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転職活動をするとき気をつけること

はじめに

僕は、転職を考える際に○より◎が見つかればいいなと思うようにしている。一方で、人間の数だけ人生もあるので、その一部である転職活動の理由もさまざまあり、現状の悩みを一時的に解決する転職を選ぶこともあると感じている。だが、それが必ずしも根本的な解決策になるとは限らない。なぜそう感じているか、むしろその手前をどう準備したらよいか整理してみる。

前提として

「転職は問題の根本的な解決にはならないことが多い」と書いた。もう少し掘り下げると、ジョブホッパーが当てはまる。とりわけ2〜3年で転職を繰り返している場合、自分が書いた職務経歴書を全て即答できる準備は当たり前、退職理由も全て空で説明できることが前提となる。そのために、自分自身のキャリアと定期的に向き合い、今の職場で折り合いをつける努力をしているかも、実は重要。繰り返すということは安定とは反対なので、その認識は持つ必要がある。

それでも転職活動をすすめるなら

ジョブホッパーは、面接での印象がよくないところからスタートとなる。これはもう潜ってきた人生なので仕方がない。面接に呼ばれたとて、これまでの経験を深く深く掘り下げて質問されるはずだ。では、何をどの程度説明したら説得力が出るか、何を準備したらよいかを2つ、例にする。

  • 周りと協力して成功体験を得たか?

ひとつは、周囲と協力して成功した具体的なエピソードを用意すること。書類を作成しているとき、特に30歳〜40歳であって一つも成功体験を話せない場合は、現職に留まる方が幸せなことが多い気がする。

  • 一人で「数字」を持ったか?

ふたつめは、どのくらいの期間、およそいくら会社に貢献できたか?を数字で示すことだ。やはり書類を作成する際、具体的な数字を用意しておき、会社への貢献度をアピールすることが肝要になる。

会社起点の理由

基本的に、転職は自分の意思がはさまるため前向きに伝えることが鉄則である。マイナスな雰囲気は入社(ジョイン)後の雰囲気につながるため、避けたいところではある。ただ、応募する役割によっては伝えないといけないことも出てくると思う。そのとき、どういう思いがあり、どのようにして状況を変えようとしたかをまじえて伝えること。

例えば「2〜3年経っても1年目と状況が変わらないと感じ、自分なりに文章化や口頭説明で1年ほど周囲を説得してみたが、改善に持っていけなかった。個人では限界を感じるきっかけとなったが、次はこうした熱意を持つ方が複数いる環境に身を置きたい。」というようにまとめると【思い→行動→結果】がセットなので、少なくとも具体性は伴うことになる。

退職のタイミング

どんなに評価が上がろうと下がろうと、次の職が決まるまで現職に留まること。加えて、複数社からオファーをもらい、年収やストックオプション (SO)、役割、どういう人が自分と一緒に働くかなどを比較すると、入社後のギャップも減らせる。

条件面の注意点

  • CxOや役職を狙わない

転職活動を繰り返した身なら、役職を目的にせず、むしろこだわらないこと。このような役割は、目の前の仕事に集中したり、お客様から直接依頼されたことに従事して後進に引き継ぐくらい達成し、気付いたら与えられていた感覚でいたほうがよい。転職活動で真に集中すべきは、これまでの業務経験を棚卸しして、自分の具体的なエピソードをアピールして、自分の理想に近付けることのはず。そして最終的には、手に入れたあとで邁進できるかがカギ。

  • キャリアプランのイメージ

1on1や面接で尋ねられることがある3年後や10年後のキャリアや組織での役割について。当然、自分も用意しておく必要があるが、これはこちらが聞いてもよい内容になる。とりわけ会社を設立した方とお会いする際には「5年後、この会社は何をしていると思いますか?」など尋ねて話を引き出すようにしている。色々教えてくれると思うが引き出したあとに「そこに向かって何にどのように日々取り組むようにしていますか?」と確認するのも一手。その回答をふまえ、入社して働くイメージが持てなくなったらやめておくのも吉。

  • 休みの過ごし方を聞かれたら

面接で割と聞かれる質問かと思う。表向きは「趣味」があるかだと思うが、「業務時間以外で何かトレンドを追いかけているか知りたがっている」という裏のイミもあるという点も念頭に置くとスムーズ。新しい会社で、これから働く分野につながる活動を話せると「入ってからも具体的な行動を伴って働いてくれるな」というイメージにつながるため。

まとめ

冒頭からジョブホッパーを前に出して書いたが、とどの詰まり、転職(就職)活動において大切なのは「熱意」であると感じる。これを、初めて会う人に伝えられれば、あとは運やタイミングの要素、ご自身の第六感がものを言う。ただし、その「熱意」を伝えるためには、結局は今までの自分が何に困ってきて、どう工夫して乗り越えようとしたのか、その「言語化」も大切になる。

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