ピープルフライドストーリー (23)映画評

【作者コメント 2009年頃にマイベスト100の映画を選んだ事がある。その後の映画の中から少し選んで映画評をやってみたい。】

      第23回
  (いくつかの映画評)
          by  三毛乱

・ナンシー
 子供が行方不明になったある家に、ある女が自分がその行方不明の娘であると言って潜り込もうとする話。派手さはなく地味なストーリー。でも繊細な演技者達。そしてラストのこの女の表情。価千金の顔。もう一度見たくなる顔。某映画祭で女優賞を穫っている。

•心と体と
 ある男が、夢の中である動物に変わっているのを知る。ある女も夢の中にある動物に変わっているのを知る。二人は同じ夢を見ていると気付く。さて二人の行方は、という話。この動物が牛や象や猿や蛇や駱駝やビーバーや猫や犬やゴリラやワニやチーターや兎やハリネズミでもなく、ましてやノミやウィルスでもない。(そうなっていたらコメディ映画になっていたかな…。)北欧の林にいそうな動物である。ちょっと神聖さを感じるように撮られている動物。一風変わった二人のぎこちない愛の形は、この動物と同じくちょっと神聖さを感じるようなラストへと向かう…。波瀾万丈の物語ではないが、微笑を誘う北欧風の神聖さを加味したファンタジー。(その動物の撮影が素晴らしい。)

•盲目のピアニスト
 インド映画らしくない。歌と踊りはない。盲目を偽って仕事をしているピアニストの男が殺人事件に巻き込まれる話。舞台を他の国に置き換えても面白くなりそうな話の運びの、お薦めのエンタメ作品。(二度見た。)

•藁にもすがる獣たち
 韓国映画。日本の原作よりも映画のラストの方が良い。大金の入ったバッグを巡る群像エンタメ。(もう一度見たい…。)

•彼女はひとり
 日本映画。60分程だが、緊張感が緩んだカットがない。演出、撮影、照明などスタッフの素晴らしい働き。主人公の女子高校生の性格は好きになれなかった。ある男子高校生を「あなたが○○をしたから、私はこうなった」みたいな事をいうが、しなかったらきっと「あなたが○○をしなかったから、私はこうなった」と言うだろうと思えた人物で、とても嫌いだった。それくらい巧い演者だとも言える。とりあえず、次なる演技も見たくなったし、監督の次なる作品も期待したくなった。(できれば、エンタメ作品を……。)

•大木家のたのしい旅行新婚地獄編
 うーん、いろんなたのしい要素があるのだが、どうもまだ言葉では上手く言えない…。見てない人は、早く見ていただきたい…。(昔、題名忘れたけれど、テレビ番組があって、その雰囲気と似てもいるのだが…。)とにかく、もう一度見たい…。

     ではでは…
映画を見る時の何かの参考になればと思います…。

          とりあえず
           今回は
            終


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