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本当のことを言うべきか、言わざるべきか。それが問題だって話。
ブーブー。
YouTube見ながら芋けんぴ食べてると、LINEの着信があった。
「古屋っち先日はわざわざ公演観に来てくれてありがとう。バタバタしてて挨拶もできずごめんなさい。よかったら感想聞かせてくれると嬉しいでーす♡
城みちる」
そっだ。
もう1ヶ月前かー。
年末のくっそ忙しい時期に無理して、池袋の小劇場に足運んだの。みちる先輩が新しく立ち上げた、演劇ユニットの旗揚げ公演。
観劇前の
「13日間ブックカバーチャレンジorダイ」
け。
何だよどいつもこいつも。
ブックカバーチャレンジ?あなたの聴覚に影響を与えたアルバムを1週間紹介するだぁ?腕立て伏せ動画ぁあ?えーとーせーとーらーえーとーせーとーらーーーー
はー?何その「知り合いから回ってきたから断れなくて仕方なくやるんですー」は?ぶりぶりに漏れてるぞ自己顕示欲ぅ。選ぶ本もアルバムも意識高く見せたいのミエミエでーすーよーすごいすごーい
あぁ?
俺別に淋しくねぇし。
「演劇するべきかそうでないか、それが問題だ。」
「おい!惰眠を貪ってないで起きろゴルァ!?
「…うーん…だっ誰?春眠に包まれる私の頭をシェイクするヤカラはぁぁ…
「おーきーろーよー!!お前こないだまでSNSで”新しい演劇ユニットが始動!”だの”おいでませ”だの、演劇への情熱をぽこぽこアピールしてたじゃんよー!?
「はっ!?さてはお前がネットでよく聞く粘着アンチってやつだな〜 失せろ失せろ!各方面に通報するぞ!
「思い上がんなバーカ。お前
「時をかけるニート」
こん畜生。
二日酔いのこめかみを錐で貫くような痛みで、クソ悪夢から目覚める。そんでまたがっかりするんだ。
どんなクソ悪夢よりウンザリな現実。原因不明の奇病が蔓延し、次に感染するのは自分かと怯えながら生きる。
感染防止のために、自ら隔離され終わりのない日々をすり潰す、まるで何十億のセルフ監禁。文字通り息もできない世界。
それがさ。
まさかの夢だったんだぜ。
「マジかよ!?」思わず口をついで
「魔女なんかじゃない。」
「いやぁぁああ!来ないでぇ!お願い…
「ちょっと!落ち着きなってキッキ。…あ、すみませんねーびっくりさせちゃって。すぐ落ち着きますからこの娘。
「ごめんねトソボ本当にごめんごめんごめんなさいごめんなさい…
「アンタしばらく店は頼んだよ。キッキ、ほらこっち来て座って。これ飲んだら落ち着くよ。
「私が悪いんだ私が魔法を使えなかったせいでトソボは死んだんだごめんごめん…
「…キッキ…
「肝心な時に魔
「独身中年男性 come 亜人」
ギリギリまで迷ったあげく、件の飲血パーティーとやらに参加することにしたおれ。会場が房総半島南端だったので、平日の昼間から内房線で2時間あまり揺られて駅からバスを乗り継ぎ、よく知らない漁師町に辿りついた。
漁船が数隻とまってる小さな港の近くに公民館があり、駐車場に仮設のステージが作られてサルサっぽいバンドが演奏してる。まばらなテーブルと簡単なビュッフェ、中央には大きなまな板が二台。
「おーすお
「Peace sells」
ある日の事だ。
ほろ酔い気分で中野駅を降りたおれは、ちょっと買い物しようと回り道した。もう午前1時。この時間だと大分遠回りになるな、、、、
「、、、っと、兄さん、ちょっと、、、、
北口サンモールの路地を曲がったところで、呼び込みが声をかけてきた。この時間はこんなのが多くて、本当に面倒だ。
「すいませ〜ん。キャバクラとか興味無いんで〜、、、、
「いいから兄さん、10万で売って
「プリティ・ビッチ」
パーティー。パーティーが無きゃ生きてけない。ワインと女、ダチのイカしたジョーク。そこに最高のショウがあれば文句無いってもんだ。でももう1ヶ月もご無沙汰。
その日も朝から退屈しきって、電話がなけりゃ消しゴムのカスでも食べてるとこだったよ。もちろん冗談。笑えないのは退屈のせい。リンリンリリン。ガチャリ。
「もしもし!?3時間前に注文した、金玉入りのピッツァがまだ届かないんだけど、どうなって
「アオヤマトリックスレボリューション」
「よく来たな、ネオ。まあ腰掛けたまえ。何か飲むかい?」
薄暗い殺風景な部屋。ネオ、ネオをここまで連れてきたトリニティ。そしてモーフィアスと名乗る大柄な黒人。
それには答えずネオは切り出した。「あんたは、この女が言うように、おれの不安、どうにも拭い去れない違和感、、、、。自分が本当に生きているのか、この現実はリアルなのだろうか。」
そう、いつからかずっと頭の隅にこびり付いていた疑問。「あんたは
「ターミネーターちゃん」
バイトをクビになってから1週間、一歩も部屋を出なかった。ニートの中のニート、引き篭もりのカリスマ。もはや自分を慰めてさえいない。一日中テレビを見るだけの日々。
数少ない友達から着信あったけど、全部無視。メールに至っては本文を読みもしない。そんなかんなでうんともすんとも言わなくなった携帯に、久々に動きがあった。
From:Kenichi@softbank2030.ne.jp
Title:オ