マガジンのカバー画像

Death is...

13
母の死をきっかけに思ったこと、感じたこと。
運営しているクリエイター

#喪失体験

生き様様々

生き様様々

母の死を体験してから、とても不思議だなあと思うことがある。
それは、人の寿命ってなんだろう、ということ。

仕事柄、「死にたい」という人と関わることが多くて、それは本当に心底生き疲れた末に絞り出された言葉だったり、ただとにかくこの状況から抜け出したいという気持ちを表した言葉だったり、人様々なんだけれど、そういう人がいる一方で母のようにあっさりと死に時を迎える人もいる。

法事等々のために少し長めに

もっとみる
一周忌を迎えて

一周忌を迎えて

母の一周忌は滞りなく、完了した。
せっかく家族が集まる機会だから、と、
父は湿っぽくならないようにとおそらく思って実家だけではなく、
ホテルを数日予約してくれて、のんびり過ごせるように予定を調整してくれた。

だから、最初はプチ旅行のつもりだった。
遠くに住む兄も帰省し、
みんなで美味しいものを食べる計画を立てて楽しみにしていた。

そのくらい、最初は気楽な気持ちだったけれど

でも一周忌を終

もっとみる
さよなら2017年

さよなら2017年

2017年が、もうすぐ終わる。

2017年を振り返ることは、私にとって、決して簡単なことではないけれど、
悪いことばかりでは決してなかった。

多くの発見があった。
多くの喜びがあった。
多くの実りが確かにそこにはあったのだ。

母を、初めて家族を、喪ったことによって得られたこと、学んだことは
私のこれからの人生の礎のひとつとなるだろうと思うけれど、

矛盾していることは重々承知だが、それを

もっとみる
死後の行方

死後の行方

人が亡くなったあとも、世界は続く。

そんな当たり前のことに私は衝撃を受けざるを得なかった。
母が亡くなったその週末、両親はふたりでそれぞれの実家を訪れることになっていて、その小旅行から戻ってきたら、音楽が好きな母のために、オーディオ機械を買おうねと話していた。ちょっと早い母の日と誕生日のお祝いに、奮発して良いのを買おう、と。
母とふたりで選んで、色も、どっちが良い?って言い合って、カートに入れて

もっとみる