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独学で「社会心理学」をかじった素人大学生が、日常生活で知識を活かすとこうなる。-”注意書き”のススメ

「ゴミを捨てないで!」と、書いてあった。

読んでくれてありがとう。医療大学生のhiroだ。

いきなり何の話だと思っていることだろう。これはさきほど買い物にいってきたときの話だ。

そのスーパーには、紙パックやペットボトルのリサイクルステーションがこじんまりと併設されている。そこに書いてあったのだ。

これを、今俺が面白くてはまっている心理学的に考えるとどうなるか、というより、「心理学を知っているとどうなるか」ということを書いていこう。


まず、この注意書きを書いた人について。絶対に心理学の知識を持っていない。断言できる。

この「ゴミを捨てないで!」には心理学的にゴミを捨てさせない効果がないだけではなく、むしろゴミを捨ててしまいたくなる効果がある。

ということで、問題だ。

Q, あなたは「ゴミを捨てないで!」という注意書きを、より効果的なものに作り変えたい。社会心理学に基づいて新しいものを考えよ。

まだ社会心理学について全くわからんと言うひとは、これを読んでみると分かる。

そして、条件として書籍「影響力の武器」で”主な心理原則”として挙げられる「返報性」「一貫性」「社会的証明」「好意」「権威」「希少性」の中から少なくとも1つ使うこと、だ。

では俺の考えを書いていくぞ。

まず、現時点の「ゴミを捨てないで!」には2つ問題がある。

1つは、捨てようとしてないのにいきなり注意されたように感じかねないということだ。この文句に「好意」は感じられない。

もう1つは、禁止されると心理的リアクタンスによって、「希少性」に反応するのと同じようにように人は本能的に行動してしまう。つまり抑制されるとしたくなってしまうことである。

改正案は、あなたも見覚えがあるコレだ。

「いつもゴミとの分別にご協力いただきまして、ありがとうございます。

コンビニのトイレとかでよく見るよね。「いつもきれいに使ってくださりありがとうございます」的な。

この文句。実は心理学的にものすごく良くできた、優秀な注意書きなのだ。きれいに使え、と言っているに過ぎない。

まず、感謝を先に述べることで返報性の原理が働く。何もしていないのにgive(相手に与えられる)されているのだから、つい”きれいに使う”というtake(自分が与える)をしたくなってしまう。

そして感謝をされれば見知らぬ場所の文句にも好意が感じられてしまう。

 さらに極めつけは、”いつも”という点だ。
 これは「このトイレを使う人がみなきれいに使っているのですよ」という社会的証明を暗に施しているのである。

 だから、もしあなたが有効な注意書きを作りたかったらこういうものを作ってみてはいかがだろうか。

 しかし、もし俺がこれを見たら。この注意書きは全く悪くないが、心理的条件を踏まえすぎていて(良すぎて)、知識を持っている身からすると逆に汚してやりたくなる。これは天の邪鬼というものなのだろうか。

 実は”あまのじゃく”も心理学だ。
「自分の意志できれいにしているのだ」という自由意思が侵害されたことによって、心理的リアクタンスが起きているのである。

ということで、どちらにせよ俺は心理学の範疇でしか行動できないのだった。


でも、やっぱり心理学楽しいです。笑
あなたもどうですか?

なにはともあれ、お付き合い頂きありがとうございました。それでは!





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