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リモートサラリーマン生活

リモートで画面の中で会議が始まる。
初めての頃はいつもの会議室の雰囲気で忖度の縦横の時間が過ぎる。

数か月過ぎたリモートで疑問が始まる。
画面の向こうがバーチャルに思えてきた。
Wi-Fiで繋がっている風景がCGっぽく感じ始める。

時々画面が固まる上司がいる。

いつも感じていたのだけど、思考が停止する上司が見えるのだ。
何でもないような会議がプレステの画面と同じに見えてきた。

僕はどこにいるのだろう。

画面を見ていると冷や汗が出る。
もしかしたらAI上司と話しているのだろうか。
24時間、トイレや食事、LINEの既読までチェックされている。
情報漏洩していないだろうね?
PCのアクセスランプの点滅が緊張を引き起こす。

監視されてる?

眼鏡のレンズが汗で曇る。

逃げたい。

無意識にマウスから手が離れた。
コンセントを引き抜いた自分が画面から消えた。
荒れた息を整えているとスマホにメールが届いた。

「業務放棄のため欠勤扱いになります。電源をいれてください。」

思考がフリーズしてその場に倒れた。
「充電中」のLEDが額で光った。


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