見出し画像

キャリア形成と人生の豊かさは別物であるという話

日本人はキャリアを築いていくと、どんどん人生が豊かになっていくと思っている。
仕事のスキルが身につき、社内の人脈も広がり、自分の社会的地位が上昇していけば、素晴らしい未来が待っているに違いないと信じて疑わない。
確かに純粋に仕事が好きな人ならば、キャリアを築いていく人生は有意義だと思います。

けれども、働くことが好きではない人が社畜となりて無理に働き、強引にキャリアアップをしようとすると、地獄を見てしまう危険性がある。
なぜなら、少なくとも会社勤めにおけるキャリアを築いていくと、必然的に労働時間が長くなり、責任も一層重くなるから。

会社勤めにおけるキャリア形成は労働時間の長さ・仕事に対する責任の重圧がセットでついてきます。
ここ数年でワークライフバランスの重要性が説かれてきましたが、依然として日本企業の多くは上昇志向が強い社員にはハードワークを求めています。
それゆえ、労働が嫌いな人にとって、キャリア形成は人生の豊かさにつながらないのです。

日本社会ではキャリアを形成していくこと=人生の豊かさであると言われていますが、それは仕事が好きな人だけ。
もし豊かな人生を送りたければ、労働が嫌いな人は仕事以外で好きなものを見つけていかなければいけません。
旅行でもいいですし、読書でもいい、カフェ巡りでもいい。

好きなことを突き詰めていくと、「もっと知りたい、極めたい」という気持ちが強くなっていき、ますます没頭していくでしょう。
人生の豊かさとはそういうものです。
自分が好きなことを徹底的に突き詰めていく。それこそが人生の豊かさであり、幸福につながります。

キャリア形成はある人にとっては人生に豊かさにつながるものですが、別の人(つまり労働が嫌いな人)にとっては豊かさにつながらないのです。
日本人は社会的地位の高い会社に就職し、そこで働き続ければ人生が豊かになると信じて疑わないですが、必ずしもそうとは言えないのです。

他人が望んでいる幸福ではなく、自分が望む幸福を見つけていきましょう。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,955件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?