映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 花束みたいな格闘をした(ネタバレ感想文 )
私が勝手に「令和の志穂美悦子」と命名した伊澤彩織演じるまひろのダメっ子ぶりが1作目の一つの軸でしたが(ご飯ボロボロこぼすし)、
2作目となる本作は、禰豆子こと高石あかり演じるちさとのダメっ子ぶりが一つの軸になっています。
いずれにせよ、今時のゆるーい友情物(シスターフッド)に変わりはないんですが。
そこに、なぜか『花束みたいな恋をした』(2021年)をぶっ込んできた。
何が可笑しいって、「パズドラしかやる気が起きない」っていう私も指摘した菅田くんの悲しい名台詞のことを、ほぼ同様に渡辺哲も言ってるの。
あれはオジサンに響くのかしら?
ちなみに私が菅田くん惚れたのは『溺れるナイフ』(16年)だし。
『花束みたいな恋をした』の名シーンはファミレスですが、この映画は定食屋です。
定食屋の娘と若干の色恋も匂わせますが、対決自体が「シスターフッド」と「ブラザー」の男女対決です。
男と女、「花束みたいな格闘をした」という映画です(<嘘です)。
私がこの作品で気に入っているのは、「情」に流されずに「依頼」をきちんと遂行するんですね。彼女たちはプロですよ。
そのドライさも監督の若さのような気もします。
あと、アドリブかもしれないけど、「こんな夜更けに死体かよ!」と『こんな夜更けにバナナかよ』(18年)をパロった台詞を入れたりして、ヒューマンドラマや恋愛映画を茶化したりしてるのも嫌いじゃありません。
こちとら、感動の実話とか涙を誘う恋愛ドラマより、女子が躊躇なく男を撃ち殺す映画が観たいんですよ。血が出てナンボじゃ。
前作でも書いたけど、瞬時に弾倉を交換するの格好いいんだよな。
(2024.01.04 CS録画にて鑑賞 ★★★★☆)
前作