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映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』 役者以外全て安い(ネタバレ感想文 )

監督:グレッグ・バーランティ/2024年 米(日本公開2024年7月19日)

スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムがイチャイチャするのをニヤニヤウヒウヒ観たろ!と思いまして。
この二人、好きなんですよ。

残念ながら、思ったほどウヒウヒじゃなかったんですけどね。

あの『マイアミ・バイス』(2006年)のコン・リーとコリン・ファレルのラブシーンのウヒウヒ感を求めたんですけど、あれは特殊だな。

だってさあ、出会った時点から惹かれ合ってた二人が、紆余曲折あって(たいしてないけど)、結局結ばれましためでたしめでたしって、面白いか?
いがみ合ってたのに好きになるか、惹かれ合ってて結ばれないかだろ?
と、思っちゃうのが古いのか?

じゃあ、オジサン開き直って古臭いこと言い続けますけど、映画に重みが無いんですよ。
国家的プロジェクトも国家的陰謀も個人レベルに矮小化されてしまう。
国家の陰謀を個人が暴くなら分かりますよ。
『大統領の陰謀』(1976年)を観て出直してこい!
撮影にも重みがない。カメラは常に動いているかアップのどちらか。ロケット打ち上げるのにフワフワしてんだよ。紙ヒコーキじゃないんだから。
『アポロ13』(95年)観て出直してこい!
『ライトスタッフ』(83年)も観ろ!

てゆーか、そもそも、何故いまこの企画?
21世紀になって4半世紀近く経とうとする今、この企画で何をしたかったのだろう?
『カプリコン・1』(78年)とは時代が違うんですよ。
東西冷戦と宇宙開発競争と軍拡がオーバーラップしたあの頃とは全然違う。
ピーター・ハイアムズ舐めんなよ!『カプリコン・1』以外たいした映画撮ってねーんだぞ!え?『2010年』(84年)?はーん?

いや、真面目な話、いま撮るなら技術が進化した「フェイク動画」で何か企画できるでしょ?
例えば、そうだな、国境付近で隣国が攻撃してきたという「フェイク動画」を国家の陰謀ででっち上げて戦争を始めるとかね。
まあ、「盧溝橋事件」だけど。

逆にこの『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の設定だったら、今なら簡単な「フェイク動画」が、当時はこんな苦労や技術を使って撮影してたんだ!って話の方が面白かったんじゃないかな?
それだったら円谷英二物語でも作った方がいいか。

は?デート映画?
オジサンが観るような映画じゃない?

(2024.08.03 渋谷シネクイントにて鑑賞 ★★☆☆☆)

余談
ちなみに、この感想文をAIに批評させたら、
辛辣すぎるから
「オジサンの私には少々物足りない部分もありましたが、若い世代には新鮮に映るかもしれません。時代の変化を感じざるを得ません(笑)」
と書き直せと言われたよ。

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