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[科学的な適職]結局、天職とは”直接見つけるもの”ではなく”時間をかけて認めるもの”

おはようございます。(今日の執筆時刻は午前10時)

ヒロです。

今回は、鈴木祐さんの「科学的な適職」についての感想&まとめです。


いや、この本は読んで良かったですね。

読みたい!と思った本だけを買っていますが、その中でも本当に買ってよかった、ためになったと思える本はやや限られます。


そんな中、こちらの本はかなり参考になりました。

その”良かった”点を中心に書いていきますね。


天職を目指すことに大きな意味はない

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「好きなことを仕事にしていれば一生仕事をしなくて済む。」


これは孔子の言葉です。

同じことをジョブズもスピーチで言っていました。


このように、「スキを仕事に」という考えは割と古くから存在しており、今もなお人々を魅了します。

そして確かに理にかなっているようにも思えます。


しかし、、、

結論から言ってしまうと、好きを基準にして仕事を選ぶのは得策とは言えません。

科学的には根拠のない主張なのです。


その理由の1つに、「好きなものを扱う職場ほど理想を描きがち」ということがあります。

人は、期待するほどその落胆度合も大きくなるものです。

理想が心の中にあるがために、その理想に少しでも近づけようとしてストレスを過剰に感じてしまうのです。


本書によると、その仕事が好きであるかどうかは「幸福度合い」にも「パフォーマンス」にも相関がなかったそうです。


ではどのようにして天職は見つかるのか?

それは、「とりあえずその仕事を続けてみること」が最も科学的な根拠のある主張です。

「仕事への情熱は自分が注いだリソースの量に比例する」
(p46)

自分のやってきたこと、手塩をかけてこなしてきた作業にこそ愛を感じるということなのです。

天職があるなどという甘い言葉に誘われて点々と職を変えていては、一生見つかるわけがありません。



ただし、、、いくつか注意すべき点があります。

それは「確実にまずいブラック企業は避けろ」ということです。

ブラック企業は健康面に著しい被害を及ぼすのです。


不適切な職場は健康に凄まじい悪影響を及ぼす

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”健康に悪い行動”と言われると、何が思い浮かびますか?

私なら、、「過度な飲酒、喫煙」とかですね。


健康に悪いことが周知の事実となっている喫煙。

なんと、ブラック企業、不適切な職場環境は受動喫煙よりはるかに体に悪いことが分かっています。

以下はp156、157からのまとめです。

「組織行動学者のジェフリー・フェファーが手掛けたメタ分析(シカゴ大学が1972年から毎年のように実施した全国調査を使った大規模な研究)によると、不健康な職場の条件は以下の2つ。

❶時間の乱れ ❷職務の乱れ

これらの条件を満たす職場で働く人々は

・肺がんや胃がんの発症率が上がる

・うつ病や不安障害に苦しみやすく通院期間も長くなりやすい

・最終的に早死にする傾向にある

数値で表すともっと具体的でしょう。

ネガティブな職場がもたらす心身のダメージは受動喫煙のリスクを40%も上回る』」

確かに天職のために転職するのはお勧めしません。

しかしあなたの勤める会社がブラック企業であるなら、それはタバコより体に悪いよとだけ言いたいです。


意外な要素があなたを仕事へ向かわせてくれる

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とりあえず、あなたのいる会社がブラック企業でないと仮定しますね。

「ブラック企業ではないけどさ、、仕事は面白くはないよ。」

「我慢して続けるしかないってこと?」

そんな声にお答えいたします。


この章の結論は、「良い人間関係を築け」というお話です。



仕事自体が好きでない、楽しくないというようなものであったとしたら、異なる要素から攻めましょう。

仕事内容以外の要素も、あなたを仕事に向かわせるのに十分なものとなるからです。

「友人が3人いれば仕事のモチベーションは700%上がる(p131)」

これは驚きですよね。

7倍ですよ。


「給料の多さや仕事の楽しさなどの要因とは関係なく、社内に良い友人がいるだけでも人生が幸福になる
(p132)」


これであなたはより”天職”に近づけたのではないでしょうか。


全ては情報不足から始まる

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多くの方が自身のキャリアに後悔しながらこの世を去ると聞きます。


その要因は全て、情報不足による視野狭窄(価値観が狭まること)です。

後悔しないように生きるには、一生勉強し続けるしかないと思います。


常に学び、自分の中の「常識」という壁をどんどん取り払う。
毎日、価値観をアップデートさせる。


何より、この学びという営みはとても楽しい。


学び続けることで視座を高く持ち、物事を俯瞰して見られる人間になりたいと強く思っています。


そして、私が思うに、この学びの手段は読書が最適です。

読書は単に知識を与えてくれるにとどまりません。

脳の構造自体を変化させ、ストレスに強く自己を律する力が増すとどこかで見ました。(確かメンタリスト DaiGoさんの動画)


読書、字を読むのが少し苦手という方も確かにいるでしょう。

そんな方はYouTubeで要約動画を見たり、比較的読みやすいとされる本を手に取ったりしてみてはいかがでしょうか。


だんだんと、読書が続けられるようになると思います。

また、過去には「本の読み方」という記事も投稿しております。

是非こちらもご覧ください。


(こちらの本などを参考にしております。)


では、ここらで終わります。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

明日も良い1日を!



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