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子連れ移住ってどう?4つの幼稚園・保育園を経験した感想

夫婦で田舎へコロナ移住、ちょこちょこ聞きますよね。

お子さんがいらっしゃる家庭の場合は、親の都合だけでは決められないところ。都会との違いは?引っ越して馴染めるものなの?など疑問もいっぱい湧いてくるはずです。

私たち家族は3度の移住を行い、5歳の娘は4つ目のスクールに通っています。働いている先生やスクールの方針によってぜんぜん違いますが、子連れ移住を考えている方の少しでも参考になればと思い書きました。

1.マレーシアのモンテッソーリ教育のプレスクール

通園期間:年少の下の学年 2歳から7カ月
選んだ理由:モンテッソーリ教育だったから。値段が予算内だったから。家から通いやすかったから。

先生はほぼマレー系、生徒はマレー系・中華系・インド系など様々な人種が混じったスクールでした。年齢に幅があり2歳から4歳までがいっしょのクラス。モンテッソーリのスクールなので、その子に合った遊びや学びを行っていきます。

日本の保育園のように、今日やったことを逐一書いてくれることはないので、自分でコミュニケーションを取っていかないと普段何をしているのか、全くわかりません。

マレーシアでは教育への選択肢がたくさんあります。
当時の値段で、ローカルスクール5,000円/月くらい、娘の通っていたスクール2万円/月くらい、マルボロカレッジなど教育移住を目的として有名なインター150万円/年から。

金額も様々ですが、教育方針も様々。ローカルスクールでは、とにかく勉強勉強。中華系スクールに通えば、幼稚園児なのに漢字の宿題が山ほど出ると友人が嘆いていました。

園によって雰囲気は全然違うので、WhatsAppなどで連絡を取り、たくさんのスクールを見に行くのがいいですね。

マレーシアの保育園事情を詳しく書いている方がいらっしゃるので参考に。

2.田舎の食育に気を使っている公立保育園

通園期間:年少から1年間
選んだ理由:保育方針がすごく温かくのびのびした子に育ちそうだったから。食育に力を入れていたから。家から1番近かったから。

日本に帰国した私たち家族。すぐに保育園に入園できるのかと思いきや、田舎でも低年齢は定員オーバー。3歳児クラスから入園できました。

そして、この保育園、親子ともども大好きでした。こどもたちでお野菜を育て料理をしたり、添加物を一切使わない給食やおやつを食べられたり、食育に力を入れていました。

春から秋はヤギを飼い(草の除草)、夏には小川へ行き小さな生き物採取、秋にはどんぐりを山ほど拾って作品作りと自然を取り入れた遊び。

園長先生の考えが素晴らしく、温かく見守り育てる教育がすごくよかったです。もっともっと通わせたかったけど、老朽化で閉園となってしまうこともあり、大阪へ戻ることにしました。

田舎の保育園、都会では体験できない日常があふれていて最高だと思います。

3.大阪の習い事に力を入れているこども園

通園期間:年中から1年5カ月
選んだ理由:チアリーディングなどこども園内で習い事ができるから。徒歩圏内で通えるから。定員に空きがあったから。

田舎から都会へ戻ると、けっこうギャップを感じます。たくさんのスクールがある分、自分たちが重視したいポイントで選ぶことができるのがいいですね。

ちょうど幼稚園→こども園へ変更になったタイミングで入学したため、保育園児に合わせた予定組み立てにされていない点が不満でした。この点はどこのこども園でも考えられるギャップだと思うので、こども園に入園予定の方はどちら寄りの考え方か調べておく方がよいです。

幼稚園として歴史が長かったこともあり、音楽・芸術・英語など学ぶことが多く、授業内容としてはすごくよいと感じました。延長保育時間に、園内で習い事ができることが特によかったポイントです。

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4.島のなんでも作る公立幼稚園

通園期間:5歳から2カ月経過
選んだ理由:島に1個しか預かれる場所がないから。移住前にホームページをチェックしたところ、よさそうな雰囲気がしていたから。

島では3歳児までが保育園、4・5歳児が幼稚園に通います。18時まで預かってくれるので実質、保育園と同じです。

島には保育園・幼稚園・小学校は1つずつなので、小学校から入学しようが、幼稚園の途中から入学しようがメンバーは変わりません。沖縄の幼稚園は小学校に併設していることが多いようで、年上のお兄さん・お姉さんとの交流も盛んです。

島の幼稚園ではごみとして捨ててしまうようなヨーグルトの入れ物、お菓子のケースなんかを使って、毎日せっせと作品を作って帰ってきます。ものがなければ作ればいいという発想がいいですね。けっこう見ていておもしろい。かさばるのが難点で娘にばれないようにちょこちょこ捨てています。

先生が怒るから前の方がよかったと言うこともありますが、人数が少ない分、全員仲良し。外で思いっきり遊べるところが気に入ってそうです。

コロナも関係なく、普通の幼稚園生活を送れていることが、引っ越してきてよかったなと思える最大のポイントです。

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こどもはけっこう柔軟

幼稚園児にしてすでに4つ目のスクールに通っている娘。

ママ友を作ろうとしない母を尻目に、娘はすぐに友達を作ります。最初の一瞬だけ恥ずかしがるものの、小さな頃から環境が変わることに慣れているためか、すぐ誰とでも仲良くなってすごいなと感心します。

これからの人生

いまの環境から変わることは勇気がいることだと思います。
長い目で見て、こどもにどんな子に育ってほしいのか考え、違った環境に身を置いてみるのも新しい発見です。

海外や都会は選択肢が多く、教育方針に沿ってスクールを選ぶことができます。田舎は自然と触れ合い、都会と異なる体験をできる一方、選べるスクールは限られます。引っ越しとスクール選びはセットで考えるのがよいですね。

どちらにしてもこどもは柔軟。特に幼児世代なら心配することなく馴染めるのではないでしょうか。

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