一に、契約書や写真などの証拠をしっかりと揃えておくことが重要です。入居時と退去時の比較がスムーズに行えるよう、部屋の状態を記録しておくと良いでしょう。また、退去時には必ず立会いをしてもらい、物件の状態を確認することも大切です。

次に、敷金の使用状況についてきちんと説明することも重要です。敷金は基本的には入居者が原状回復するための保証金ですが、通常の居住に伴う傷や劣化は責任範囲外と考えられることがあります。入居時からの傷やダメージがあった場合には、その部分については支払いの必要性が生じる可能性があります。

さらに、敷金返還に関する法律や契約条項について事前に確認しておくことも大切です。賃貸借契約法やその他関連法令に沿って適正に処理されるよう、法的な知識を持っておくことが重要です。契約書に書かれた条項に基づいて、交渉を行うことで円満な解決を図ることができるでしょう。

最後に、感情的にならず冷静に対応することもポイントです。敷金返還の交渉はしばしば感情が絡むことがありますが、相手とのコミュニケーションを大切にし、相手の立場に立って考えることが円滑な解決につながります。その際、きちんとした根拠や誠実な態度で交渉を進めることが重要です。


ある賃貸物件に住んでいたAさんは、退去後の敷金返還についてトラブルになりました。Aさんは物件を綺麗にして退去したつもりでしたが、管理会社からは清掃不足や壁紙の汚れなどを理由に敷金の一部を返金されませんでした。

Aさんは不服を感じ、弁護士に相談することにしました。 弁護士によると、敷金返還トラブルの多くは清掃不備や傷、壁紙の汚れなどが原因であるということでした。Aさんの場合も同様で、記録や写真などを残していなかったことが逆に不利に働いたのだと指摘されました。

このようなトラブルを避けるためには、退去時の状態をきちんと記録しておくことが重要です。具体的には、退去前に写真を撮影し、不動産会社や管理会社にその写真を提出しておくと良いでしょう。また、契約書や立会い時の記録も必ず残しておくようにしましょう。

その後、Aさんは弁護士のアドバイスを受け、管理会社との交渉を行いました。適切な交渉により、Aさんは敷金の返還を受けることができました。このように、十分な証拠を揃えて適切な対応を行うことで、敷金返還トラブルを解決することができるのです。

敷金返還に関する問題解決に取り組む際には、慎重な準備と専門家のアドバイスを活用しながら、円滑な解決を目指すことが重要です。トラブルが生じた際には冷静に対応し、適切な措置を講じていきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?