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おもいあいはまよなかのいろ。

夕、ゆう、ゆう と見紛うほどの朝焼けに、明日は正しく朝を迎えられますようにとつぶやいた。降り注ぐ日差しが私には向けられていないもののように感じて、ただ、あなたが翳ることのないように祈った。きみが待つ朝になりたい。きみの望む空の色になりたい。朝の冷たさになってきみの心の奥深くに棲む孤独を刺したい。そう願う間は、多分、誰のことも救えないんだと思う。もしもし、そちらも夜ですか。


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