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ファッショントレンドって?(前編)注意:一筆書きです

ご無沙汰しています!
今回はよく聞くであろう、トレンドについてです。ファストファッションからハイブランドまで今や飽和状態のファッションブランド。
これが流行ってるとか、街を出ればみんな着てる服とか色々あると思います。一方でメディアはあれがトレンドこれがトレンドあらゆるものがトレンドで一体今は何が流行なの? って思いません? 今回はそんな話です。

トレンドの定義が大きく変わっています

トレンドと言えば、みんなが真似するファッションが一番顕著でしょう。
90年代に流行したアムラーなどはイメージしやすい例だと思います。メンズだと、90年代ストリートファッションなど。

今のように新しいものがどんどん生まれていましたが、携帯やネットはない。得られる情報源といえば雑誌だったのではないでしょうか。
CUTIEやOLIVE、POPYE、smart、Men's non-no、Boonなどなど。40代以上の方には懐かしいメディアもあるはず。当時は雑誌やテレビなどのメディアがトレンドを作っていた時代。みんながそれを見て、真似をする。なぜなら共通する目標があり、何がいいかの正誤が判断できないから正しいと思うしかないから。これは決してネガティブな意味ではなく、個人の感性に統一感が生まれその指標となるものがあるということ。

わかりやすく言えば、ファッションアイコンでしょうか。
メンズなら木村拓哉さん窪塚洋介さんが誰もが納得するファッションアイコンでしょう。トレンドを作ったという意味では、藤原ヒロシさんNIGOさんもご納得頂けるかと。まだまだたくさんいますが、今もなお人気のレジェンド達です。

対して今ですが、この人は誰もが認めるファッションアイコンだ、これが一番流行っていると断言できるでしょうか。上記のレジェンドと肩を並べる人かと言われると難しいですよね。
これは、メディア側で祭り上げる人がいないからという理由が多分にあるのですが、メディア側もこの人だ、という人がいないと考えているのでしょう。

さらに言えば、今はデジタルネットワークが大いに発展しあらゆる方面で多様化しているために、自己表現のツールも情報源も様々。極端な話、個性を発揮する場が増え、その個性はファッションでなくてもよくなったのです。

トレンドをメディアが作ってきた時代は終わり、個人が持つそれぞれのトレンドをメディアが押し広げる形にシフトしてきたということでしょう。

ファッションの意義も変わってきています

モノ消費コト消費なんてよく言われますよね。
物品を購入する・物欲に任せた消費行動→モノ消費
イベントやアクティビティなどの体験に対する消費行動→コト消費
というものですが、これはある種時代の流れの中では当たり前のことです。
単純にくらしを豊かにする商品が溢れていた時代を経て、みんなある程度モノが揃ったころには「欲しいモノがない」という感覚になる。そして今度は精神的な豊かさを求めようになる。必然とも言えます。

こうなるとモノはコトのために存在するようになります。
服で言えば「お洒落な服が欲しい!」よりも「これがしたいからこの服を買おう」ということに。目線が「モノが欲しい」から「モノを買ってコトを体験する」ようになっているんです。だから、昔に比べて服が売れない、ということに。

つまるところ、ファッションは目的ではなくいちツールに変わった、ということです。

ちなみに消費行動で言えば、今はトキ消費・イミ消費なんて言われているらしいですね。

今のトレンドは、広く言えば「快適」がキーワードに

こんな時代を経て、「これが流行っているから買おう」ではなくなりました。
コト消費には様々あり、ファッションが絡むところで言えば「スポーツ」と「レジャー」「旅行」など。

ここでいうスポーツは、トレーニングや自転車も含んで話します。
街で自転車を移動ツールにする方が増えましたね。ジムに通う人も増えました。目的は「痩せたい」「電車・車より早い」「マイペースで使える」などなど様々でしょう。そうなるとそれに相応しい洋服が売れ始めます。よく伸びる・広い可動域・汗が早く乾く・ベタつかない、といった内的要因における機能性が重視され、スポーティファッションがトレンドに仲間入りしました。

では、レジャーは? 最もわかりやすい例はグランピングではないでしょうか。
一言で言えば手ぶらで楽しむアウトドアレジャーです。テント貼って、焚火をして、釣りをして、BBQをしてと自給自足に近い体験ができるアウトドアを、
コテージでシェフ呼んでパーティしようぜ!
になるとは思いませんでしたが、まさに快適・快楽に重きをおいた時代傾向が生んだ証拠でしょう。

何を置いても体験を重視する。
行くこと、見ること、触ること、感じることそのすべての体験に消費活動をする。その目的のために必要なものがファッション。となったわけです。

これによって、ファッションは機能性が重視されるように。もちろんデザインありきなんですが。言うなればビッグシルエットみたいなストリートスタイルも”楽”ですし。人気にもなります。スポーツブランドがデザインに力を入れ始め、ファッションブランドが機能性に力を入れ始める。奇しくも、というかわかりきっているんですが、似たようなアイテムが数多く出回ることになるんです。

90年代というトレンドキーワード

なぜこれほどまでに90年代というキーワードが出るのか。
ある意味で当時と今が似ていることだと思います。異なるのは情報力が大きいですが、メンタルが似ているというか。まあ実際、トレンド自体は巡っているものなので、毎度何かを繰り返しているんですが。
80年代・90年代を謳歌していた人たちの子供が、今10代20代となっているのも大きいかもしれません。当時の気分というか空気感を遺伝子的に共有しているような。

当時はデジタルな情報もなく、いつ・どこで・何・をやっているかは、雑誌やチラシ、看板が情報源。だけど誰もが、誰かと何かを求めていたから自ずとクラブやイベントに人は集まる。そこで新しい何かが生まれて。今活躍している多くのブランドのデザイナーがちょうどその頃に青春時代を送っていたというのもあるかもしれません。要するに、ないが故のハングリー精神があったと。

戻って現在。情報を誰でも簡単位手に入れられる時代。昔ほどハングリー精神があるとは思えない、似ても似つかないだろって皆さん多いと思います。僕も最近までそんなふうに感じていましたし(苦笑)。しかしながら実際は、今の若い子達はありすぎるが故のハングリー精神があると思うんです。
情報をはじめとする暮らしがあらゆる面で豊かになる。教育も含めて。なんでも望んだら手に入ってしまう今では、ほとんど違いがなくなります。似ている人が多いとか、顔と名前を覚えられないとか、そんなこと多くありませんか? 個性がないからだと思っています。
だからこそ、若い子達は奮起して、個性とか能力をあふれる情報から見出しているんだと。だから、今の子達は、バブルが崩壊して、世の中的に豊かにしていこうという90年代の流れに共感を得て、今人気なんじゃないかなって思っています。

実際に新しいものはバンバン生まれていますしね。

みんなある程度のことはできるしセンスもある。若い子達の可能性を思うと、自分の無能さを敏感に感じてしまい、自暴自棄になってしまいます(泣)。


だらだらと久しぶりの投稿なのにすみません。。。。
書き始めたら止まらなくなりました(笑)。一筆書きなもんで、まとまりがないのは許してつかーさい!

ここまできて気になるのは、「じゃあ実際何がいいの?」って話ですよね。
それは次回。なるはやで更新します!(笑)

長々とお付き合いありがとうございました。

ではまた次の機会に。

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