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【本要約・感想】自分のアタマで考えよう ‐第三章-あらゆる可能性を検討しよう

 (本要約)

無意識に選択肢を削ってしまわないように、あらゆる可能性を考えられることも「思考」するにあたって大事なことであり、それを日本の生活保護費用が増加していること事例として考えていきます。

 すべての選択肢を書いてみる
「生活保護費用を減らすには」といった問いに①受給者数を減らす②一人当たりの支給額を減らすといった二つの選択肢が出てくるかと思います。次に①受給者数を減らすをさらに分解していきます。「①受給者数を減らす」にはⅰ新規の受給者を減らすⅱ現在受給している人を増やすといった感じになります。ではまた、ⅰを分解していきます。「ⅰ新規の受給者を減らす」には⑴不正受給を減らす⑵不正以外の新規を減らすと出てきます。②も同じようにしていき、すべての選択肢を導き出すことで、モレなく可能性を考えられるのです。そして、今の政府はすべてに対応しているのかを当てはめたときに、足りてない部分を発見し、その部分は自分ならどのような解決策を出すのかが考えられるようになるのです。

 この方法を用いて、他の問いも検討してみる
「石原都知事はなぜ当選したのか」といった問いにも同じように①投票する側のおかげ②投票される側のおかげといったように分解して言います。そうすることで、メディアが報道している部分はこの分解の一部を広げているだけであることがわかり、自分の知識は無意識に偏っていたことがわかります。

 応用編 分解した要素をすべての組み合わせで検討する
分解して、一つ一つ考えるというのをやってきましたが、問いに対して概念を要素分解して、組み合わせて考えるといった方法もあります。その方法を「完璧な女性とは」で見ていきます。まず、「完璧な女性」の構成要素として①女としての魅力、②母としての魅力、③妻としての魅力があります。①②があると、素敵なシングルマザーとなりますし、②③があると良妻賢母となります。このように、組み合わせによって、どう考えられるのかが変わってくるのです。では、この構成要素をどう検討していくのかを「リーダーの条件とは」で見ていきます。まずは①能力かと思います。じゃあ、能力があってもリーダーになれない人は何が足りないのか、コミュニケーション力や明るい性格のような②人間性が必要となってきます。①②があってもリーダーにならない人もいるんじゃないかと考えたときに③志も必要なことに気づきます。このようにイメージしたときに「何か足りないものはないか」と考えることが「あらゆる可能性を考える」という思考なのです。

(感想)

「あらゆる可能性を考える」ってやっている‘‘つもり‘‘が多いなと思いました。服を買う時に、デザインが良いし、値段もおてごろだし完璧!と思って買っても家にあるものとの組み合わせを考えていなかったといったことなど、なにか要素が足りてないことが多々あります。インターンにおいても、すべての考えられる方法をやってみて、それでもできないから質問しますが、これはやってみた?と自分に出てこなかった可能性が出てきます。この時に、自分は全部考えた‘‘つもり‘‘だったことに気づかされ、さらにはもう少し考えれば出てきそうな方法の場合もあります。へこみます。でも、そのへこみで終わってしまっていて、なぜ出てこなかったのか、どうかんがえたらたどり着けたのかのかはわかっていないことにこの本に気づかされました。日ごろの買い物、研究での検証方法、仕事で自分の案が必要とされた時にこの本の分解して考えるプロセスを使用してみようと思いました。

 




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