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フォロワーシップ・一歩目を踏み出す3つのトリガー

※本記事は、あくまでも一個人の感想を学びとして残したものです。

チーム安野

今回、私は東京都知事選に出馬した「安野たかひろ」氏のボランティアとして、"チーム安野"の一員として3週間活動した。目的はただ一つ、安野が東京都知事になること。

"チーム安野"は、安野の志に寄せ集まった、安野の知人友人たち。何でも屋なる人々などを含めたボランティアの集合体だった。

ほとんどが初めて

無所属の候補者を支える若いチームは、選挙活動のほとんどすべてが初めて。集まったメンバーは、お互いに顔も見たことのない人が大半で「初めまして」のコミュニケーションからスタート。

私は安野の出馬を6/6の記者会見で知ったため、おそらく遅めの参画だったと思う。

はやすぎるコミュニケーション

そんな集合体の主なコミュニケーションは、チャットツールのSlack。

選挙は同時にいろんなことが起こるため、チーム安野のSlackはものすごくはやい速度のコミュニケーション流速だった。朝Slackを開いて追いつき、日中仕事をし、夜になって開くと追いつくだけで精一杯。チーム内でも追いつくのに必死だったメンバーは多かった。


フォロワーシップ

私が好きなフォロワーシップに関する有名な動画がある。
まずは、下記の動画を見てほしい。

デレク・シヴァーズ: 社会運動はどうやって起こすか

本当に運動を起こそうと思うなら、
ついていく勇気を持ち、
他の人たちにもその方法を示すことです。

https://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement

フォロワーシップが生み出す力の強さ、運動のうねり。一歩目が出れば二歩目も出るし、ほかの人にも伝播する。選挙運動も当選をするには、リーダーが最初に歩みだしてから、最終的に投票をしてくださる人までの強いうねりを作っていく必要があった。

「なんとか力になりたい」のに一歩目が出ない

恥ずかしながら、正直、私は初め躊躇して一歩目を出すのが遅かった。

ただでさえ一定の人数がいるボランティア活動は、傍観者になりやすい。やったことがないことばかりの活動で、Slackで見ず知らずの人たちがものすごい流速でコミュニケーション・活動しているところを目のあたりにしたら、なおさら。

「今日はちょっと疲れたから」「自分より適した人がいそうだから」「忙しいから」「期待に応えられそうにないから」「もうすでにやっていそうだから」「わからないから」…様々な言い訳が頭をよぎる。

本当の気持ちは「なんとか力になりたい」なのに、どうにも一歩目が踏み出せない。

同じような思いを持っていた人がいなかっただろうか。選挙戦後に、みんなの一歩目を聞いてみたら、3つのトリガーがあった。

一歩目を踏み出す3つのトリガー

1つ目:リーダーにお願いされること

これが一番多かった。

名指しでリーダーにお願いされること=リーダーに必要とされること。
わかりやすく必要とされると、人は動ける。自分に無意識で課していた言い訳がなくなる。

私の場合もそうだった。

Slackでの安野からの急募

   ↓

Slackでの安野からの名指し依頼

政治の討論なんてしたことないし、安野さんの相手になれるかわからない。いろんな言い訳が頭を駆け巡ったけど、お願いされたら一瞬で一歩目が出た。

私「はい、やります!」

一歩目が出たら、二歩目、三歩目は早かった。討論の練習相手のみならず、
ポスターを貼った、ポスター配りをした、演説の準備手伝いをした、応援演説をした、ガードマン(?)になった、車でサポートした、リポストした、演説会のスタッフになった、必要なものを立替購入した、家族を巻き込んだ、毎晩のライブ動画を欠かさず見た。

リーダーも「(この人は忙しいかもしれないから、強制はできないし)迷惑かけないかな?」と頭をよぎることがあると思う。そんなこと気にせず、名指しでどんどん指名して、頼って、一歩目のお願いをしていってほしい。

2つ目:自分ができることをまず1つやってみること

これは、私が二歩目を歩んでいるときに、一歩目を踏み出してくれた仲間Bさんの話。

Slackでの私からの仲間Aさんへの確認依頼
(屋外にいて、PCなし。Aさんから返信来ない。あと20分でPDFを要100部コンビニ印刷)

   ↓

SlackでのBさんからの助け舟
(横から自主的に助けてくれた。PDFを編集して送ってくれた。おかげで印刷間に合った。)

出来事としては、PDFに"13"という文字を目立つように付け加えて保存して送る、という目の前にPCがあれば簡単なことだった。(これがBさんにとっての一歩目だったことを後から知った。)
内容は簡単だが、Bさんにとってのこの一歩目が、二歩目、三歩目を生み出した。分析したり、演説手伝ったり、記事を書いたり、チーム内でみるみると大活躍をしていった。

本当に簡単なことでよいので、自分にできることをまず1つやってみるのは、大きな原動力になる。「なんとか力になりたい」の一歩目は、どんなに小さなことでも簡単なことでもいいのだ。

3つ目:一緒にやろうと言われること

選挙期間も折り返し地点を過ぎたころ。
チームメンバーの人数は増えたものの、増加率に対する稼働率は低下していた。安野も危機感を覚えていた。まだ一歩目を踏み出せていないメンバーも多数。

…分かる。

みんなが精力的に集まって議論しているところに、今さら自分が手を挙げるのは気が引ける…よね。
なんとなく、仲間Cさんはそう思っているんじゃないかな、、、と感じた。

私はDMでCさんへ声をかけてみた。

私「予定空いてたら演説会スタッフ一緒にやりませんか?」(前日)
   ↓

Cさん「いけます!」(即答)

こんな巻き込みがたくさんあったようだ。
巻き込みをする主体は必ずしも、リーダーでなくてよい。一緒にやろう、と仲間に声をかけられるというのは、人を動かす力になる。

だって、皆「なんとか力になりたい」で集まっているのだから。


大きな集団の中でボランティアとして携わると、リーダーシップだけでなくフォロワーシップがこんなにも重要なのか、と改めて学びになった3週間でした。



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