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一般入試で入学した大学生のGPAが悪いのは「燃え尽き症候群」が原因なのか?

最近の調査によると、大学に一般入試で入学してくる学生よりも推薦やAOで入学してくる学生の方がGPA(大学の成績)が良いそうです。
その原因として、一般入試で入学してくる学生は受験の段階で猛勉強しているので、大学入学後は燃え尽き症候群になって勉強しない。
それゆえGPAの成績が悪いと考えられているそう。
一方、推薦やAOはしっかりとした目的意識を持って(たぶん第一志望の)大学に入学してくるので、継続して勉強をする。だからGPAの成績も良いとされているそうです。

私は、
一般入試で大学に入学してくる学生=燃え尽き症候群で勉強をせず成績が悪くなる
推薦・AO入試で入学してくる学生=目的意識が高いので勉強をするから成績が良い

という考えに疑問を感じます。

なぜなら、成績が良くなる原因も悪くなる原因も様々にあるから。
大学の授業は大体は自分の好きなように取ることができます。
例えばひたすら「楽単」を取りまくることもできますし、成績よりも自分の興味を重視して授業を取ることができます。

これから述べるのはあくまでも例であり、誤解してほしくないのですが、推薦入試やAOで入った学生はA+、S、優を比較的取りやすい授業を集中的に選択肢し、結果としてGPAがめちゃくちゃ良くなっているという可能性もあるわけです。
一方、一般入試で入った学生は、良い成績は取ることはできないかもしれないが自分の興味のある授業を取り、その結果GPAが悪くなっているという可能性も考えられます。

上記のことを考えると、大学入学後の目的意識が高くなくても授業の取り方次第でGPAの成績を良くすることもできますし、「燃え尽き症候群」だからという理由で成績が悪くなっているとも限らないのです。

そもそも一般入試で入学してくる学生はなんだかんだ勉強は好きなので、学問に対して「燃え尽きる」というのもなかなか考えずらいです。
もし、受験勉強で「バーンアウト」してしまうのなら、東大や京大の学生は真っ先に勉強を放棄するでしょう。

私はMARCHのどこかを卒業していますが、一般入試で入ってきた友人の中で、勉強に対して「燃え尽きている」人はあまりいませんでした。
なんやかんや皆、授業は真面目に出席していたし、TOEICなど資格の勉強もしていたような記憶があります。
さぼったり遅刻している人も当然いましたが…。
もちろん、それは推薦やAO(AOはいたかどうか覚えていない)で入学した学生も同じでしっかり勉強をしていました。

GPAの成績が良くなるか悪くなるかは「大学入学後の目的意識」や「受験勉強ハードゲームからの燃え尽き症候群」というのもあるかもしれませんが、それと同時に良い成績を取りやすい授業を選択しているかもおおいに関係があるのです。

したがって、一般入試、推薦・AO入試で入った学生のGPAを比較するためには、「目的意識」とか「燃え尽き症候群」みたいな曖昧なものよりも「どのような授業を取っているのか」、「単位取得の難しい授業を取っているか」という観点からも必要なのかなと思います。




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