「困っていること」は素直に発信すると、プロジェクトが一気に進む『ピートラ』Vol.27
こんにちは。機ちょーまさとです。
4年前、急に会社の経営者になってから、やったことない色々な施策に取り組んできました。わからないことだらけだったので、4年でGoogle先生を使い倒していますが、やっぱりネットの情報だけでは実際どうやるのかまで答えが出ません。そういう時は「困ってま~す!」を声に出して発信することで、一気に前進できる出会いがあるからみんなやろう!ということを、まわりの人たちにおすすめしています。
一部だけ事業譲渡ってどうやるの
さて。
そんな困った事件の一例として、つい最近まで自分たちなりに一生懸命調べて、結局行き詰っていたことがあります。それが事業の一部譲渡について。まあ、ふつうわからないですよね、どうやんのか。
注)今回「事業譲渡」という言葉がやたら出てきますが、会社を売却したり業績の大部分に影響が出るような、開示が必要なレベルの大きなことをする予定はありません。中小企業であるピープルにとっても、比較的小さな規模の案件を検討しています。
ということで、大手金融機関の方やM&A専門の方に相談をしてみると、どうも仲介してくれるエージェントの方が必要なことと、そちらにお金がかかりすぎることが分かって、取引しようと思っている一部事業の規模感(すごい小さい)や、想定している取引金額に合わなすぎるため、前に進まなくなったのでした。
なぜ仲介エージェントにそんなにお金がかかるのか、というと
・取引先の選定
・譲渡金額の整合性の担保
・デューデリジェンス(投資対象の価値やリスクについての調査)
などに結構な調査が必要で、売上規模の大きな会社単位のM&Aでも、小さな一部事業という単位でも、やることがあまり変わらないため、ということでした。つまり、事業の譲渡って売上規模がデカくないと割に合わないということになる。なんとかクリアできないかと色々調べてその間数か月。我々中小企業にはご縁の無い話に聞こえてきてしまいました。
すごい困りました。
「〇〇やりたい」「困った」発信開始。
これまでの経緯をザクっというと
Start:わからない
Step1 ググった。専門家が居ることがわかった
Step2 専門家に聞いたら、一般論として書いてあったり、専門家のお客様
は大企業相手のことがほとんどで、私たち中小企業には規模感が
デカすぎて合わないくて困る ← いまここ
Step2でつまづいた場合は、同じような規模感を持つ全然異業種の方に手あたり次第「困った」を発信してみます。すると、やっぱり今回も素晴らしい出会がありました。
ある日、ご挨拶に来てくださったIT関連のパートナー企業さんとの雑談で、企業買収をしたお話を聞きました。仲介にかかる費用が高すぎて、正直困っていることをお話してみたら、最低限のところだけプロに頼んで、あとは自分たちでなんとか進められるよ、と教えていただきました。
また、「最低限のところだけプロに頼む」の部分は、相談に乗ってくれそうなところがあるよ、とご紹介いただいたのが、中小企業庁の組織で「事業引継ぎ・承継支援センター」さんという組織。
お名前からして、思い切り私たちのかゆいところに手が届きそう……!
早速ご連絡して、お話を聞いていただきました。彼らは中小企業向けに後継者問題の解消や、今回のような一部事業だけを切り離して譲渡するようなとき、同じように仲介料がかかりすぎる問題に対して、支援をすることを目的とされており、やっぱり同じお困りの方はたくさんいらっしゃるんだなと見えます。
具体的な進行ステップを分かりやすく教えていただき、リーズナブルなお値段で引き受けてくださる専門家の方を紹介していただくお約束をして、帰途につきました。1か月くらい止まっていたのに、たった1時間のミーティングでプロジェクトが具体的に、一気に進み出したわけです。
答えは社内にない
新しいビジネスに挑戦するのはとにかくスピードが求められる状況にあって、何をしようとしているか内緒にしておくことよりも、どんどん発信してスピードを上げていく方が重要なんじゃないか、と個人的には思います。
方々で「困った困った誰か教えて」と口ぐせのように言っていると、世の中には多くの場合、ぴったりフィットするプロの方がいらっしゃることを知ったり、その方たちをご紹介いただける機会になってきました。ほんと、答えは社内に落ちてない。
この記事が、読んでくださるどなたかの前進につながれば幸いです。
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