尊敬すべき、オタクさん。

以前少し書きましたが、ネットワーク関係は、素人にとっては、鬼門に他ならず、皆が対応を避けます笑。

私も、得意という訳ではないですが、やればやっただけ知識や情報が残りますし、結局誰かがやらなければならないことなので、率先して取り組むことにしています。

その際はいつも、社内・社外問わず、ネットワークの知識がある方に助けを借りるわけですが、プロのスキルに感嘆することがよくあります。今回は、プライベートでの経験のお話です。

上京して以来シェアハウスでしたが、最近になって一人暮らしを始めました。久しぶりにインターネットの契約を自分でしなければならなくなり、迷った私は、プロバイダ窓口のお兄さんに、いろいろ質問や相談をしてみました。

彼と電話越しに話すうちに、『えー、その点についてはですね、』とか、『私のこれまでの経験からお答えしますと』と言った文言や話し方から、かなり“枠にしっかりキレイにハマった”、という印象を受け、この方はオタクさんだ、と感じました。

大手のプロバイダではなかったので、サービス的にどうなんだろうと疑問がありました。こういう質問は、答えにくいし嫌がられるかな、と思いつつ、「プロバイダの加入者数によっても、回線て混み合ったりするんですよね?これから爆発的に増えるとか、そんなことはないですかね?分からないですよねぇ?」と、思い切って聞いてみました。

その回答を聞いて、オタクさんて、こういうとき裏切らないなぁ、何か、スッキリとした回答をくれるなぁ、と改めて実感しました。“(きっちりしたデータがあるわけでもないし、必ずそういう結果になるとは約束できないけれども)〜こういう理由で、個人的にはまずそういうことは ある/ないと考えます”、と自分なりの理論で、意見を言い切ってくれるからです。

何と言うか、サービス職に慣れている人(私もこちら側の人間です)にありがちな、マニュアルに載っている、ある/ないを言わないグレーな回答をしないのが、格好良いんです。

ハードコアな接客業ではそもそも、その場で丁寧に気持ち良く応対が出来れば良い訳で、知識や経験がある人は少なく、自分の提供側のこれまでの経験を踏まえ、普段、詳細な説明、または個人の意見といったものは、正直期待していません。

なので、予想外にオタクさんが回答担当者に当たったと気づくと、いろいろ聞ける!、とスイッチが入ります。暫く説明を聞いた後、案の定すぐに腑に落ちて、こちらのサービスに決めます、と言ってしまいました笑。

会社のネットワーク系の部署の人達とのやり取りにも、同じ感触があります。これまでに対応したことがない状況の相談でも、皆うろたえません。それまでの経験に基づいて、淡々と1つずつ地道に、可能性を潰していきます。いやぁ、専門性ってスゴイです。私にはないものだから、尊敬します。

✳︎“オタク”は蔑称かもしれませんが、逆の意味で敢えて使用しています。

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