ガバナンスは攻めるために整える『ピートラ』Vol.40
機ちょーです。
今の私達をありのまま伝えていく「ピートラ」、今回は最近向き合ったガバナンスのことを書こうと思います。新米経営者が初めてガバナンスという課題に向き合い「ガバナンスってなにやればいいの?」とググるところから始まり、間違ったり失敗したり試行錯誤しながら一旦具体的な課題に落とし込みました。
経営者として、または従業員としてガバナンスに悩んだ方の一助となれば幸いです。
「なんとなく不安」からはじまった
ぼくは、すでに上場した企業を引き継いだ人間です。
なぜ会社が現在の姿なのか細かくは知りませんし、ガバナンス的にどういう状態なのかわかりません。会社を経営すること自体初めて、なのでどんな落とし穴があるかも?という「なんとなく不安」が心の片隅にあったように思います。
そんな中、経営やるなら必須課題とされる「ガバナンス問題」という広くて何から着手すれば良いかわからん課題に取り組むことになりました。ガバナンスを整えると、なんとなく不安から逃れられるかも知れない。
ガバナンスの目的
色々本を読んだり解説サイトを見た結果、一般論としてはこういうことなんじゃないかと解釈しました。
ガバナンスとは
不正・不祥事、独善的な経営などを防止するしくみや管理体制
ステークホルダーの信頼を得ることを目的とする
(あくまで個人的解釈です)
そこで、Peopleが現状どんなガバナンスの仕組みを持っているか、取り組みつつあるか、リストアップしてみました。
・指名委員会等設置会社という基幹システム
・取締役は社外が過半数
・コーポレートガバナンスコードを遵守
・内部監査チーム発足
・リスク管理チーム発足
大まかにこういう感じでした。あとは、取締役を強化していくことができるかな……とさらなるガバナンスを考えていたわけですが、相談させてもらった外部のアドバイザーの方(ししょー)に「守りのガバナンスは十分やっているように感じますね」と評価いただきました。
……ん?
攻めのガバナンス
あれ?ぼくは守りをさらに固めようとしてます?
いやいや……。
もちろん、会社をつぶしたくないのは代表であるぼく自身が一番思っていることではあるんですが。何よりスピーディーに改革して行きたいはずじゃなかったのか。ロングセラーカテゴリーを終了させてでも、新しいチャンスに挑戦していきたかったんじゃなかったのか。
自分に矛盾があることにようやく気付きました。
リスクをとってチャレンジしたい。
そっちが本心。
傍からはぼくの言動に矛盾があること、良く見えてたんだろうな……めちゃくちゃ恥ずかしい気持ちになりました。でも矛盾を指摘してくれる仲間や、アドバイスをくれるししょーの存在は本当にかけがえのないものだと改めて思います。
さて。
Peopleは長年子ども達と向き合ってきたことで、確信していることがあります。子ども達は生まれた時から好奇心持っていること、時代が変わっても国が変わっても好奇心は変わらずあること、それが必ずしも満たされているわけではなく、そこに私たちの役割がきっとあること。
そういう私たちがやりたいことと求められていることが一致しているチャンスをスピーディに新商品・新事業というカタチにしていけるように変わりたい。
そう思ったとき、Peopleに必要なのは攻めのガバナンスなんじゃないか?とアドバイスいただきました。
攻めのガバナンス。最初に聞いた時はものすごく矛盾をはらんだ言葉のように聞こえましたが、今Peopleにとって必要なのはそれだ!と思えました。
新しいプロジェクトを始めるにはお金がかかりますし、100%成功することはあり得ない。投資を増やしたいけど、過ぎてしまうと事業を作りつづけるどころか会社がおかしくなってしまう。それが「なんとなく不安」の正体だと気付きました。
ということは、Peopleにとっての攻めのガバナンスとは、いくらまでの投資なら、会社はおかしくならない、という線引きを具体的な数字に落とし込むことだ。
つまり、予算管理を攻めるための構造に変えて、社内のしくみ化を徹底していくことと考えました。
予算を立てると、どこに力を入れて、どこに力を入れないか、明確に社内外に伝えることができます。これからのPeopleは、もちろん新しいもの、新しい事業、新しい売り方を作ることに特化していきます。ザクっとこの予算配分を作っていった時、ししょーの「F1で言うと、ガツンと自信を持ってアクセルを踏み込むためには、強力なブレーキが付いている確信が必要」という言葉がしっくりきました。
ようやく、ガバナンスというテーマがパーパスに沿ったものに近づいてきました。
ということで、今回は以上になります。
これから具体的なしくみを作って社内に発表していく、今ちょうどそんな状況におります。この結果がどうなるか、状況が動いたらまたこちらでレポートしていきたいと思います。
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